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【感想】BPLS2 各チーム振り返り 【TAITO STATION Tradz編】

 こんにちは。4か月にわたって一気に駆け抜けたBPLS2も終わってしまいました。SDVXの開幕まで待てない日々を過ごしております。
 今回は私が最も尊敬し、応援してきたチームであるTradzについて語りたいと思います。素人の戯言ながら楽しんでいただけたら幸いです。

The Party Rockers here to beat.
TAITO STATION Tradz

戦績

Regular Season 7位 勝ち点8[2勝2分3敗]43pt

チームへのコメント

 新規参戦チームとあり、ドラフト候補者の中からどのような選手を選ぶか注目しておりました。そして、ドラフトの末揃ったメンバーは以下のようになりました。
①9thKAC 準優勝をはじめとする豊富な大会経験と、どのジャンル、どのレベル帯にも広く武器を持つRIOO選手
②ズレ系高密度はもちろん、何をやらせても高水準のスコアを叩き出せるBEMANI仙人PPJT選手
③KING of pop'nの称号通りの本番強さと驚異的な成長力を持つ最強のニューカマーTATSU選手
④データ=研究量に裏付けられた必殺の武器を豊富に携えた、BPLの立役者の一角をなすNORI選手

 全員が猛烈に尖った=他のプレーヤーが嫌がるような武器曲を持つプレーヤーとなりました。この時点でタイトーは強いチームであることを確信したのですが、 加えて以下の理由でもこのチームを応援したいと思いました。

私個人的には今シーズン、TAITO STATION Tradzを応援していきたいと思います。理由は以下の通りです。
・9th KACでRIOO選手の活躍を目の前で観た
・エリナ杯で強烈な印象が残ったPPJT選手がいる
・元々自分がポップンのプレーヤーでありTATSU選手を尊敬している
・Team Ryu☆・SILK HATで観たNORI選手のキャラクター性に強く惹かれた

https://note.com/natto114dao/n/nb6a29f527cf1

推せる選手が4人揃ったこのチームを応援しないわけにはいかず、毎週BPLを観戦する際には必ずタイトーのユニフォームを着用しておりました。
 ただ、名古屋のフェドラ大須での交流戦や、The king of Party Rockersの結果から、自選曲の強さに反して他選曲への弱さが見られたため、負けることはないが勝てないということに陥らないか不安がありました。実際に獲得ポイント自体はゲームパニックと並ぶ43ptにもかかわらず勝ち点が稼げずにレギュラーシーズン敗退となってしまったので、結果として当初から存在していた決定力の弱さを克服しきれなかったのが悔やまれます。
 とはいえ大きく負けた試合はないため、本番で相手の選曲を食える実力を発揮する力があれば優勝も夢ではなかったと思います。来期でも積極的に失礼な選曲を繰り返して、BPLを蹂躙してほしいです。

各選手への寸評

ここからはチームの各選手へコメントをしたいと思います。

ドラムンベース一筋 
RIOO(りおー)

出場回数 
レギュラーシーズン 5回(2勝3分 中堅1 大将4) 
プレー曲数 
レギュラーシーズン 10曲(6勝1分3敗 ストラテジー 使用1 被使用2)
獲得pt 
レギュラーシーズン 20pt(全体3位)

 新規プロ候補者の中ではズバ抜けた知名度と実力を誇り、ドラフト会議でも3チームから競合指名を受けるなど注目度の高い選手でした。その期待を裏切らず、試合では自選曲を100%通す大活躍で、獲得ポイントも全体3位と前評判以上の活躍を見せてくれました。自選曲がどれも尖ったものばかり(G2, Ganymede, Click Again, AGEHA, 駅猫のワルツ)だったのも印象的でしたね。ただし、実は今期の試合の対戦相手が全員2巡指名選手だったり、指定B大将を1回しか担当していないので、他チームとのエース対決や得意な超物量譜面をもっと観てみたいところはありました。
 まだまだ無限に武器曲を持っているため、来期もプロ選手として活躍する機会があるならば是非Lv12の曲で大暴れしてほしいと思います。

かゆいところに手が届く 
PPJT(ぽぽじて)

出場回数 
レギュラーシーズン 6回(3分3敗 先鋒2 中堅2 大将2) 
プレー曲数 
レギュラーシーズン 12曲(3勝1分8敗 ストラテジー 使用1 被使用3)
獲得pt 
レギュラーシーズン 8pt

 エリナ杯2020で活躍されたPPJT選手が満を持してBPLに参戦とのことで非常に注目していました。最初はジャリ系に強い選手くらいの印象でしたが、その正体はWEEKLY RANKING毎週プラチナ以上(上位10名)、ほぼ全ての譜面をプレー済みの生粋のBEATMANIAでした。尋常じゃないプレー回数と幅広い譜面への理解から、誰が呼んだかBEMANI仙人。副将ポジションとなる2巡目を務めるには十分すぎる実力者でした。
 とはいえ、プロ1年目となるBPLの場では緊張のせいか実力を発揮できていないと感じる場面が多くありました。開幕のストラテジーカードや、最終戦での大将戦はまさにBPLプロ選手の洗礼を受けたといっても過言ではなく、プロとして活躍することの難しさを痛感したと思います。
 ただ、PPJT選手も本来のフィールドではないLv11を担当する場面が多くあったので、得意分野で出場する機会がもっと多ければ…と思ってしまうことがあります。来期は是非得意のLv11~12のPEAKで一発勝負の強さを見せつけてほしいと思います。

ポップとビートの二刀流 
TATSU(たつ)

出場回数 
レギュラーシーズン 6回(2勝4分 先鋒2 中堅2 大将2) 
プレー曲数 
12曲(8勝4敗 ストラテジー 使用1 被使用1)
獲得pt
レギュラーシーズン 14pt

 いわずと知れたポップンミュージック無敗の王者です。ポップンでの活躍から上手くなるためのノウハウが完璧に身についていることが伺えるため、シーズン中にどこまで成長するかも見所でした。とくにここ数作でIIDXの実力を一気に伸ばしており低難易度帯や変則的な譜面についてはプロ選手やKAC出場者を余裕で薙ぎ倒せるレベルとなっています。この高い実力に加えて勝負強さも持ち合わせているため、BPLでは大暴れすること間違いなしだと思っていました。
 大会の成績を振り返ってみると、タイトーではRIOO選手同様自選曲を格上のUCCHIE選手、VELVET選手相手でさえも100%通しており、どんな相手でも物怖じしない安定感抜群のプレーを見せてくれました。自選はズレハネ系の尖った譜面ばかりでしたが、ガチ押しやリズムキープ系でも3巡目不相応なスコアを叩き出しているため、これからさらに実力を伸ばしていくと誰も手に負えないレベルになることは間違いないでしょう。来期も是非出場して、ポップとビートの二刀流の実力を見せて暴れまくってほしいです。

Mr.データ 
NORI(のり)

出場回数
レギュラーシーズン 4回 (1分3敗 先鋒3 中堅1)
プレー曲数 
レギュラーシーズン 8曲(1勝7敗 ストラテジー 使用1 被使用2)
獲得pt 
レギュラーシーズン 1pt

 BPL ZEROから3年目、すっかりBPLになくてはならない存在となった選手です。得意のソフランやズレ曲の実力がメキメキと伸びており一発勝負での安定性もあってかなり警戒された選手となっておりました。実際4試合中2回ストラテジーを使われ、残り2回は1巡選手(1-PIN選手とMIKAMO)選手を当てられており、総獲得ポイントは全選手で最低ではあるものの仕方ないと思えるところがありました。
 惜しいことに今期はSOF-LANでの出場が一回もなかったので、来期は相棒のop.31 叙情やFascination MAXXを披露する機会があることを期待しています!でも結局ストラテジーの餌食になっちゃうんだろうな...

チームへの総評

 前半で述べた通り、自選曲への絶対的な強さがあるが他選曲への決定打がなかったゆえに、レギュラーシーズンで敗退となってしまいました。各選手の実力が高いゆえに本当に意外な結果であり、今期のBPLのレベルの高さをひしひしと感じました。またチーム全体でストラテジーカードを8枚当てられており、ストラテジー対策でしかストラテジーカードを利用できなかったことも苦しかったと思います。
 ただRIOO選手とTATSU選手は自選曲を100%通しており、PPJT選手、NORI選手も接戦を繰り広げたことから、本番で上手くかみ合ってさえいれば…と思う場面が多々ありました。ゆえにもし来期も同じメンバーで挑むのであれば、非常に手ごわいチームになることは間違いないでしょう。持ち前の自選の強さに勝負強さを掛け合わせて、大爆発を起こしてほしいと思います。

最後に

 BPLS2のチームの中では断トツの人気を誇るチームであり、ファンの熱意の凄まじさは他のチームと一線を画すところがあります(大須のイベントは現地にいましたが、あまりにも人が集まりすぎてビックリでした)。
 結果は振るわなかったことは残念ですが、試合内外でBPLを盛り上げるのに大きく貢献したことは間違いないと思います。強さだけがBPLの全てではないことを証明したTAITO STATION Tradzの活躍は、間違いなくプロゲーミングチームとして誇りに思えるものでしょう。ボルテやDDR、そして来期のIIDXこそファンの期待に応えられる結果になるように応援しています。

がんばります