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球場カメラ部に守って欲しいルールとマナー

球場で自分の気の赴くままに写真を撮るのも、一つの観戦スタイル。プレーを撮ったり、”推し”を撮ったり、楽しみ方は無限大です。

しかし、どのような楽しみ方であれ、ほかの観客に迷惑をかけるようなことがあってはいけません。

というわけで、球場で写真を撮る人もそうでない人も快適に過ごすための、球場カメラ部の皆さんに守って欲しい「ルール」と「マナー」について書いていこうと思います。

(※この記事は基本デカめのカメラをお持ちの方を想定しています。)

◾︎ルール


まずはルール。
これはもう、ルールです。
全球場で明文化されているルール。

フラッシュをたかない

以上。
えっそれだけ!?と思うかもしれませんが、すごく大事なことです。
瞬間的な眩しい光は選手の目に入ると確実にプレーの妨げになります。なんなら彼らの視界を奪うため怪我にもつながりかねません。

好きなものを撮りたいのにその対象に迷惑をかけることなんてしたくないですよね。

球場にカメラを持っていく場合は、フラッシュがオフになっていることを確認してから家を出てください。

追記(2023-05-08)
AF補助光のことを書きそびれていました。
フラッシュのついでに、AF補助光もオフになっていることを確認してください。
ピントを合わせるために一時的にピカっとするやつです。赤い光線であることが多く、狙撃銃のレーザーポインターさながらの圧迫感があります。
実際、スタンドでAF補助光バチバチに光らせて写真撮影をしていたファンの方が、レーザーポインターで試合を妨害していると誤認され色々と問題になったケースは過去にもあったようです。


◾︎マナー


さて、次はマナーです。ざっと書くとこんな感じ。

①自分のレンズの長さを知っておく
②人の気配がしたら一旦カメラを置く
③縦で撮る時はシャッター下!!
④そのレンズフード、本当に必要ですか?

ルールと違って、マナーは難しいです。


球団側も、「他の観客の観戦の妨げにならないように」くらいしか言ってくれません。
その場その場でトラブルが起きないよう自分で注意するしかないんです。


でも考えてみてください。

球場でカメラを構えひとたびファインダーを覗き込んでしまえば、そこには自分の世界が広がっています。そこがカメラの魅力でもあるわけですが、没入して周りが見えなくなってしまう、なんてこともしばしば。

だからこそ、自分のどのような行動が周りの迷惑になりうるかを事前に把握しておきその対策を練っておく必要があるんです。

というわけで、さっそく球場カメラ部に求められるマナーについて、1つずつ詳しく見ていきましょう。


①自分のレンズの長さを知っておく

いやいや、何言っとんねん。
そんなん当たり前やろ。
そう思ったそこのあなた、実はこれできてない人多いです。



先程も言ったように、ファインダーを覗けば自分だけの世界。
そこに没入してついつい周りの人の存在を忘れ、
自分のレンズの長さを考えず無茶な動きをした結果、隣の方や前の方にレンズアタックをかましてしまったりするのです。
人間ってそんなもんです。

そして被害をこうむった周りの観客はこう思うわけです。

「あぁ、球場でカメラ構える人、嫌いだなぁ…」

自分で自分の人権なくしてるじゃん!
ついでに他のカメラ部のイメージもだだ下がりじゃん!!

②人の気配を感じたら一旦カメラを置く

カメラ部の皆さんは割と通路側の席を取ったりすることが多いと思います。
ただ、通路側にカメラマンが座っていると、奥の席に座りたい方があとから来た時にこういうことが起こります。

「奥の席に行きたいのにこの人全然どいてくれない…」

はい。
再三申し上げますがファインダーを覗けば自分の世界。没入してしまう。
そうすると自分の奥の席に座りたい人の存在なんて頭の片隅からも消え去ってしまう。

気持ちはわかりますが、最低限、外界に気を配るくらいの心の余裕は残しておいてください。


③縦で撮る時はシャッター下!!!

これはマジで知らない方多い気がします。
球場に行くと1回は必ず見かける、
カメラを縦に持つ時シャッターを上にする方。

あれ、右腕の肘横に突き出しますよね。
知らない間に隣の人のこと肘攻撃してます。
周りの人の視界も遮ってます。
あと脇が開くので写真ブレます。

球場ではカメラを縦に持って写真を撮影する場合必ずシャッターを下に。
シャッターを、下に!
シャッターを、下に!!
大事なことなので3回言いました。

④そのレンズフード、本当に必要ですか?

レンズフードありますよね。
レンズの先っぽについてる筒です。
あれ、何のためにあるかはご存知ですか?

・逆光での撮影でクリアな写真を撮る
・レンズを守る


この2つが主な役割です。
カメラマン席に座っているプロのカメラマンの方たちは皆さん屋内屋外にかかわらずレンズフードをつけていらっしゃいます。あれはおそらくボールが飛んできた時の衝撃緩和のため。

でも観客席ってそのリスク小さいですよね。

むしろボール飛んできてカメラぶっ壊れるリスクより、そのレンズフードの長さのせいで周りの人に迷惑をかけるリスクの方が大きいです。

……ということは……???
レンズフード、基本外しちゃいましょう!!

特に屋内。いらないです。
逆光になることもないので。多分。
屋外も、逆光ギンギン周りの席ガラガラとかでない限りは極力外してほしいです。
特にクソデカレンズをお持ちの方。

◾︎まとめ


とにかく、

自分がまぁまぁ長めの鈍器を持っている

という自覚を持つ。

そしてファインダーを覗いたあとも、
最低限周りに気を配る心の余裕は保っておく。
これに尽きます。

つらつらと偉そうに書いてきましたが、私もここまで書いてきた全てのマナーを完璧に守れていると自信を持って言うことはできません。

私の気づかないところで、私のデカいカメラに迷惑をこうむった方は何人もいらっしゃると思います。
それでも、ちゃんとマナーを認識していれば、必然的に視野は広がります。カメラが凶器になったり、もしくはカメラマン本人が迷惑な物体になったりするリスクは減らせるんです。

間違っても「ここに書いてあるマナーとルールは額面通りに受けとって全部そのまま守らなければいけない、あとは何も考えなくていい!」なんて風には考えないでください。

球場に長めの鈍器を持ち込んでいる私たち一人一人が、この記事なりなんなりをきっかけに、ルールとマナーについて考え、その根底に共通する考え方を理解するのが大切です。

きっとこの根幹さえしっかりしていれば、ここに書いていないことにも気づき、行動に移せるはずです。

「球場にカメラを持ち込んで写真を撮る」という娯楽が保証されているのは全く当たり前のことではありません。
誰か1人が重大なルール違反・マナー違反を犯しただけで、球場へのカメラの持ち込みや写真撮影が禁止になってしまうことだって有り得ます。

球場で写真を撮る楽しさを後世にも残していくために、ルールとマナーはしっかりと認識し、できる限り守りながら、快適な球場カメラライフを送っていきましょう。

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