邦画「残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―」を観た!ネタバレなし 2016年 R16+ 小野不由美原作 1時間46分
たまに怖い映画が観たくなる。だけど探すのがなかなか難しい…。
予告やレビューをうっかり見ると、盛り上がる場面を観てしまったり、どのようなストーリーなのかが大体わかってしまい後悔するのだ。
痛いのとか残虐なのは遠慮したい。
「残穢」ざんえー住んではいけない部屋ー
聞きなれない言葉だ。
このー住んではいけない部屋ーという副題から何年も敬遠していた。
ありきたりの映画なのだろうと思っていたのだ。
だが、それが全然違っていたのだ!
オムニバス10話からなる「奇談百景」を観たことがきっかけとなり、小野不由美という小説家を知った。
その100話目にあたるのがこの「残穢」ー住んではいけない部屋ーなのだそうだ。
この言葉の意味も観ればわかる。
なので観る順番としては、まず「奇談百景」を観て怖い気分を盛り上げてから「残穢」ー住んではいけない部屋ーを観るのがおすすめだ。
「そういうこと、あるかもなぁ…」と思いながら観るのが怖さ倍増なのだ!
この映画は怖いだけではなく、明確な謎解きがあるのが斬新だ。
どんどん追究していくのだ。次々と展開していく。
それが小気味よく、興味をそそられ、非常に面白い。
BGMも日本らしくて本当によく合っている。
また小説が元ということもあり、言葉を大切にしているあたりも、とても好ましい。
起承転結もしっかりあり、テンポも良く、1時間46分という長さもちょうど良い。短すぎず長すぎず集中できる長さだ。
もう少し言いたいところだが、ネタバレなしがポリシーなのでこれ以上は何も言えない。
観るのは昼間なら太陽のギラギラ照り付ける暑い日より、雨の降る日が良い。
一番良いのはもちろん夜だ。
晩御飯も片付けも終え、部屋を真っ暗にして、音量も大きくして、映画館のようにして観て欲しい。
出演者も敢えて伏せておく。
出てくると「おぅ!○○出てる!」と、小さな驚きと喜びになるのだ。
有名な俳優も出ているが、脇役を固める俳優陣も本当に上手いのだ。
観たことがない人も多く、それが怖さをより一層引き立てる。
2016年にジャパニーズホラーはここまで来ていたのかと感心する。
非常に納得のいく映画だった。
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