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本当にあった怖い話〜ある病院にて
私は、偏頭痛に悩まされています。
頭が痛い時、痛いのを我慢すると、痛みがますばかりなんだそうです。
かといって、痛み止めの飲みすぎは、かえって頭痛を誘発するんだとか。
そのため、偏頭痛の治療のひとつに、「偏頭痛の予防薬」を飲むという方法があります。
予防薬を普段から飲んで痛みをおさえ、それでも痛みが起きた時だけ痛み止めを飲むんです。
そして、偏頭痛には「特効薬」と呼ばれる薬があります。
予防薬だとデパケン(バルプロ酸ナトリウム)、痛み止めだとレルパックス、マクサルトなどのトリプタン系薬剤などなど。
さて、ここからが怖い話です。
私はある日、東京のとある頭痛専門外来を受診しました。
先生はにこやかに、
「私が考えた方法なら、9割の患者さんが痛みを訴えなくなるんですよ。なぜ、よそのお医者さんが採用しないのか分かりません」
と言いました。
その先生が提示した方法というのが、トリプタン系薬剤を大量処方するというもの。
サーッと血の気が引きました。
トリプタン系薬剤って、抗うつ剤としても使われるんですよね……。
先生、抗うつ剤って、健康な人に処方すると、むしろうつ状態を誘発するって知ってます……?
「9割の人が痛みをうったえなくなる」っていうのは、「来なくなった人」が多いんじゃ……?
私は逃げるようにその病院をあとにしたのでした……。
ホラー系の話を期待した方がいたらすみません。
でもやっぱり、お化けより生きてる人間の方がよっぽど怖いと思います……。
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