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【感想】第10回 べあー杯 振り返り(Day2 ドリームマッチ編)
こんにちは、配信のメインカメラを担当していたT2-Kです。BPLプロによる夢の饗宴は本当にここでしか見られない最高で究極の戦いだったと思います。
早速ですが関東を代表するIIDX非公式大会としてすっかり定着した第10回 べあー杯の試合の感想について語っていきます。こちらの記事ではDay2 ドリームマッチの振り返りをしていきたいと思います。長文になってしまいますが、お付き合いいただければと思います。
第10回べあー杯 出場者紹介
第10回 べあー杯 について(べあーさんのnote)
Day2:ドリームマッチ
beatmania IIDX 大会 第10回 べあー杯 DAY2 ドリームマッチ in 神奈川レジャーランド厚木店
記念すべき第10回とあり、今回はなんとBPLプロ選手を招待し、チームの垣根を超えた夢の4人編成によるドリームマッチとなりました。それぞれコンセプトに則って出来上がったチームはBPLファンが狂喜乱舞してしまうものばかり。この神奈川レジャーランド厚木店にて、IIDX最高峰の戦いが繰り広げられます。
第1試合
BPL ZERO vs 상남자
初戦はBPLを最初期から盛り上げてきたメンバーで構成されたBPL ZEROと、各チームの熱い男が集まる상남자の対決となりました。いきなりキワモノジャンルが並びますが、BPLで活躍してきた選手たちは堂々と強さを見せてくるでしょう。
1st match -SOF-LAN-
KENTAN vs NAGACH
選曲
KENTAN:fun
NAGACH:PARANOIA survivor MAX
試合結果:DRAW
初戦はTEAM MIRINの切り込み隊長KENTAN選手と、本番で実力を出してしまう男NAGACH選手の対決となりました。意外にもKENTAN選手はBPLにおいてSOF-LANでの出場経験がありませんが、IIDX界を長く支える智将には、こんな逆境はなんてことないでしょう。BPLS3のファイナルを戦った2人による最高の開幕戦が始まります。
KENTAN選手は大胆にも、BPLS4でNAGACH選手が選んでいたハネたリズムにトリルがスコアを落としやすいfunを投げてきました。NAGACH選手は何度も武器曲で使ったこともあり序盤からリードを取っていきましたが、高速地帯で差が詰まると最後の加減速でKENTAN選手が差し切り勝利となりました。NAGACH選手、最後のトリルでのハマりが痛恨となってしまいましたが、そういった心理戦も含めてKENTAN選手の智略だったのかもしれません。
NAGACH選手はBPLS4でKENTAN選手がプレーした、何度も来る減速地帯の精度が難しいPARANOIA survivor MAXを選択。両者正規での対決、前半は減速を含めても差があまりつかない展開となりましたが、再難所となる最終の低速明けのトリルでNAGACH選手が一気に前に出て勝利となりました。最後まで一瞬たりとも気が抜けない戦いはBPLを思い出させるものになり、引き分けという結果を含めて最高の開幕戦になったと思います。
2nd match -SCRATCH-
WELLOW vs PEACE
選曲
WELLOW:Bounce Bounce Bounce
PEACE:27th style
試合結果:DRAW
激しい戦いで始まったドリームマッチ、続いてはTEAM Ryu☆の頼れるエースWELLOW選手と、BPLでは2シーズン無敗記録を打ち立てた伝説の男PEACE選手の対決です。Lv11 SCRATCHはお互い経験を積んでいるジャンル、BPLよりも激しい戦いになることが予想されました。
WELLOW選手は跳ねた2連スクラッチにトリルや縦連がバシバシ絡むBounce Bounce Bounceを選択。WELLOW選手は正規、PEACE選手はRANDOMを選びましたが、序盤はPEACE選手がが先行する形になりました。しかし徐々にWELLOW選手が追いつくとそこからは横並びのデッドヒートになり、最後の最後まで勝負がわかりませんでしたが8点差でWELLOW選手が逃げ切りとなりました。結果を見て胸に手を当て安堵の表情を浮かべるWELLOW選手、何気にBPLでは長らく達成されなかったPEACE選手からポイントを奪取に成功しました。
PEACE選手は隠し玉となる規則スクラッチへの丁寧な対応が求められる27th styleを選びました。こちらはPEACE選手が序盤からスクラッチも鍵盤も快調に飛ばしていき、一度もWELLOW選手を寄せ付けることなくMAX-21で勝利。しれっととんでもないスコアを出してしまうPEACE選手の勝負強さは相変わらずでした。
Final match -SCRATCH-
U*TAKA vs KKM*
選曲
U*TAKA:CHECKING YOU OUT
KKM*:Bounce Bounce Bounce
試合結果:DRAW
大将戦はいきなりエース対決となりました。意外にもBPLでは対戦経験のない2人ですが、日韓の代表として何度も鎬を削ってきたこの2人ならばどんなフィールドでも面白い戦いを繰り広げるでしょう。
U*TAKA選手の選曲は不規則スクラッチにソフランのおまけがついてくるCHECKING YOU OUT。両者MIRRORでの戦い、開幕のスクラッチはU*TAKA選手がほぼ完璧で8点ほどのリードを確保したものの、高速地帯でKKM*選手が押し返し、11点差をつけてカウンターとなりました。U*TAKA選手もかなり高いスコアだったのですが、自己ベスト-6点の安定感を見せたKKM*選手が今回は上回ることになりました。
KKM*選手ははやくも本日2回目となるBounce Bounce Bounceを選んできました。こちらもお互いMIRRORとなりましたが、前半は5点ほどのリードでU*TAKA選手が押していくものの点差が開かない状況が続いていきました。しかし終盤でU*TAKA選手が一気に前に出ると2528点を出して勝利。両者2500を超えるハイレベルな戦いを制したU*TAKA選手は自己ベスト-1点のハイパフォーマンス。ライバル対決の結果はクロスカウンターで引き分けとなりました。
激戦の第1試合は9-9で引き分けとなりました。正直これが第1試合とは思えないプレーの連続、プロ選手がプロ選手たる所以を存分に見せつけられてしまいました。こんな戦いがまだ予選だけでも5回あるなんて…
第2試合
キドラゴンとチャピノザウルス vs 入浴ヤンキース
第2試合は第8回べあー杯の悔しさを晴らすべく強力な新メンバーを加えたキドラゴンとチャピノザウルスと、各メンバーが七色の武器を持つ入浴ヤンキースの戦いとなりました。第1試合と比べればおとなしいジャンルが並びますが、各選手どういった戦いを見せるのでしょうか。
1st match -PEAK-
DINASO vs NIKE.
選曲
DINASO:THANK YOU FOR PLAYING
NIKE.:Odin
試合結果:DRAW
1st matchは本番力抜群対決となりました。お互いPEAKを得意としていますが、ズレ系や高密度を得意とするDINASO選手と精度勝負やトリルを得意とするNIKE.選手と得意フィールドは異なっているため、両者の強みが前面に出る戦いとなりそうです。
DINASO選手はいきなり大会を終わらせる繰り返しの乱打と中盤の24分、そして最後の減速が要注意のTHANK YOU FOR PLAYINGを選択しました。DINASO選手はR-RAN、NIKE.選手はRANDOMを選択、両者配置は悪くないのですがやはり自選のDINASO選手が中盤の24分でリードをすると、1桁勝負の緊張感を最後まで演じながらも7点差をつけて勝利となりました。DINASO選手は最後の減速も華麗に決めており、自選の練度を感じさせました。
NIKE.選手は同時押しメインながら中盤の減速が惑わせるOdinで精度勝負を仕掛けました。両者正規系での対決、序盤からNIKE.選手の精度が凄まじく、中盤の低速で9点ほどの差をつけてしまいました。DINASO選手も必死に追いかけるものの、NIKE.選手は低速明けにほとんどミスをせずにMAX-7で終了。前半でつけられたリードはどれだけ頑張っても取り返せないという凄まじい戦いになってしまいました。
2nd match -PEAK-
SEIRYU vs 8$.
選曲
SEIRYU:Do it!! Do it!!
8$.:命の標本
試合結果:SEIRYU WIN!!
Lv11とはいえPEAKと言えばSEIRYU選手のメインフィールド。しかしLv11 PEAKは8$.選手が最もフルパワーを発揮する領域でもあります。お互いの得意フィールドでの全力勝負はかなりの激しさが予想されます。
SEIRYU選手はガチ押し力を存分に活かせる曲を通して延々と絶妙な速度の軸・トリルが降り続けるDo it!! Do it!!を選択。両者S-RANで叩き潰しに行きましたが、SEIRYU選手が序盤から尋常でないガチ押し力を見せていき、ブレイク時点でGREAT12個という異次元の精度を発揮しました。後半の譜面は悲惨極まりないものでしたが、そんなこともお構いなしにMAX-28でSEIRYU選手が勝利。S-RANだろうが自己ベスト-5点というムチャクチャな強さもSEIRYU選手のマジックなのでしょうか…?
8$.選手は局所で密度が上がる乱打の精度が問われる命の標本を選びました。RANDOMを選んだ8$.選手に対しSEIRYU選手は正規で対抗。階段主体の譜面ゆえに8$.選手が優位に進めるかと思いきや、サビまでほとんど点差が離れない大接戦になりましたが、最後は最終フレーズのトリルで67を引いてしまった8$.選手を置いてSEIRYU選手が逃げ切りに成功。ゲームを動かす大きな2タテをチームに持ち帰りました。
Final match -SOF-LAN-
CHP*1E vs UCCHIE
選曲
CHP*1E:Theory
UCCHIE:nostos
試合結果:UCCHIE WIN!!
ここにきてついに実現した同チーム対決。アピナの若武者CHP*1E選手がLv11 SOF-LANでアピナのエースUCCHIE選手に挑む非常に熱い対戦カードとなりました。Lv11 SOF-LANはお互い出場経験がありますが、UCCHIE選手相手にCHP*1E選手が番狂わせを起こせるでしょうか。
CHP*1E選手は真っすぐ全編通して降るスクラッチに中盤の減速→加速への対応が難しいTheoryで勝負に行きました。お互い正規での対決、スクラッチを得意とするCHP*1E選手は序盤から快調に進めていきますが、低速地帯はなんとギアチェンなしで突入の離れ業を披露。しかしその隙にUCCHIE選手が10点ほどのリードを確保すると、低速明けで横並びになりデッドヒートに。息が詰まるような超接戦の結果は終盤のスクラッチを見事に決めたUCCHIE選手が勝利となりました。両者2600点を超える超ハイレベルな戦いでしたが、ここはエースUCCHIE選手がCHP*1E選手の挑戦を退ける結果となりました。
UCCHIE選手は非情にもタイミングがわかりづらいBPM変化に縦連・ズレが難しいnostosを選択。BPLで極めたUCCHIE選手は序盤から快調に進めるも、最高速になったタイミングでCHP*1E選手がイーブンに持ち込み勝負がわからなくなりました。縦連・ズレ・トリルでも全然点差がつかない勝負が続く中、最後に皿チョンで速度を合わせたUCCHIE選手が意地の全ピカが逃げ切りに成功。驚異的な低速力を見せたCHP*1E選手相手に2タテを飾ることに成功しました。
結果は8-10で入浴ヤンキースが勝利となりました。どの選手も本番一発スコアの水準に震え上がる中、やはり両チームのエースの活躍が目立ちました。今回は配点の高いFinal matchで2タテを決めた入浴ヤンキースが勝利となりましたが、勝負の噛み合い方ひとつで展開は異なるだろうと思わせるハイレベルな戦いは、プロならではだと感じました。
第3試合
キドラゴンとチャピノザウルス vs 상남자
先ほど痛い黒星スタートとなってしまったキドラゴンとチャピノザウルス、この悔しさを상남자にぶつけに行きます。とはいえ상남자も勝ちは欲しいところ、ヘルチャージべあーの神引きによりCHARGE三連戦となったこの試合で意地でも勝利を掴みに行きます。
1st match -CHARGE-
KIDO. vs KKM*
選曲
KIDO.:Golden Palms
KKM*:soldier's waltz
試合結果:KKM* WIN!!
BPLでは何度も厳しいオーダーを当てられ、何度もはじき返してきたKIDO.選手、ここでも破壊神KKM*選手と非常に苦しい相手となりました。ただKIDO.選手の異名はCHARGEの貴公子、KKM*選手相手にもジャイアントキリングを見せられるでしょうか。
KIDO.選手の選択は終始跳ね続けるリズムが非常に精度を取りづらいGolden Palms。KIDO.選手が序盤から安定して光らせているはずなのですが、なぜかKKM*選手がどんどん点差を離していき、まるでハネなどなかったかのような精度でMAX-20を叩き出して勝利となりました。KIDO.選手はかなり良いプレーだったはずなのですが、いくらなんでもこんなスコアを出されてしまっては話が違うのでは…
KKM*選手は高速の繰り返し鍵盤が非常に難しいsoldier's waltzを選択。譜面傾向が大きく変わりKIDO.選手が少しGREATを出してしまう一方で、KKM*選手は驚異的な精度でスコアを伸ばしていき解説陣を完全に引かせてしまいました。終わってみればスコアはMAX-14、これでも自己ベスト-8点なのはどういうことなのでしょうか。
2nd match -CHARGE-
DINASO vs NAGACH
選曲
DINASO:Souhait bleu
NAGACH:Ergosphere
試合結果:DRAW
2nd matchは本番力化け物対決。何気にBPLでは対戦経験のないこの2人、得意な難易度帯こそ異なるもののズレハネ系という共通の武器がありますが、そのうえでどんな戦略をとってくるかが見所です。
DINASO選手の選択はBPM225で来る階段やトリルについていけるかが問われるSouhait bleu。同じ1PサイドながらDINASO選手はMIRROR、NAGACH選手は正規と分かれましたが、序盤から高速の容赦ない配置がくる中DINASO選手が快調に飛ばしていき、少しSLOWに寄りつつも精度を維持してMAX-36で勝利となりました。自己ベスト-7点は非常に安定感を感じさせるものですが、一方のNAGACH選手もきっちり自己ベスト+4点を出しており、両者感触のあるプレーだったのではないでしょうか。
NAGACH選手はポップンプレーヤーであるDINASO選手に対して局所で来る変則リズムや高密度が難しいErgosphereを選びました。序盤から両者判定を掴んでいきましたが、中盤の混合フレーズでNAGACH選手が前に出るとサビの乱打も押し切っていき、MAX-36で勝利となりました。DINASO選手は自己ベスト-2点で決して悪いどころかむしろよかったはずなのですが、NAGACH選手は思わず「上手すぎ」と叫ぶほどの高スコアで、なおかつ自己ベスト+11点。本番におけるNAGACH選手の強さを改めて思い知らされました。
Final match -CHARGE-
SEIRYU vs 46
選曲
SEIRYU:Timepiece phase II(CN Ver.)
46:共鳴遊戯の華
試合結果:SEIRYU WIN!!
Final matchはLv12 CHARGEと化け物そろいのテーマとなりました。そこでぶつかるのは魔法使いの白龍SEIRYU選手と西のPEAKマスター46選手。これはあまりにも激しい戦いになる予感が…
SEIRYU選手の選択は人体の構造を無視したかのような強引なチャージ絡みが頻発するTimepiece phase II(CN Ver.)となりました。SEIRYU選手はMIRROR、46選手はR-RANと選択が分かれましたが、スクラッチ絡みのガチ押しでいきなりSEIRYU選手がリードすると、その後もどんどんスコアを伸ばしていき余裕の3000overで勝利となりました。46選手のスコアはかなり高いはずなのですが、SEIRYU選手が固定オプションで大台スコアをさらっと出してしまっては何とも…
46選手は鍵盤力で真っ向勝負するBPM190で高密度の鍵盤を休憩なしで叩かせる共鳴遊戯の華を選択。配置はお世辞にもいいとは言えませんが、SEIRYU選手が中盤のブレイク前まで接続する暴れっぷりを見せると、その後も余裕で光らせていき大台の3900をぶち抜いて勝利となりました。RANDOMを使ってもなお安定感を見せてしまうSEIRYUマジック、常人には理解不可能です。
結果は11-7でキドラゴンとチャピノザウルスの勝利となりました。今回も各試合見所満載でしたが、やはり本番において自己ベスト付近のスコアを出してしまうことや、自己ベストを更新することの異次元さがわかる試合だったと思います。そして間違ってはいけないのが、負けてしまった選手のスコアは十分高いです。何故これで勝敗がついてしまうのか…
第4試合
入浴ヤンキース vs BPL ZERO
1戦目でギリギリの戦いを制した入浴ヤンキース、ここでBPL ZEROを狩りに行きたいところ。ただ勝ち点が欲しいBPL ZEROも当然タダでは倒れません。決勝進出のチャンスを掴みとるためため、お互いの意地がぶつかり合います。
1st match -CHORD-
NIKE. vs WELLOW
選曲
NIKE.:RIZING YOU UP
WELLOW:50th Memorial Songs -Beginning Story-
試合結果:DRAW
1st matchは新旧アピナ対決、あるいは新旧スーパーノバ対決となりました。同じチームになったことはないものの何かと所縁のある両者、低難易度はNIKE.選手のフィールドではありますが、WELLOW選手はどのような選曲をするのでしょうか。
NIKE.選手は片手力を活かせる2回の長い長いトリルがスコアの分かれ目となるRIZING YOU UPを選択しました。NIKE.選手はMIRROR、WELLOW選手はRANDOMでお祈りとなりましたが、トリルの配置自体は当たっていたもののNIKE.選手が最初のトリルをGREAT2個で通過したことで何故か8点のビハインドを背負うことになってしまいました。しかし2回目のトリルで3点差まで詰めたことで勝負はわからなくなりましたが、NIKE.選手は最後までGREAT1つ出さない精度でフィニッシュ。辛くも4点差で逃げ切りとなりましたが、WELLOW選手も自己ベスト-4点と好調を見せたことで次の自選へよい気持ちに臨めるようになったと思います。
WELLOW選手はメドレー形式で変わるリズムや中盤のスクラッチ絡み、終盤の繰り返しが要注意の50th Memorial Songs -Beginning Story-を選択。WELLOW選手はいきなり400ノーツ付近まで理論値と好調の精度を見せると、難所となるがんばれゴエモン地帯で突き放し、MAX-23で勝利となりました。終盤のグラディウス地帯の微妙な配置を完璧に光らせていくWELLOW選手のガチ押し力には解説陣をうならせるものでした。
2nd match -NOTES-
NUCHIO vs G*
選曲
NUCHIO:ハイテックトキオ
G*:THE SHINING POLARIS(kors k mix)
試合結果:DRAW
本日二度目となるBPLのチームメイト対決となったこの対戦カード、BPLではともに戦い優勝を勝ち取った若きプレーヤー同士の対決は非常に熱いものがありました。どちらかと言えば低難易度を担当することが多かったNUCHIO選手、Lv11で何度も成果を上げてきたG*選手にどのような戦い方をするのでしょうか。
NUCHIO選手の選択は元チームメイトのCYBERX選手に捧げるBPM165の乱打に中盤のMSSが要注意のハイテックトキオ。序盤からお互い理解不能な精度を出していきましたが、2回目のMSS地帯までNUCHIO選手が理論値ペースととんでもない精度を発揮。ただG*選手もジワジワと追いかけていきましたが、結果は5点差でNUCHIO選手が逃げ切りとなりました。終盤の配置が非常に難しいものになってしまい崩れてしまったものの、驚異的な精度を見せたNUCHIO選手がここは一本取る形になりました。
G*選手は開幕のスクラッチ複合が非常に難しいTHE SHINING POLARIS(kors k mix)を選びました。G*選手はMIRRORに対し、NUCHIO選手はRANDOMとなりましたが、開幕はNUCHIO選手が10点ほどリードを取っていきました。しかしサビの長いスクラッチでG*選手が逆転すると、そのまま3点差でギリギリ逃げ切りに成功。心臓が痛くなるギリギリの戦いを制して引き分けに持ち込むことになりました。
Final match -NOTES-
UCCHIE vs U*TAKA
選曲
UCCHIE:B.O.D.Y.
U*TAKA:SOLAR ECLIPSE
試合結果:DRAW
Final matchは日本IIDX界のトップランナー同士の対決となりました。ジャンルはLv12 NOTESとまるで決勝戦の最終戦化のような状況、BPLS3のファイナルを想起させるこの2人による至高の戦いが始まります。
UCCHIE選手はMSSに大量の鍵盤がついてくるB.O.D.Y.を選択。U*TAKA選手はMIRRORを選んだ一方、UCCHIE選手はRANDOMを選択。MSS地帯もお互い光らせていくのですが、UCCHIE選手の光り方が尋常でなく、U*TAKA選手が自己ベスト-1点のMAX-32でフルコンボを決めたはずなのに、UCCHIE選手はなんと自己ベストを更新してMAX-21を叩き出して勝利となりました。このスコア水準で負けるプレーヤーが出てしまうという現実、この2人じゃないとこんなことにはならないです。
U*TAKA選手は前半のスクラッチ地帯や高速トリル、縦連、24分とスコア難要素の詰め合わせであるSOLAR ECLIPSEを選びました。お互い正規での対決ですが、序盤からU*TAKA選手が快調に飛ばしていき、前半で50点以上のリードを確保。後半のフレーズもしっかり捌いていきMAX-124でフィニッシュとなりました。難しい譜面でも自己ベスト-22点で抑えてしまうU*TAKA選手の勝負強さ、改めて恐ろしいと感じます。
結果は9-9で引き分けとなりました。勝負はすべてが激しい名刺交換となったのですが、入浴ヤンキースとしては引き分けでも十分と感じたのではないでしょうか。対するBPL ZEROはあと一歩が届かなかった結果に。総当たり戦最終出番となる次の試合で何とか取り返したいです。
第5試合
BPL ZERO vs キドラゴンとチャピノザウルス
なんとか勝利を取りに行きたいBPL ZERO、ここが最後の勝負どころですが、相手もまた1勝1敗で負けられないキドラゴンとチャピノザウルスです。終盤戦となり意地がぶつかり合う両者の極限の戦いが繰り広げられます。
1st match -CHORD-
KENTAN vs KIDO.
選曲
KENTAN:Winner's Proof ft. KANASA from bless4
KIDO.:楽園追放
試合結果:DRAW
1st matchは先鋒職人対決となりました。お互いBPLでは低難易度担当として活躍していますが、なんとBPLでは対戦経験なし。意外とありそうでなかった組み合わせによる対決は意外な選曲となりました。
KENTAN選手はなんとBPL2021のテーマ曲である、同時押し主体の譜面に時折絡む速い鍵盤が要注意のWinner's Proof ft. KANASA from bless4を選んできました。解説陣が妙な緊張感を感じてしまう粋な選曲、両者MIRRORで勝負となりましたが、開幕はKENTAN選手が少しミスをしてしまったものの、終盤の8分スクラッチでKENTAN選手が追いつき逆転に成功。ここでつけた点差をそのまま維持して7点差で逃げ切りとなりました。KENTAN選手は徐々に判定を掴んだ結果MAX-19でフィニッシュ、流石の安定感です。
KIDO.選手は得意のズレハネ力を活かせる終始まともな16分配置が存在しない超絶スコア難の楽園追放で勝負を仕掛けました。こちらも両者オプションが被りR-RANとなりましたが、自選のKIDO.選手が無茶苦茶なズレを着実に光らせていき、サビでコンボを切ってしまったものの大台の2400を超えて勝利となりました。ズレ譜面でもしっかりと精度を維持できるKIDO.選手の強さが炸裂したことで1st matchは引き分けに終わりました。
2nd match -SOF-LAN-
WELLOW vs DINASO
選曲
WELLOW:Theory
DINASO:FUTURE is Dead
試合結果:DRAW
Lv11 SOF-LANでWELLOW選手とDINASO選手の対決、なんだかどこかで見たことあるような対決となりました。曲数が限られている上に両者経験のあるジャンル、どんな対決になるのでしょう。
WELLOW選手は意外にもソフランの対応もスクラッチの対応も難しいTheoryを選択。お互いまっすぐ正規系対決となりましたが、DINASO選手が序盤から快調に進めていき、低速をそのまま突っ込んで抜けていくトンデモ技術を見せてそのまま逃げ切り勝利となりました。涼しい顔で超絶技巧をやってのけるDINASO選手の本番力、恐ろしいです。WELLOW選手も大きなミスなくプレーしていたのですが、DINASO選手の対応力が異次元過ぎました。
DINASO選手は大胆にもBPLで選択したハネたリズムに低速地帯への対応が難しいFUTURE is Deadで勝負を仕掛けました。BPLでの雪辱を果たすべく選んだDINASO選手は序盤から10点ほどリードしていきましたが、高速→低速のタイミングでWELLOW選手が逆転すると、その後はほぼ横並びになりましたが最後の最後で3点差でWELLOW選手が逃げ切りに成功。BPLの時とほぼ同じスコアで2度目のカウンターを決め、自選を取られたお返しをすることに成功しました。
Final match -NOTES-
G* vs CHP*1E
選曲
G*:Blaze it UP!
CHP*1E:Marie Antoinette
試合結果:CHP*1E WIN!!
Final matchは若手対決。Lv11 NOTESにおけるG*選手の強さはお馴染みですが、テクニカルな譜面を主力とするCHP*1E選手はどんな戦いをするのでしょうか。まっすぐ鍵盤勝負か、それとも…?
G*選手はBPM175の乱打に後半のスクラッチ複合が悩ましいBlaze it UP!を選択。G*選手はRANDOM、CHP*1E選手は正規とオプションが分かれましたが、CHP*1E選手が序盤からほとんど崩れない尋常でない精度を発揮していき、終盤で少しG*選手に詰め寄られたものの5点差でカウンターとなりました。MAX-17で初フルコン、今作NO PLAYながら対策バッチリでG*選手の選曲を喰っていきました。
CHP*1E選手はキワモノ譜面の微ズレ・縦連・ソフランと癖要素満載のMarie Antoinetteで勝負に出ました。序盤から精度が取りづらい譜面ではあるもののCHP*1E選手がほとんどGREATを出さないありえない精度で進めていき、加速後もGREAT7個で抑えてMAX-13でフィニッシュ。初フルコンも決めて最高の形で自選を通す結果となりました。
結果は5-13でキドラゴンとチャピノザウルスの勝利となりました。BPL ZEROはまたしてもあと一歩が遠い展開が多かったですが、それ以上にキドラゴンとチャピノザウルスの各選手の爆発力が凄まじく、非常に良い感触で総当たり戦を締められたのではないでしょうか。
第6試合
상남자 vs 入浴ヤンキース
いよいよ運命の最終戦、ここまでなんと0勝のピンチに陥った상남자は起死回生の一手を打ちに行きます。しかし相手は1勝1分で好調の入浴ヤンキース、こちらも決勝に向けて何が何でも負けられません。
1st match -SCRATCH-
KKM* vs NIKE.
選曲
KKM*:Shamshir
NIKE.:5.1.1.
試合結果:KKM* WIN!!
Lv10 SCRATCHというジャンルながらKKM*選手とNIKE.選手という非常に激しい戦い間違いなしの組み合わせとなりました。急遽仕上げてきたKKM*選手、決して得意ではないフィールドで精度勝負の鬼NIKE.選手を打ち破ることができるでしょうか。
KKM*選手は変則リズムの低速スクラッチを正確に捌く力が求められるShamshirを選択。NIKE.選手は正規を選ぶ一方、KKM*選手はなんとS-RANを選んできましたが、鍵盤もスクラッチも容赦なく叩いていくKKM*選手のスコアの伸び方を見てNIKE.選手はもはや笑うしかない状態でした。縦連がぐちゃぐちゃで常人なら逃げ出したくなる譜面ながらKKM*選手は平然と叩いてMAX-31で勝利。KKM*選手が異次元過ぎて、最早何が起きているのかよくわからない一戦でした。
NIKE.選手はここでBPM101でスクラッチ絡みの鍵盤をひたすら叩く精度が求められる5.1.1.で勝負に出ました。1桁勝負になること間違いなしという緊張感の中、滑り出しはKKM*選手がわずかに先行したもののすぐに横並びに。ただ最後まで1点差を抜かされることなく守り切ったKKM*選手がMAX-4で逃げ切り。NIKE.選手の勝負強さを以てしても破壊神KKM*選手を止めることはできませんでした。
2nd match -CHORD-
PEACE vs 8$.
選曲
PEACE:少年リップルズ
8$.:apo:llioth
試合結果:PEACE WIN!!
BPLで何度も何度も戦ってきたこの2人が、またまたLv11で対決となりました。CHORDでの対決は初ではありますが、ある種お互いわかり合ったうえでの対決はどのような選曲となるでしょうか。
PEACE選手はポップン曲から高速の同時押しラッシュを叩き続ける集中力が問われる少年リップルズを選びました。PEACE選手はポッパーらしく(?)MIRROR、8$.選手はRANDOMを選択、いきなり判定を掴むのが難しいBPM帯ながら開幕から判定をガッチリつかんだPEACE選手が終始大きく崩れることなく安定して押し切り、MAX-20で勝利となりました。立ち上がりは少し判定を掴み損ねたように見えたものの、一瞬でリカバーするPEACE選手の安定感は毎度のことながら驚かされます。
8$.選手は得意のズレハネではなくBPM200の鍵盤とスクラッチラッシュが要注意のapo:lliothを選んできました。PEACE選手はMIRRORに対し8$.選手はR-RANとオプションが分かれましたが、序盤のスクラッチでいきなりPEACE選手が前に出ると、その後も12分スクラッチや16分の長めのスクラッチもしっかり取り切りMAX-20でカウンターとなりました。本番で自己ベスト更新のおまけつきで8$.選手を完封、BPLでの勝ち越し記録を伸ばしていきました。
Final match -PEAK-
46 vs NUCHIO
選曲
46:Beyond Evolution
NUCHIO:FIRE FIRE
試合結果:46 WIN!!
Final matchのジャンルはLv12 PEAK、すなわち奈良のピークマスター46選手が最も得意とするフィールドとなります。対するNUCHIO選手も得意の中速乱打が数多くあるジャンル帯ではあるため、なんとか一矢報いたいところですが…
46選手、NUCHIO選手を完膚なきまでに叩きのめすために無慈悲なほど高密度の鍵盤に中盤の人体構造を無視したかのようなスクラッチ複合が飛んでくるBeyond Evolutionをぶん投げてきました。両者MIRRORを選択、開幕の挨拶トリルや階段から46選手が押していき、密度が濃くなればなるほど差を広げる破壊力を発揮。一発勝負でも難しい譜面ながら堂々のAAAで勝利となりました。NUCHIO選手を文字通り叩きのめした46選手の火力の高さと安定感、壊れ性能だと思います…
NUCHIO選手は己のフィールドで勝負すべくBPM150の二重乱打を繰り返し叩かせるFIRE FIREを選びました。譜面は見た目は良いもののスクラッチ絡みが微妙な配置となりましたが、スクラッチ複合で運指のアドバンテージを活かした46選手が10点ほどリードを取ると、その後も最後まで安定して光らせていきMAX-39でカウンターとなりました。NUCHIO選手は厳しい配置を引かされたのも苦しかったですが、それ以上に46選手のPEAKにおける強さが光りました。
結果は18-0で상남자の勝利となりました。この結果により総当たり戦で2勝したキドラゴンとチャピノザウルスが1位通過、そして残り3チームが勝ち点4で並ぶ中、獲得ポイントでトップとなった상남자が2位となり決勝進出となりました。BPLプロだからこそ実現した超ハイレベルな超接戦、そしてその激戦を制した2チームがいよいよ第10回 べあー杯 優勝の栄冠を賭けて決戦に挑みます。
決勝
상남자 vs キドラゴンとチャピノザウルス
決勝を争うのは驚異的な本番力と破壊力で接戦を勝ち上がった상남자と、安定感と自選の鋭さで勝利を重ねたキドラゴンとチャピノザウルスとなりました。どちらが勝つか予測不可能、メンバー全員による5回の試合ですべてが決まります。
1st match
NAGACH vs CHP*1E
選曲
NAGACH:1001 -ESCAPE-
CHP*1E:Best of Me
試合結果:CHP*1E WIN!!
決勝1st matchにしていきなり同チーム対決。ズレハネ系の単発を得意とする共通点こそありますが、NAGACH選手曰くライバル勝敗はCHP*1E選手がほぼ全勝、NAGACH選手にとって限りなく分が悪いこの対決をどう攻略するのでしょうか。
NAGACH選手希望の一撃はハネたリズムに微縦連やズレが多く絡む1001 -ESCAPE-となりました。NAGACH選手はRANDOM、CHP*1E選手はR-RANとオプションが分かれましたが、両者ほとんど差がつかない接戦になりました。難所の24分もお互い難なく捌いていき、結果はなんと2点差でCHP*1E選手がカウンター。NAGACH選手はMAX-12、CHP*1E選手に至ってはMAX-10という非常にハイレベルな戦いでしたが、ここはギリギリでCHP*1E選手が制することとなりました。
CHP*1E選手は先ほどDJを務めたMaozonさんの曲である前半の綺麗な乱打・後半のハネの緩急が難しいBest of Meを選びました。序盤のトリルでCHP*1E選手が5点ほど前に出ていくと、サビのハネでさらに点差を確保していきそのままMAX-18で勝利となりました。配置は決して叩きやすいとは言えなかったはずですが、何故CHP*1E選手は安定感を出せてしまうのでしょうか。
2nd match
PEACE vs KIDO.
選曲
PEACE:squall
KIDO.:打打打打打打打打打打
試合結果:PEACE WIN!!
いきなり先制パンチを決めたキドラゴンとチャピノザウルス、ここで追撃すべくKIDO.選手が出場となりましたが、相手は本日無敗のPEACE選手。BPLでの借りがあるKIDO.選手はここであの時のリベンジをしたいところですが…
PEACE選手は終始ズレ続けた鍵盤の連続で精度が取りづらいsquallを選択。お互い正規系対決となりましたが、この手のズレ譜面をまるで16分かのようにPEACE選手が捌いていくよくわからないプレーをここでも披露してしまい、MAX-59でフルコンボとなりました。これで自己ベストから20点離れているのだから、この人には何が見えているのでしょうか…
KIDO.選手はBPLでジャイアントキリングを達成したサビの縦連が勝負のポイントとなる打打打打打打打打打打で勝負に出ました。両者R-RANで真っ向勝負、序盤の捨てノーツ以降ほぼ失点なくPEACE選手が進めていきますが、KIDO.選手もしっかり追従していき縦連打勝負。しかしここで差を詰めさせることなくPEACE選手が逃げ切りMAX-23でカウンター、飛び道具にも難なく対応してしまえるPEACE選手、どうすればいいのでしょうか…
3rd match
KKM* vs CHP*1E
選曲
KKM*:SCHWARZSCHILD FIELD
CHP*1E:Zenith
試合結果:DRAW
流れを戻した상남자はここでKKM*選手を投入してきました。対するキドラゴンとチャピノザウルスはなんと2度目のCHP*1E選手登場となりました。ここまで2タテが連続してきましたが、勝負の流れを掴むのは一体どちらでしょうか。
KKM*選手がここで選んだのは中速の乱打に中盤の24分トリル+階段+スクラッチ複合の難所が難所過ぎるSCHWARZSCHILD FIELD。KKM*選手は正規で極めており、序盤の乱打も中盤のトリルさえも余裕で光らせていき、解説席も大声を上げてしまうほどの衝撃の精度で走り切ってしまいました。フルコンボこそ逃したものの一発で自己ベスト-6点であるMAX-36を出してしまっては、何をしてもやりようがないと言いますか…
CHP*1E選手は曲独特のリズムに終始まともな16分など存在しないズレ地獄のZenithを選択。お互い正規で真っ向勝負、序盤は横並びで進んでいきましたが、徐々にCHP*1E選手が押していき、サビで一気にリードするとなんと大台の2200点をぶち抜いてMAX-44である2212点を叩き出しました。一発で大台スコアを乗せてしまうCHP*1E選手の恐ろしさ、強敵KKM*選手相手に大きな引き分けを取ることに成功しました。
4th match
46 vs SEIRYU
選曲
46:東京神話
SEIRYU:ECHIDNA
試合結果:DRAW
勝負の行方がまだまだ分からなくなる中ここで当たるのは、意気込みで46選手が予告した通り予選以来の高密度お化け対決となりました。ブロック戦ではCHARGEのテーマ指定があったとはいえSEIRYU選手が2タテしていますが、今度はジャンルFREE。46選手は借りを返しに行けるでしょうか。
46選手は極端な高密度乱打が何度も来る緩急の激しい東京神話を選択。1回目の高密度乱打はほぼ同点でしたが、2回目の高密度でSEIRYU選手が10点ほどリード…するもトリルで46選手が逆転…しつつも3回目の乱打でSEIRYU選手が追いつく超デッドヒートに。しかし最後はわずか6点の差で逃げきった46選手が勝利となりました。両者一発でMAX-を出すハイレベルな戦いでしたが、46選手の破壊力がここは上回る結果となりました。
SEIRYU選手は切り札の一つである24分・ハネ・デニム・スクラッチ複合・チャージと要素がてんこ盛りのECHIDNAを切ってきました。勝負は中盤の12分地帯でSEIRYU選手が20点ほどリードしていくと、その後のデニムや終盤のチャージ複合も鮮やかに叩いていきMAX-93で勝利となりました。両者3400overではあるものの、SEIRYU選手はそこからさらに高い水準のスコアで勝利したことにより、いよいよ勝負はFinal matchに委ねられることとなりました。
Final match
KKM* vs DINASO
選曲
KKM*:煉獄のエルフェリア
DINASO:Y&Co. is dead or alive
試合結果:KKM* WIN!!
長かったべあー杯もついに最終戦。2タテしたほうが優勝というプレッシャーがかかる中、ここで当たるのはKKM*選手とDINASO選手となりました。両者高密度鍵盤を得意としていますが、Lv12の神KKM*選手相手にDINASO選手はどのようなアプローチを仕掛けるのでしょうか…
KKM*選手は前半の12分ガチ押しと後半の16分乱打の切り替えが非常に難しい煉獄のエルフェリアを選択。譜面は片側に寄った嫌な配置ではありますが、前半の12分地帯をKKM*選手がGREAT16・GOOD1で通過すると、16分地帯も難なく叩いていきブレイクでDINASO選手があり得ないものを見たかのようなリアクションをするほどの点差がついてしました。結果はMAX-47、大台の3900を余裕で超えていく圧倒的破壊力はもう芸術です。
もはや無敵の人となったDINASO選手、勝負の選曲はなんと中盤のBPM876まで加速するソフランへの対応が悩ましいY&Co. is dead or aliveとなりました。何かとべあー杯に因縁があるこの曲、KKM*選手は正規、DINASO選手はRANDOMで勝負となりました。KKM*選手が20点ほどリードで加速地帯に突入となりましたが、点差が広がらず、縮まらず抜けたことによりKKM*選手がMAX-98で勝利となりました。両者さも当然化のように一発で2800点を超えているのですが、そのうえでKKM*選手は圧巻の高スコア。予測不能な飛び道具相手にもしっかりと対応していきました。
壮絶な戦いの末、結果は18-10で상남자が勝利、第10回 べあー杯ドリームマッチの優勝となりました。SEIRYU選手にズルいと言わせるほどのKKM*選手の破壊力はもちろん、各選手が強みを存分に活かした熱戦の数々は非常に観ごたえがありました。キドラゴンとチャピノザウルスの皆様、並びにBPL ZEROと入浴ヤンキースの皆様、素晴らしい戦いの数々をありがとうございます。そして상남자の皆様、優勝おめでとうございます!
最後に
BPLプロによるチームの垣根を超えた夢の競演の数々は、他の大会どころか公式大会ですら見る機会がほとんどないものだったと思います。第10回という記念すべき大会だからこそ実現したプロ同士楽しそうな雰囲気を出しながらもガチガチのバトル、非常に楽しかったです。
長くなりましたが、以上で第10回 べあー杯Day2 ドリームマッチ編の感想は終わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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Day1 チーム戦編
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