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【感想】BPL Season4 -IIDX- Regular Stage 第3試合・第4試合 振り返り

 こんにちは、T2-Kです。各チームが初戦を終えた今回の配信、昨シーズンから各チームがどのように進化・変化したのか様々な方面から楽しめた一戦だったと思います。

展開予想

BPLS4 公式サイト

BPLS4 Regular Stage 第3試合・第4試合


第3試合
GAME PANIC vs SILK HAT

 第3試合は昨シーズンと同じメンバーで挑む選択をしたチーム同士の対決です。両チームとも全方向に隙がなく、今回のジャンルもそれぞれ得意とする選手が揃う全力のオーダーです。BPL3で涙を飲んだ悔しさを晴らす第一歩を先に踏み出せるのはどちらのチームでしょうか。

1st match -SOF-LAN-
FRIP VS VELVET

FRIP
予想 Surf on the Light
結果 fun
VELVET
予想 era (step mix)
結果 罪過の聖堂
試合結果
VELVET WIN!!

 1st matchは初対決となるカード、そしてBPLS2ではSUPERNOVA Tohokuのメンバーとして共に戦い抜いたかつての仲間同士による対決です。トリッキーな譜面にも隙のない万能戦士FRIP選手はBPLS2以来久しぶりのSOF-LANで登場となりますが、対するVELVET選手はクセあり譜面のエキスパートでありSOF-LANはフィールド中のフィールド。手の内を知っている相手だからこその戦略が見どころとなりそうです。
 FRIP選手はハネ力を活かせるハネリズムにトリル、対応をミスしやすい速度変化が厄介なfunを選択。FRIP選手はMIRRORで万全の対策をしており序盤はわずかにリードしてきましたが、RANDOMを選んだVELVET選手が高速地帯で大きくリードを奪うとそのまま逃げ切りに成功。両者ともその後の速度変化はバッチリ対応しましたが、鍵盤精度で着実に上回ったVELVET選手がカウンターを決める展開となりました。RANDOMの配置が比較的良かったのも追い風だったかもしれません。
 VELVET選手は得意の研究必須の超絶ソフラン曲である罪過の聖堂を投入してきました。両者正規で正面衝突となりましたが、やはり序盤の大きくBPMが変化する地帯でVELVET選手が30点以上リードに成功。その後サビの加速地帯でギアチェンミスがあったようにも見えましたが、安定感のあるプレーであわや2000の好スコアで勝利となりました。FRIP選手も大きく崩れる箇所こそありませんでしたが、ここは得意フィールドでVELVET選手が2タテを決める結果となりました。

2nd match -PEAK-
PEACE VS KIDO.

PEACE
予想 Votum stellarum
結果 Votum stellarum
KIDO.
予想 Reflection Into the EDEN
結果 Love Magic
試合結果
PEACE WIN!!

 ゲーパニは流れを取り返すべく昨シーズンMVPのPEACE選手を投入。ただ相手は数々のジャイアントキリングを見せたKIDO.選手。ゲーパニにとっては避けて通れない因縁の相手、昨シーズン無敗のPEACE選手が今回もその記録を伸ばすのか、それとも再びKIDO.選手が一矢報いるのか...
 PEACE選手はBPL2021以来となる曲中通して延々とズレが激しいポップン曲のアンセムトランスVotum stellarumを選んできました。PEACE選手は正規を選択し、まるでズレなどなかったのように信じられないペースで差をつけていき、2000点をぶち抜いて勝利となりました。これでも自己ベストから14点離れているのは何故でしょうか…?
 KIDO.選手が強敵PEACE選手を刺すべく選んだのは何度も来る軸押し・トリルを取り切るスキルが求められるLove Magicでした。両者プレーサイドは異なりますが正規を選択となりましたが、PEACE選手がとにかくほとんど崩れず大幅リードとなりました。ただ後半~終盤のトリルで一時は1点差まで詰められる非常に心臓が痛くなる展開となりましたが、結果は4点差でPEACE選手が逃げ切りとなりました。KIDO.選手の安定感は今回もジャイアントキリングを予感させるものでしたが、PEACE選手の壁はあまりにも高く、強固でした。

Final match -PEAK-
MIKAMO VS LICHT

MIKAMO
予想 RISLIM -Remix-
結果 蛇神
LICHT
予想 Spica
結果 tripping contact(teranoid&MC Natsack Remix)
試合結果
MIKAMO WIN!!

 猛追をかけるゲーパニ最後の刺客はもちろんエースMIKAMO選手。そんな対戦相手はLICHT選手6thKACを思い出させる好カードとなりました。あの時とは全く違うレベル帯での対決ですが、この2人の戦いが見たかったファンは多かったのではないでしょうか。
 MIKAMO選手は曲中通してずっと絡むチャージに終盤の二重トリルラッシュが非常につらい蛇神を選択。MIKAMO選手はMIRROR、LICHT選手は正規と固定オプションでの戦いとなりましたが、序盤のチャージ+階段配置でMIKAMO選手が少し前に出ることに成功。終盤の二重トリルは両者大きく崩れることはありませんでしたが、序盤のリードが決定打となり9点差でMIKAMO選手の勝利となりました。MIKAMO選手は(意図的にスコアを抑えていたのかもしれませんが)さらっと自己ベストを叩き出しているのも恐ろしいと感じさせました。
 LICHT選手はクセの強い独特なリズムに終盤の軸押しが難所のtripping contact(teranoid&MC Natsack Remix)を選んできました。お互い正規での対決、大幅に譜面傾向が変わりましたが両者序盤からしっかり光らせほぼ横並びでの滑り出しとなりました。ただ鍵盤密度が上がる中盤から終盤にかけて徐々にMIKAMO選手が押しはじめ、わずか3点差で勝利となりました。両者凄まじい精度を発揮しましたが、ここはゲーパニの光MIKAMO選手が2タテと強さを見せつける結果となりました。

 結果は14-4でゲームパニックの勝利となりました。結果だけ見ると大きく差がついており、ゲーパニが圧勝したかのように見えますが、一つ一つの試合を見てみると今期のシルクハットの仕上がりの鋭さがいくつも垣間見えたと思います。残りの試合でもこの強さは引き続き他チームの脅威になるでしょう。ただそれ以上にゲームパニックは強かった。今年もMIKAMO選手・PEACE選手の二枚看板の堅牢さで残り試合も勝ちを重ねて勢いをつけていくでしょう。

第4試合
APINA VRAMeS vs レジャーランド

 初戦を勝利で飾ったアピナが次に挑むのは、覚悟のメンバー改革でリベンジに燃えるレジャーランド。前年度王者が勢いのまま連勝を飾るのか、あるいはレジャーランドが昨年度から進化した姿を見せるのか。大注目の一戦でした。

1st match -NOTES-
NAGACH VS G*

NAGACH
予想 Happy Wedding
結果 thunder
G*
予想 mathematical good-bye
結果 Phoenix
試合結果
DRAW

 アピナからは最後の1人にして常に本番で最高のパフォーマンスを出してしまうNAGACH選手が登場となりました。対するレジャランからは切込隊長G*選手が登場。昨シーズンは引き分けで終わったこの2人ですが、今回は決着がつくのでしょうか。
 NAGACH選手は終始ハネたリズムの繰り返し乱打を叩かせるthunderを選択。NAGACH選手はR-RAN、G*選手はMIRRORを選択しましたが、序盤は少しだけG*選手が先行しました。ただ終盤でジワジワとNAGACH選手が押していき、4点差で勝利となりました。G*選手もかなり良いプレーをしていましたが、ここは自選のNAGACH選手が繰り返し配置を最後まで集中して叩き切れたのが大きかったでしょう。
 G*選手はNAGACH選手とは打って変わって中高速の乱打をほぼ休みなく叩かせるPhoenixを選んできました。両者正規譜面を選択となりましたが、G*選手がブレイク時点で9点差と序盤から着実にリードに成功。その後もほとんど零すことなく叩き切り、気付けばMAX-11で勝利となりました。自己ベスト-6点の安定感はもちろん、BPL ZEROから5年間戦い続けているG*選手の貫禄を感じさせるプレーでした。

2nd match -SCRATCH-
CHP*1E VS NUCHIO

CHP*1E
予想 Midnight Drive
結果 bass 2 bass
NUCHIO
予想 WAR GAME
結果 Do Back Burn
試合結果
DRAW

 白熱の戦いとなった第4試合、次にぶつかるのはCHP*1E選手にNUCHIO選手とこれまた昨シーズン引き分けた対戦カードです。今回のジャンルはCHP*1Eの得意なSCRATCHとなっていますが、NUCHIO選手もBPLS2ではSCRATCHで勝利しているため、全く勝敗の展開が読めませんでした。
 CHP*1E選手は今期早くも2回目となるbass 2 bassを選択。BPLS2でNUCHIO選手がドラマティックなカウンターを見せた因縁の曲でありますが、CHP*1E選手の安定感が凄まじく、難所を悉く光らせてMAX-18を叩き出して勝利となりました。NUCHIO選手も決して悪くないプレーだったはずなのですが、こんなスコアを出されてしまっては敗北もやむなしと感じてしまうかもしれません。
 NUCHIO選手は何度も来るBSS・MSS複合が非常に落としやすいDo Back Burnを選択。CHP*1E選手は正規、NUCHIO選手はR-RANとなりましたが、鍵盤地帯でNUCHIO選手が着実にリードを稼いでいき、MSSでもほとんどミスなく抜けることに成功。終盤で大きく差が縮まりましたが、結果は7点差でNUCHIO選手の逃げ切り勝利となり、CHP*1E選手の絶対的なフィールドで隙をつくことに成功しました。

Final match -NOTES-
UCCHIE VS DON*

UCCHIE
予想 THE CANNONBALLER
結果 雫→ストラテジー→打打打打打打打打打打
DON*
予想 Secrets
結果 Crazy Jackpot
試合結果
DRAW

 ここまで2連続引き分けとなったこの試合、Final matchはエース対決となりました。BPLの舞台で戦うこと早4年目、かつて2巡指名だったことすら忘れ去られるほど成長したUCCHIE選手相手に、韓国第3の刺客DON*選手はどんな戦いをするのでしょうか。
 UCCHIE選手はBPM210で高速の乱打をノンストップで叩かせる雫を選びました...がここでいきなりストラテジーが炸裂。代わりに選ばれたのはなんとサビの長い縦連が非常に厄介な打打打打打打打打打打となりました。BPLS2のFEEL ITを想起させる恐ろしいストラテジー、UCCHIE選手は大胆にもS-RAN、DON*選手はR-RANを選びましたが、道中はDON*選手が少しだけリードとなりました。しかし中盤の縦連で10点近く点差が詰まり、1桁差での接戦となりましたが、最後は3点差でDON*選手が逃げ切り勝利となりました。あの配置でほとんど零さないUCCHIE選手の実力はもちろん、初のBPLの舞台でキワモノ譜面を引いても勝ち切る強さを見せたDON*選手もスゴイと感じました。
 DON*選手は得意の中速曲ではなく中高速のトリル混じり・スクラッチ混じりの乱打譜面であるCrazy Jackpotを選んできました。DON*選手は正規とこれまた変わった選択をしてきましたが、前半はわずかにリードを取っていきました。ただタダで終わらないのがUCCHIE選手スクラッチ複合に入ってからほとんどGREATすら出さない超絶技巧で4点差の大逆転DON*選手はMAX-19、UCCHIE選手はMAX-15と血の気が引くような恐ろしい戦いの行く末は引き分けで幕を閉じました。

 各試合とも激しい戦いが繰り広げられましたが、結果は9-9で引き分けとなりました。新生レジャーランドの強さはもちろんのこと、アピナの鉄壁っぷりにも改めて驚かされる一戦だったと思います。レジャランはここでのストラテジーが後にどう効いてくるかが今後の注目ポイントでしょうか。

 今週末はレギュラー最終戦を迎え試合としては佳境を迎えるBPLですが、放送はまだまだ序盤です。次回8/7(水) 21時〜もどんな熱い戦いが見られるのでしょうか。

がんばります