世の中にはムダな言葉が多すぎる?
こんにちは。英語学習Webライターのなっつるんです。
私は、何も考えずに文章を書くと、冗長表現を多用してしまいます。
よく「試しに無料体験を受けることを検討してみてはいかがでしょうか」とか書いちゃうんですよね。
そもそも父に言わせると、最近テレビを見ていたり、店員さんと接したりすると、「ムダな言葉が多すぎる」と感じるそうです。
「例えば?」と聞くと「パッとは思いつかない」そうですが(笑)。
たぶん、父の世代のビジネスシーンでは「ご確認ください」で済んだところを、私なんかが「お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします」と言っちゃうところですかね。
電話を通して口頭で伝えるのではなく、チャットを使って文字で伝えるがゆえに、角が立たないよう、婉曲表現(遠回しな表現)を使うことが多くなっているのかもしれません。
ちょっと違うかもしれませんが、私もテレビで美容師さんが言う「サイドをちょっと短めにして "あげて" ……」みたいな表現は気になります。
「あげて」は目上の人間に使う言葉で、モノに対してつかう言葉ではない、と学校で習ったからです。
「花に水をあげる」は誤用だと。
でも、これも「角が立たないように」「優しいニュアンスになるように」との気持ちから生まれた表現なんじゃないかと思います。
あと、若手経営者の方がよく使う「~だと思っていて……」みたいな言葉遣いも気になりますね。
……これは別に婉曲表現じゃないかな?(笑)
まぁ、「気になる言葉」を挙げていくと、きりがないですよね。
ひとによっても、どんな言葉が「気になる」かは、違うと思います。
「穿った表現(✕意地悪な見方 〇とても正しい見方)」や「潮時(✕引き際 〇またとないチャンス)」なんかは、「正しい意味」で使うと、むしろ怪訝な顔をされそうです。
「正しい意味」って何なんでしょうね。
ちなみに、大学の言語学の授業で最初に教わったのが、「言葉は移ろいゆくものだから、『正しい言葉』とか『間違った言葉』というものは、ない」ということでした。
現代日本語の過去形「た」だって、古語の現在完了形「たり」が変化したものなので、ある意味、悠久の時を経た誤用から生まれた言葉といえるかもしれません。
でもなぁ……気にするなと言われても……ら抜き言葉とかさ入れ言葉とかも……気になっちゃうんだよなぁ……
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