天井からカマキリが降ってきた
今日から始めた日課のnote記事のサーフィンをしていたら
「ぽとっ」
と1時の方向から音がした。
静かで優雅な読書タイムには、この小さい小さい音はよく響いた。
他にする音といえば、
・警報級の大雨がそこら中を打ち付ける音
・長男が僕のPCでMinecraftをプレイする音
・1000rpmくらい回転する脱水中の洗濯機
・排泄物について熱く語り続る二男(5歳)の独り言(う◯ちVSおしり 等)
・散らかったおもちゃを健気に片付ける妻の家事音
・アレルギー性鼻炎でも必死に鼻呼吸をしようとする自分の鼻息
(以下、略)
とにかく、僕の読書タイムに割り込む音がした。
音がするのは物語が始まる合図だ。
はるか昔、悠久の彼方の記憶にある大人気連続テレビ小説での一コマを思い出す。
主人公の母(準主人公)が家を出た理由が、
『静寂すぎる家にもやしを落とした音が響いたから』だった。
何かが落ちてくるのも物語が始まる合図だ。
天空の城ラピュタでは少女が落ちてくるのが有名だし、重力ピエロの始まりは「2階から春が降ってきた」だった気がする。詩的で素敵な始まりにその一文だけで物語に引き込まれたのを覚えている。ちなみに春というのは主人公の弟の名前だ。
というわけで、恐る恐る何が落ちてきたのか確認することにした。
ところで、僕は東京から地方移住してきたアラフォーだ。その話は別にするとして、東京の賃貸の家で何かが勝手に落ちる音は大抵セロテープで止めていた何かしらの書類が落ちる音だった。画鋲を刺しちゃいけないという先入観(本当は大丈夫なんだけど)でセロテープやマスキングテープを使うものだから、過乾燥によって粘着力が落ちて何かが落ちる。
でも、田舎ではそうとは限らない。
何が落ちてくるか、パターンが多い。クモだったり、ムカデだったり、ゲジだったり…だから”恐る恐る”確認するようになった。
さて、回り道をしたけれどタイトル回収。降ってきたのはカマキリだった。大雨のせいで屋根裏に逃げ込んだカマキリが餌につられて僕達の空間まで侵略してきたようだ。侵入経路はよくわかっている。写真の通りだ。
こんにちは。さてさて、どんな話が始まるかな?とじっくり2秒くらい考えていたところ、写真を撮ってnoteに書いてみたら?と妻に勧められた。内容は書きながら考えることにして、とりあえず写真を撮る。何事もやってみようの精神が大事だと思う。
写真を撮ったらカマキリはリリースする。大事な益虫だから、これからもたくさん食べてねと言って、外に放つ。
さようなら。物語は終わった。
楽しい時間だった。なんだかスッキリする。考えていることを書いたりしゃべったりするのはなんか脳良いと聞いたことがあるし、実際そんな気もする。急に語彙が貧弱になったけど、ちょうど良い疲労感があるんだなと思う。多分1000文字くらいがちょうどいいのだろう。
幸先良い3連休の始まりだ。