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【全文無責任】CL京都の勝ち組デッキとは?
1. はじめに
アローラ、神奈川県を中心にポケモンカードをプレイしているなかね(Twitter)と申します。
前回の記事:【161人規模大会優勝&シティリーグ全勝優勝】ルギアVSTARデッキ解説【全文無料】
今回はCL2023 京都の開催目前ということで、抽選に落ちた身分で大会の勝ち組デッキ予想を好き勝手書いていこうと思います。
記事の最後には自身が大会に出場していたら使用していたであろうデッキレシピも掲載しているため、各文末に「知らんけど」を都度補完していただき、お手隙の時間に斜め読みしてもらえれば嬉しいです。
2. メタゲーム整理
デッキを決めるには環境理解から!
2022年12月3日(金)にVSTARユニバースが発売、シティリーグもシーズン2がスタートしたため、まずはメタゲームを整理します。
先週末開催のシティリーグの結果が早速しらいしさんの記事(※)にまとまっていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1670225762737-9G4NiCAmzF.png?width=1200)
パラダイムトリガー環境から引き続き、ルギアが次点のミュウにダブルスコアをつけて君臨している圧倒的なtier1ということがわかります。
ルギアに続いているのもミュウ、LTB(ロストツールボックス)とあまり代わり映えはしないですね。
ですので、CL京都環境も概ねこれにならった分布になると予想します。
また、VSTARユニバースでかがやくムゲンダイナや空の封印石が新たに登場しましたが、発売して間もなく研究も進んでいないため大きな影響はないでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1670228371036-pJ3Quvmgkm.jpg?width=1200)
一方で、直近で開催された海外大会のメタゲームは日本のそれとは事情が異なるようです。
先週末に開催されたRegional Torontoでは約1000人の出場者が選択したデッキの中から、ミュウツーV UNIONとイベルタルをメインに据えたコントロールデッキが優勝しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1670226928650-YxP7q5Qv8A.png?width=1200)
https://limitlesstcg.com/decks/list/5921
ルギアに対して強烈なメタを張りつつ、他のデッキタイプもある程度カバーした完成度の高い構築だと思います。絶対に対面したくないです。
ただし、この結果は日本と海外大会での対戦方式や流行デッキタイプの違いもあるため、あまり考慮しないものとします。
※ シティリーグの結果などを記事にまとめている方です。デッキタイプの分布画像が非常に見やすく、環境についての考察もされています。掲載画像の使用許可大変助かりました。
3. CL京都の勝ち組デッキとは?
さて、記事の本題となるCLでの勝ち組デッキ予想です。
ざっくりと勝ち組デッキと言っていますが、ここでは予選開始時のデッキ分布とTOP16(トーナメント出場)に勝ち上がったデッキ分布を比較して、優れた成績を残したデッキタイプとします。
具体例として今年開催されたPJCSでのレジギガスを想像してください。
事前に予想されていたデッキ分布や当日の集計結果と比較して、好成績を納めていたことが印象的かと思います。
そもそもCL京都の予選デッキ分布は公開されないんじゃないかって?Twitterでそれっぽいまとめがきっと上がる、はず。
前置きはこれくらいにして、私のCL京都勝ち組デッキ予想はこちらです。
◎ ルギア
○ アルセウスジュラルドン
△ ミュウ、LTB
▲ WTB
まず、ガチガチの大本命はルギア!!ぐりっぐりのぐりです。
![](https://assets.st-note.com/img/1670267074121-Rrh1FuChVW.png?width=1200)
生半可な対策を貫通するデッキパワーを持っていることが本命の理由です。詳細は小見出しで書いています。
アーケオスを2体出さなくても対面や状況によっては問題なく戦うことができるので、序盤の盤面形成の再現性に関しても許容範囲です。
具体的にはTOP16ラインのうち、8名以上はルギアを使っているんじゃないかなと思います。この場合、予選デッキ分布のうちルギアが占める割合は3〜4割程度が予想されるため、PJCSでのレジギガスほどではありませんが十分な勝ち組デッキと言えます。
また○として対抗に指名しているのはジュラルドンです。
ルギア以外にもロストやレジギガスなど、他の上位デッキに対する立ち位置の良さを評価しています。ただ、最近の雪道入りのミュウ相手はきつそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1670267225577-Tuy3ExXyYa.png)
一方で、トーナメントには残りそうだけれどあまり評価していない、事前の予想シェアを下回りそうなデッキには△を付けています。
こちらも詳細は下に書いてます。
ちなみに、ロストギミックの中ではかたきうちのザマゼンタ推しです。
最後に▲の大穴ですが、ワイルドフリーズのフリーザーを複数回動かせるようなWTB(もしくはパルキア)を挙げます。
ちょうど先週末開催のリージョナルで優勝していたレシピを見つけました。
![](https://assets.st-note.com/img/1670267701172-rOvwNRWvr7.png?width=1200)
https://limitlesstcg.com/decks/list/5918
裏工作基盤の安定感があるため、ロストとのマッチを乗り越えれば結構いい位置に行くんじゃないかと思っています。
結局ルギアかよ!という感想を抱いた方もよければブラウザバックせずに以下の理由を読んでください。
必要な勝率
まず、CL京都でTOP16に残るための条件を考えていきましょう。
9月に同規模で開催されたCL横浜のトーナメント出場ラインが12-2以上だったので、今回のCL京都も同様の勝率が求められることとします。
つまり、大会2日間を通して最大14回戦うゲームのうち、2回までしか負けられません。
どうしようもない事故が1〜2回程度は起きてしまうことを考えた場合、残りのゲームを全てものにする必要があります。
メタカードと不利対面
そうした場合、環境内に明確な不利対面や詰み対面を持つデッキタイプは選択を避けることがベターと言えます。
ルギアに続くシェアを誇るミュウはどこから飛んでくるかも分からないドラピオンVという強烈なメタカードの影響もあり、TOP16ラインに残ることは厳しいと考えました。
また、LTBはジュラルドンなどの耐久デッキの存在やクワガノンのグッズロック、空を飛ぶピカチュウといったメタカードの存在が大きなネックとなります。
上記の理由から、ルギアの次に位置するこれらデッキの評価は大きく割り引くことになりました。
一方のルギアはというと、サブアタッカーの優秀さや弱点対策であるノコッチの存在も大きく、明確な不利対面は上記のデッキタイプと比べると少ないです。
そして、明確なアンチとなるイベルタルを多投したコントロールデッキはBO1のレギュレーションでは使用が難しく、利用者は少ないことが予想されます。(こういったデッキタイプは仮に時間切れ両負けとなってしまった場合、オポネントが相当下がってしまうので強豪プレイヤーは使用を敬遠する傾向にあります)
つまり、ルギアを選択した場合にルギアに対して明確な有利デッキと対面する確率は低いと言えます。
デッキパワー至上主義
環境に存在するデッキタイプをもう一度見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1670225762737-9G4NiCAmzF.png?width=1200)
グレーになっているその他のデッキタイプが3割も占めています。
当日のマッチアップ次第ではありますが、CLにおいて「よく分からないデッキ」と対戦する確率は3割程度はあると意識した方がいいです。
事前の対策が十分にできない、こうしたよく分からないデッキと対峙した際に重要なのがそれぞれのデッキタイプの持つ強みの押し付けになります。
ルギアの場合、打点の高さや強力なサブアタッカーを利用したサイドレースの優位性は群を抜いています。
V主体のデッキと純粋なサイド交換をした場合はまず遅れを取りません。
有象無象に負けないと言う点ではミュウも拮抗していますが、常にドラピオンの影がチラつくため評価を下げざるを得ない印象です。
ルギアのミラーマッチでの勝率について
ルギアの使用を敬遠する一番の理由として、ミラーで後攻になってしまった際の勝率の低さが挙げられます。これは私も同意で、体感で言うと後攻時の勝率はよくて3割程度かと思います。
身も蓋もないことを言ってしまうと、これはどうしようもないです。
ですが、こうした後攻時のどうしようもない負けを許容してでも、CL環境での総合的な勝率はルギアが一番高いと考えています。
そもそも大会二日間の中で12-2以上という勝率を求めた場合、どのデッキを選択したとしても多少の上振れが必要な環境だということを意識した上でマッチアップ全体での勝率が一番高いデッキ選択をする方が建設的です。
ただし、勝率の低いミラーにおいても、安定性をどこまで求めるかといった構築の差異やプレイングの機微で後攻時の勝率も変化します。
じゃんけんの結果で全てが決まる、なんていうことは決してないです。
4. CLに出場していたらこれを使うよデッキレシピ
勝ち組デッキの本命にルギアをあげているので、使用するデッキタイプも当然ルギアになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1670313664473-ooRk2DupPj.png?width=1200)
1. 12/6 スタジアムをベルトに変更
構築のポイントをざっくり述べると、
安定性はもちろん大事
ノコッチ、マナフィ、ロストスイーパーを採用し特定のデッキタイプを切らない
対策の対策カードの過度な採用は控え、デッキパワーを維持する
Aライコウでミラー後攻時の捲りプランを持つ
以前書いた記事でマナフィの流行を理由にAライコウを不採用カードの枠に放り込みました。
ですが、LAIC以後風向きが少し変わったように感じているため今回はAライコウを採用しています。
以下がちょっとした解説です。
LAIC以後のルギアミラーのゲームプラン
![](https://assets.st-note.com/img/1670235374123-AkA3VCLCNz.png?width=1200)
https://limitlesstcg.com/decks/list/5864
上記の画像はみんな大好きTord選手が直近のインターナショナルで使用したルギアのデッキレシピです。
ヤレユータンやキャプチャーエネルギーを4枚搭載した構築が話題を呼びましたが、この構築のもう一つの注目ポイントはAイベルタルのミラーでの利用方法です。
というのも、それまでのルギアミラーでのゲームプランでは、序盤に出てくるルギアVSTARを対処するのにイベルタルが登場することは少なく、他のアタッカーが運用されていました。(要出典1)
しかし大会の配信を見ていると、Tord選手はルギアVSTARへの対処に積極的にイベルタルを動かしていたように感じます。(要出典2)
このプランはこだわりベルトに依存しないことに加えてかがやくリザードンを温存できることが非常に強く、終盤に相手が壁にしてくることが予想されるルギアVも少ないエネルギーで簡単に対処ができるようになります。(決勝戦の3戦目がまさしくこの展開でした)
まとめると、ミラーにおいてライコウで複数取りできる的が増えました。
ヤレユータンに加えてイベルタルが盤面に存在するとなれば、アメイジングシュートの出番です。
ヨガループコンボなどと比較しても枠を取らず、ミラーの捲りプランとして依然強力なため、採用を検討できるかと思います。
5. おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
自身が出場しない大会のエア考察ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
また、この記事を読んだ感想やご指摘などがあれば私のTwitterまでご連絡ください。
時間のある際になるべく返答させていただきます。
そして改めて、CL京都出場者の皆様がんばってください。
ドロドロに煮詰めた結論ルギアやまだ見ぬ新デッキが配信に映ることを楽しみにしています。
ではまた。