大好きを叫べ!
見出しは特に関係ないせつ菜ちゃん。推し。
はじめましての方、そうでない方、こんにちは。
平井明夏と申します。踊ってみた/コピーユニットの名義は学生時代からのあだ名である「なっつん」なので、そちらの方が馴染みのある方も多いかもしれません。
どちらでも(ご存知の方は本名でも)お好きにお呼びください。
当記事では、2017年より5年ほどラブライブ!というジャンルで『コピーユニット』なる活動をやってきたうえでの活動記録と、私なりの知見みたいなものを残しておこうと思っています。
私よりも上手なダンサーさん・人望のあるリーダーさん・器用な衣装さん・美人なコスプレイヤーさんなどを上げるとキリがないですが、コピーユニットという活動にまつわる「コピーダンス」「コスプレ」「運営」etc.といった諸活動を長く・マルチに・それなりに真剣にやってきたことと、浅く広い知見に関してはそれなりに自負があります。
従って、それぞれの分野についてエキスパートは他にいるけど、網羅的な・いろんな方にちょっとずつは必ず役に立つ記事になると思うので、長くなりますがお付き合いください。
まずは簡単に、こういうことをやってきたよーという内容を自己紹介代わりに書いておきます。備忘録みたいなもん。
読み飛ばしてもらって大丈夫です!
・q's(2017〜2019)
母校である九州大学にて、μ'sのコピーユニットを結成し、3年目までこちらで活動していました。真姫ちゃんパート(2017/18)→穂乃果ちゃんパート(2019)担当。
ずっと衣装とメイクを担当しており、メンバーが割とオタクには珍しいタイプの屈強な男子大学生揃いだったのもあり、割としっかり「食べ盛りのでかい男を可愛いスクールアイドルに魅せるにはどうしたらいいか?」という点にかなり心血を注いできました。3年目には代表も務めさせて頂き卒業。
いちばんオーソドックスな、キャラコスでのコピーユニットでした。
・こくらいぶ!Kitaqours(2018〜2020)
北九州を拠点としたAqoursのコピーユニット。キャスト寄せ(≒コスプレをしない)団体。たまにμ'sもやっていて、伊波杏樹さんと飯田里穂さんのパートを担当させて頂いておりました。
イベントなどで活動されてるコスプレイヤーさんやラブライブ!が好きだよっていうダンサーさんが集まった社会人メインのコピーユニットでした。
前団体に比べて愛は強いものの思想などの面ではゆるっとしたメンバーが多いなか、私がかなり無茶を言った団体。解散済です。ありがとうな。
・Ashulla!(2022〜)
Liella!のコピーユニット。こちらも非コスプレ・非学生グループですが、全員が学生団体のメンバー/OGからなる不思議ななりたちの団体です。かのんパート担当。意識しているわけではないですが、かなり担当キャラがオレンジ色ですね。
上記2団体に比較するとかなり「ダンス」にフォーカスした団体で、コスプレなどは基本的にせず、フルグラTにクソダサ原色ジャージで思っています。何なんだよ阿修羅って。私が名付けました。
ようは、色々やっています。こんなことをしてたよ〜っていうのと、いろんなコンセプトのコピユニでいろんなことしてたよ〜っていうのだけ伝わればいいかな〜と思います。
さて。
当記事の本題に入ろうかと思うのですが、その前に。
これから私はマジで身も蓋もないことを書くので、苦手だとかコピユニという行為に崇高さや高い誇りを見出してる人は回れ右してください。ほんとに。
5年やってる私がいうのもなんだけど、そしてこういう素敵なアドベント企画でお前それ言っちゃうのかよって感じだけど、正直「コピーユニット」って活動に、わかりやすいような意味や生産性は、マジで、本当に、1ミクロンもありません!!!!!!!
そもそもよほどコピユニが好きっていう酔狂な方(マジですみません)以外のほとんどの人にとって、コピー見るくらいなら本家のほうが上手いし可愛いし楽しいです。『コピー』を名乗ってはいますが、文字通り億単位のお金がかかっていて、キャストのみならず曲・振付・指導・ステージセット・映像など、各分野の最先端・一流の人間が束になって途方もない時間かけて作ってるもののモノマネを、個人が出せる時間と金銭でやるんですから、当たり前に劣化版です。
だからこそめちゃくちゃファンを作るのが難しいし、だからこそ、たま〜にそれでも頑張ってる我々を見つけて応援してくれるファンが現れるとマジでめちゃくちゃ死ぬほどガチで嬉しいし有難いんですけど、それでもよすがにするには細い糸だな、とも思います。
そしてそれゆえに、仮にコピユニのメンバー内外で途方もない揉め事が起こったり、進捗がおしまいになって動画投稿の予定やライブの予定が空中で爆散したり、そのほか諸般の事情で団体の存在ごと崩壊したとしても、当事者とその身内とごくごく一部の有り難え酔狂なファンの皆様(マジですみません)以外にとってはどうでもいい話です。
じゃあなんでやってんの?って話になるんですけど、答えは至極明確で「好きだから」「楽しいから」に他なりません。
言い換えると、それをやる意味は1から10まで演者やスタッフといった「やる側」に委ねられています。
私は最初、キャラクターと同じ服を着て、同じ振付を覚えて、ステージで踊ることで、キャラクターから見えている景色を少しでも見ようと試みました。
勿論それでも見えるものはキャラと必ずしも同じではありません。でも、例えば振り付けひとつとっても、それを考えた海未ちゃんや曜ちゃんが(メタ的にはゆみ先生なんですけど)なにを思ったのか。ステージ上でキャラクター印象的なソロを歌う時、そのフォーメーションからは誰の背中が見えているのか。そういったことの一欠片は見えたりします。
それを知ることで、キャラクターの直接的にストーリーで触れられていない部分の解像度が少し上がることが何より楽しみでした。
例えば、q'sでのラストライブ、代表特権の濫用、もといちょっとした我儘で『KiRa-KiRa Sensation!』をセットリストに入れて頂いたのですが、あの曲のイントロを皆さん覚えているでしょうか。目を閉じていたメンバー一人ひとりが顔を上げていくアレです。顔を上げていく順番は穂乃果ちゃんが一番最後になるので、同パートを担当していた私も当然最後まで所定の場所でポーズをとって目を閉じていました。ですので当然、この地点では客席もメンバーも何も見えていません。本当に、目を閉じて音楽を聴いて、自分が目を開くタイミングを待っているだけの状態です。
でも、不思議と「どのタイミングで誰が顔を上げて、客席がどんな反応をしているのか」なんとなくわかって、すごく心強いような、温かい気持ちになったことをよく覚えています。何度も確認した立ち位置から聞こえる微かな布ずれの感触や静かに息を呑む音、客席の歓声(コロナ前でした)、全てで「あぁ今みんなことりちゃんを見ているな」とか、「今海未ちゃんの髪が揺れたな」とか、目を閉じているはずなのにずっと詳細にわかるわけです。そして最後に目を開いて正面を向いてポーズを取った時の、わっと湧いた歓声や9色に染まった客席、あの感覚はステージに立ってはじめて得られるものだったと思います。
また、今現在やっている「Ashulla!」では、私は先述とは別のことにフォーカスして活動をしています。
声優さんコピー、特にダンス特化、ということもあって「キャストさんの動きをこと細かに観察する」ということに気をつけています。
ライブ映像をできるだけつぶさかに見て、彼女の動きをできるだけ細かく見て、再現しようとする…という言い方をすると大変気持ちが悪いのですが、そうやって所作のひとつひとつを紐解くことで、キャストの可愛さや努力やカッコよさ、みたいなのをより深く感じることができます。
正直私は非常にスポーツか不得手でして、できる人がどうやって踊っているかがまるでわからないので、うまいダンスを見てもコピユニの経験がなかったら「ほーーーん」で終わっていたと思うのですが、細かく挙動を見るクセがついたことで、ライブやダンス映像を見た際の解像度がかなり上がった気がしています。
上記に2つ例を挙げましたが、これらはあくまで私の個人的な考え方・信条であり、わたしが所属する(していた)団体にも関係がなければ、この考え方を他人に強要したいというものでもありません。
しかし、こういった「私はこれがしたくてコピユニ活動してるんだ!」というコアみたいなものは、特に「コピー」という活動を楽しく続けていくのであれば、ふんわりとでも言葉にしてお守りがわりに持っていた方が良いかな、と個人的には思います。
最初に言ったように、コピーという行為には、生産性も利益もありません。そのくせそれなりにキツいしやることクソ多いし、やること多いからぶつかる壁だか扉だか階段だかもめちゃくちゃ多い。いくらでも病みます。
だからこそ、壁にぶつかったりうまくいかない時に「なんでこんなことやってるんだっけ…」「いや私見るより伊達ちゃん見る方が可愛くね??????????〜完〜」って気持ちになりやすいと思います。少なくとも私はめっちゃそうでした。
そういう時に「いやいやいや、でもこの気持ちになるほど私が伊達ちゃんのかわいさを知れたのはコピユニあってのことだからナ!!!!」って思える核があると、めっちゃ気が楽だし、楽しく活動できるし、「じゃあもっとキャストさんの解像度上げるためにコピユニ頑張るぞ!」って切り替えもできると思います。
そして、そういう「核」があるコピユニさんとか演者さんって、「ここを見ろ!!!!」っていうのが伝わってくるので、見ていてもっと楽しいっていうのもあります。
私はこれまで、衣装が吐くほど可愛い団体さんとか、めっちゃダンスうめえ!って団体さんとか、ダンスやコスプレってより「本家で出来ないぶち上げ曲ばっかりのバカが考えたセトリだぜ〜!!!!お前ら沸け〜!!!!」って感じのセトリと照明ぶつけてきてよくわからんけどクソ楽しい団体さんとか、たくさん出会って、全部超よかったです。
何を是とするかは本当に人それぞれだと思うしそれでよくて、「俺は私は、ラブライブ!の!ここが好きだぜ!!!!」を全力で押し出してほしいし、ダメだな〜ってときも、その気持ちが有れば楽しく続けていけるのかなって思います。
お前らの「大好き」、これからも見せてくれよな!!!!
長くなってしまいましたが、ご拝読ありがとうございました。
できれば私がやってきた「コスプレメイク」についてもう1記事書きたいぜ。
最後になりますが、当企画主催のほたるちゃんと、素敵なコピユニの皆さんに感謝申し上げます。
それでは!
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