【感想】BPLS2 各チーム振り返り 【GiGO編】
こんにちは。4か月にわたって一気に駆け抜けたBPLS2も終わってしまいました。SDVXの開幕まで待てない日々を過ごしております。
今回は数々の逆転劇を生み出し、まるで主人公の如き活躍をみせたGiGOについて語りたいと思います。素人の戯言ながら楽しんでいただけたら幸いです。
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GiGO
戦績
Regular Stage 6位 勝ち点9[3勝0分4敗]37pt
Quarter-Final Stage 2勝3分 14pt
Semi-Final Stage 1勝2分2敗 7pt
チームへのコメント
新規参入チームであり、どの選手をどの指名順で獲りに行くのか注目でした。特に最初にRIOO選手を抽選で外してから誰を指名するか、予想がつかなかった人が多かったと思います。
①昨シーズンはDOLCE.選手相手に引き分けるなど怒涛の活躍、得意のソフラン・スクラッチだけでなく鍵盤スキルも急成長したCORIVE選手
②若手屈指の実力者、中速譜面はすべてガチ押しで処理し高精度のスコアを叩き出すNCHO72選手
③ガチ押しスキルはプロ選手の中でもトップクラス、高密度縦連を精密に捌くCYBERX選手
④去年の雪辱を果たしプロ入り、あらゆる譜面を正規系で正確にこなす固定オプションの魔術師LOOT選手
それぞれが尖った武器を持った選手であるため、一度戦略がハマるとかなり猛威を振るうことが予想されていました。
とはいえレジャーランドからストラテジーカードの集中砲火を浴びる、シルクハット・アピナに1点で競り負ける、スーパーノバに完膚なきまでに叩きのめされるなど、逆転することは不可能と思われるほど苦しい道のりの中レギュラーシーズンを戦ってきました。
だからこそ、セミファイナル進出という結果は多くの視聴者に衝撃を与え、BPLのドラマ性に大きく貢献しました。無限の可能性があるGiGOの今後に目が離せないです。
各選手への寸評
ここからはチームの各選手へコメントをしたいと思います。
聖鍵
CORIVE(カリバー)
出場回数
レギュラーシーズン 5回(2勝2分1敗 中堅1 大将4)
クォーターファイナル以降 1敗 中堅1
プレー曲数
レギュラーシーズン 10曲(6勝4敗 ストラテジー 使用1 被使用2)
クォーターファイナル以降 8曲 ストラテジー被使用
獲得pt
レギュラーシーズン 17pt
クォーターファイナル以降 13pt
昨シーズンではスーパーノバ東北の3巡指名選手でしたが、DOLCE.選手相手に自選を通したことをはじめ、様々なドラマを生み出したことが買われ、晴れてGiGOのエースとして迎え入れられました!今シーズンはスクラッチ・ソフランを得意とする選手が少ないため、それらのジャンルで猛威を振るうことが予想されていましたが、1巡指名選手の中では実力に劣るのでは?と思われている部分もありました。
ですが、急成長のホープCORIVEは昨シーズンと同一人物とは思えないほどの変貌ぶりを見せました。昨シーズンは決して得意ではなかった中~高速の物量譜面を完全に克服し、初戦のラウンドワン戦でいきなり2タテを飾る、強敵MIKAMO相手に自選を通す、レギュラーシーズン最終試合では魂の2タテを決めるなどチームがピンチの時に必ず活躍する暴れっぷりを見せました。中でもクォーターファイナル大将戦に見せた伐折羅-vajra-で自己ベスト+54という驚異的なスコアは誰もが驚いたと思います。この試合はCORIVE選手が本物のエースとして活躍した瞬間だったと思います。だからこそセミファイナルのラウンドワン戦での結果を受けて涙を流した姿からエースとしての重圧の大きさとそれに応えなければいけない立場の重要さを感じることができました。
今期の活躍から、データからは見えない本番で叩き出せるスコアがどのチームのエースよりも可能性を秘めていることがわかりました。来期は得意のスクラッチ・ソフラン、そしてチャージに加え、物量や中速乱打譜面にも力をつけて、もっともっと相手に一太刀浴びせる姿をみたいです!
魂の腕押し
NCHO72(ぬちお)
出場回数
レギュラーシーズン 6回(1勝1分4敗 先鋒1 中堅2 大将3)
クォーターファイナル以降 1勝1敗 中堅、大将
プレー曲数
レギュラーシーズン 12曲(3勝2分7敗 ストラテジー 使用2 被使用1)
クォーターファイナル 4曲 ストラテジー使用 被使用
獲得pt
レギュラーシーズン 9pt
クォーターファイナル以降 4pt
最近になってメキメキと頭角を現した超新星で、G*選手同様21世紀生まれの若手選手です。登場時のGiGOポーズで手が震える姿がすごく印象に残りましたが、GiGOの副将ポジションとしてCORIVE選手の弱点を補完する役割を果たしました。
今シーズンは格上の1-PIN選手・SEIRYU選手にこそ負けているものの、KUREI選手にカウンターを決める、RIOO選手と引き分けるなどここぞという時の勝負強さが光っており、レギュラーシーズン・クォーターファイナルともにGiGOの快進撃を支えてきました。
まだまだ21歳と非常に若い選手であり、この先大会経験を重ねていくと猛威を振るうことが予想されます。IIDXの次世代を担うプレーヤーとしてますます成長して活躍していってください!
横浜が生んだ精密機械
CYBERX(サイバーエックス)
出場回数
レギュラーシーズン 6回(2勝2分2敗 先鋒3 中堅3)
クォーターファイナル 1分1敗 中堅、副将
プレー曲数
レギュラーシーズン 12曲(5勝1分6敗 ストラテジー 使用2 被使用3)
クォーターファイナル 4曲
獲得pt
レギュラーシーズン 7pt
クォーターファイナル以降 2pt
シーズン前は低レベル譜面で理論値を複数叩き出すスペックの高さが注目されていましたが、本番でも精密機械の名の通りの精度力を悉く見せたのが印象に残りました。そして何よりびっくりしたのがあらゆる譜面をS-RANでプレーしたことです。低難易度譜面の精度が高い=ガチ押しに自信があることはわかるのですが、一般的な視聴者が真似をするととんでもない目に合うような曲(灼熱リミ、Boundaryなど)にも次々とS-RANでプレーするその姿は人間離れしているとさえ感じました(精密機械だから人間じゃない…ってこと?)。
開幕こそ王者U*TAKAにWAR GAMEでmax-1を叩き出されたり、DINASO選手に完封されたりとキツイ試合が続きましたが、その後は持ち前の精度力を見せて次々とポイントを勝ち取り、格上のEXIT選手・NIKE.選手にも全く動じないプレーを見せつけました。
先鋒・中堅に全振りし、GiGOの中堅役としての役割を全うしたCYBERX選手。来期も精密機械っぷりを発揮して、人間離れした精度力を披露してほしいです!
BEMANI道に終わりなし
LOOT(ルート)
出場回数
レギュラーシーズン 4回(1勝2分1敗 先鋒3 中堅1)
クォーターファイナル 2分 先鋒2
プレー曲数
レギュラーシーズン 8曲(3勝1分4敗 ストラテジー 被使用1)
クォーターファイナル 4曲
獲得pt
レギュラーシーズン 4pt
クォーターファイナル以降 2pt
昨年のドラフト会議での雪辱を晴らしプロ入りを果たした選手の一人です。試合で固定オプション以外を使ったのはたった2回という、某塾長もびっくりの固定オプションの魔術師っぷりに驚いた視聴者も多いと思います。ほとんどの譜面を正規・ミラーでプレーし、常に自己ベスト付近を叩き出す抜群の安定性、そしてスクラッチやチャージも網羅する守備範囲の広さにより、GiGOの先鋒役として十二分すぎるほどの活躍を見せました。開幕のストラテジーカードの洗礼にも怯まずポイントを取る勝負強さにもびっくりでした。
今期は間違いなく胸を張ってプロ選手として誇れる活躍の連続をみせてくれたLOOT選手、来期も今以上に実力に磨きをかけて鉄壁の先鋒役としてチームの士気を上げ続けてほしいです!
チームへの総評
レギュラーシーズンは非常に厳しい勝負の連続で、多くの視聴者が脱落候補チームに挙げていたと思います(失礼ながら私もそうでした)。だからこそ、タイトーを下しクォーターファイナルに進出したこと、アピナを下しセミファイナル進出を決めたことで、GiGOに優勝してほしいと応援するファンが一気に増えたことを感じました。次々と強敵相手にドラマチックな逆転劇を見せるその姿はまさにBPLS2の主人公であったと思います。
セミファイナルでは強敵ラウンドワンに阻まれ敗退となってしまいましたが、チームGiGOはBPLで最も"魅せた"チームだったと思います。来期もまたドラマチックな展開で夢の優勝を果たすことを期待しています。
最後に
GiGOの活躍により、BPLで重要なのは地力の高さだけでなく、チームの総合力の高さだけでもなく、本番力の高さであることが改めて証明されたと思います。データだけでは見えない強さを見せたチームGiGOの選手たちは、間違いなくBPLS2のMVPだったと思います。
ドキュメンタリーとしてのBPLの面白さを引き出したこのチーム、若手のCORIVE選手・NCHO72選手、ベテランのCYBERX選手・LOOT選手ともに戦いの中で実力を伸ばしてきたのも印象的でした。今後も誰が相手だろうが次々と薙ぎ倒し、IIDXを引っ張っていってほしいと思います。
がんばります