【感想】BPLS3 各チーム振り返り 【TAITO STATION Tradz編】
こんにちは。4か月に渡りさまざまなドラマを生んだBPLS3が終わってしまいました。しかしSDVX部門の開催が告知されており、いまかいまかと楽しみにしています。
今回は目玉選手を引き入れ圧倒的な破壊力を見せつけたTradzについて語りたいと思います。素人の戯言ながら楽しんでいただけたら幸いです。
The Party Rockers here to beat.
TAITO STATION Tradz
戦績
Regular Stage Bリーグ3位 勝ち点8[2勝2分2敗]36pt
Quarter-Final Stage 3勝1分1敗 14pt
Semi-Final Stage 1勝2分2敗 9pt
チームへのコメント
昨年度はBPL屈指のプロモーション力でファンにもメンバーからも愛されるチームとなりましたが、結果はレギュラーステージ敗退。その屈辱を晴らすために情け容赦のないメンバー編成をしてきました。
①ついにBPLに参戦した破壊神、フィジカルとストイックさであらゆるジャンルで歴代記録を叩き出すKKM*選手
②高密度鍵盤からトリッキーなスクラッチまで広範囲で高い精度を誇るRIOO選手
③イカつい見た目とは裏腹の繊細なプレーで正確にズレを捌く8S.選手
④三度目の正直でプロ入りした、正規系で高い安定性を誇る非公式大会常連RAITO.選手
昨年のエースRIOO選手を抱えつつ強烈な3人をメンバーに迎えることとなりました。SDVXの編成を意識してか比較的高難易度に強みを持つチームとなりましたが、低難易度もトリッキーな武器を大量に持っているため昨年同様非常に相手にしたくないチームとなりました。
しかしレギュラーステージは前半まさかの1分2敗と暗雲漂うスタートに。セカンドステージで2勝を稼ぎBリーグ3位通過となりましたが、チームの総合力に不安が残る結果となりました。ただクォーターファイナルではチーム全員がポイントを取って勝利、セミファイナルもアピナに後一歩まで迫り、チームの強さを見せました。
前年度の雪辱を晴らすセミファイナル進出という結果にはなりましたが、山賊軍団Tradzはこれで満足しないでしょう。2年間で作り上げた破壊的なイメージを武器に、悪魔に魂を売ってでも優勝をもぎ取りに行くと思います。
各選手への寸評
ここからはチームの各選手へコメントをしたいと思います。
THE BREAKER
KKM*(けーけーえむ)
出場回数
レギュラーシーズン 4回(3勝1分 中堅1 大将3 ストラテジー使用1)
決勝トーナメント 4回 (2勝1分1敗 中堅2 大将2 ストラテジー被弾1)
獲得pt
レギュラーシーズン 17pt
決勝トーナメント 13pt
韓国…どころか世界最強クラスの実力を持つプレーヤーです。9th KACチャンピオンを始め数々の実績を持ち、Lv12歴代トップスコア保持率は驚異の50%超えという理解不能な実力を持っています。
肩書通りBPLを破壊しに来た刺客を迎え入れたTradzのサポートの元、毎日歴代を更新するというめちゃくちゃなことをやっていたKKM*選手。レギュラーステージではCORIVE選手にFascination MAXXを通された以外は全勝。特にセカンドステージでは自選のスコアがとんでもないことになっており、圧倒的な強さを見せることとなりました。決勝トーナメントではSEIRYU選手、UCCHIE選手相手に名勝負を繰り広げ、チームを大きく牽引する大活躍となりました。
過去の実績以上の強さを存分に見せつけたKKM*選手。年齢的に兵役が迫っており、IIDX休止期間に入る前のラストダンスと言わんばかりの活躍の数々はBPLの場に深く刻まれたと思います。今後もIIDX界を破壊しつくすプレーを楽しみにしています。
ドラムンベース一筋
RIOO(りおー)
出場回数
レギュラーシーズン 5回(1勝3分1敗 先鋒1 中堅3 大将1 ストラテジー使用1 被弾1)
決勝トーナメント 2回 (1勝1分 副将2 ストラテジー使用1)
獲得pt
レギュラーシーズン 8pt
決勝トーナメント 7pt
昨シーズンはTradzのエースとしてトリッキーな譜面を武器に自選ポイント率100%を達成する強さを見せた選手です。今季は剛のKKM*選手と技のRIOO選手のダブルエース構成となったことで、前シーズン以上に様々なポジションで活躍することが見込まれました。
しかし今シーズンは開幕のスーパーノバ戦でTATSU選手にまさかの2タテを受け、その後も勝ちは1回だけとかなり辛い結果となりました。ただクォーターファイナルではLICHT選手を2タテ、セミファイナルではWELLOW選手と引き分けるなど、しっかりと強さを見せつけました。
今シーズンは特にテクニックに振り切った選曲を駆使して戦い抜いたRIOO選手。他の選手にはない独自の戦い方は今後もBPLの目玉として大きく注目されると思います。
下町の技巧派
8S.(はちしゃく)
出場回数
レギュラーシーズン 5回(5分 先鋒1 中堅3 大将1)
決勝トーナメント 2回 (1分1敗 次鋒2)
獲得pt
レギュラーシーズン 10pt
決勝トーナメント 2pt
昨年はスーパーノバのLv11担当として活躍した選手ですが、今シーズンはLv8-10を担当することが増え、昨年以上にテクニカルなズレ譜面を選ぶ機会が増えました。昨年同様「格上」選手を当てられることが多かったですが、得意のズレ譜面を武器にレギュラーステージは全戦ポイントを獲得しています。またスクラッチで強さを見せるシーンも増え、レギュラーステージのスーパーノバ戦で盟友NIKE.選手にVOLCANIC BIGBEATを通したシーンはかなり印象に残りました。
セミファイナルではCHP*1E選手に2タテを喰らったものの、出場すれば高い確率でポイントを持ち帰る活躍はチームの躍進に欠かせない存在になったと思います。来シーズン以降も、ポイントを獲得して雄叫びを上げるシーンが見られることを楽しみにしています。
正確性の鬼
RAITO.(らいと)
出場回数
レギュラーシーズン 4回(1分3敗 先鋒3 大将1)
決勝トーナメント 2回 (1勝1敗 先鋒2)
獲得pt
レギュラーシーズン 1pt
決勝トーナメント 2pt
ドラフト3回目にしてついに参戦となった、非公式大会常連選手です。正規系の整った配置やスクラッチ譜面を得意としており、固定オプションで安定したスコア力を誇るのも強みです。豊富な大会経験と本番力がBPLの場でも発揮されることを期待されていました。
しかしGiGO戦でop.31 叙情を披露し鮮烈なデビューを飾ったあとは、アピナのUCCHIE選手とWELLOW選手に完封されたり、スーパーノバ戦で46選手に痛いカウンターをくらったりと苦しい戦いの連続となりました。ただクォーターファイナルではKIDO.選手を2タテしており、強みである勝負強さを見せつけることができました。
苦難の連続となったシーズンでしたが、プロとして最後まで一切諦めない姿勢を見せたRAITO.選手は非常に格好良いと思いました。来シーズンもこの強さを観れることを期待しています。
チームへの総評
昨年度から大きくメンバーを入れ替えしたことにより戦力増強を図りました。レギュラーシーズンは勝ち点こそそこまで多くなかったものの確実に破壊力を見せつけ、クォーターファイナルではチーム力さえも発揮してきました。
今年はセミファイナルで敗退してしまいましたが、貪欲に勝利を目指すTradzは来年も圧倒的なパワーを掲げて挑戦していくと思います。
最後に
今期も圧倒的なプロモーション力でずば抜けた人気を獲得しました。ファンミーティングのTradz MANIAにゲストDJを呼ぶ、日韓交流戦CONNECTを開催するなど他のチームにはない独自の試みもしており、eSportsチームとして音楽ゲームを盛り上げる活動を積極的に行っています。
選手が心配になるほど積極的な発信の数々、見たことがない人は是非一度本気のプロモーションを感じに行ってください。
がんばります