読書メモ③~小学校の先生は下手に英語を話さない方がいい?
小学校での英語教育における日本人教師の役回りとして、
「日本人教師は英語を正しく発音できないため、子どもの発音に悪影響を与えるから、授業で英語を話さない方がいい」
という考え方があります。
しかし、臼井恭弘先生は、『英語教師のための第二言語習得論入門』91ページ~でその考え方を否定し、根拠としてイギリスでの調査結果を引き合いに出しています。
イギリスでも、フィリピン人メイドの発音が子どもの発音に悪影響を与えるのではないかと心配の声が上がっていました。
しかし、実際に調査したところ、フィリピン人メイドと共に生活していた子どもたちは、問題なくイギリス英語を理解し、またイギリス英語を話していたそうです。
つまり、子どもたちは「お手本とするべき発音」を見極めて英語の発音を学ぶことができるのです。
小学校でも、ALTや英語教材で適切な発音を教えれば、日本人教師の発音が子供に悪影響を及ぼす可能性は少ないと考えて良さそうです。
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