【感想】BPL Season4 -IIDX- Regular Stage 第5試合・第6試合 振り返り
こんにちは、T2-Kです。今回はレギュラーステージの結果が分かった上で2戦目を見ることになったので、なんだか不思議な気持ちになりました。それでもBPLというのは、結果が分かっていても見ていて熱くなる試合ばかりだと感じました。
選曲予想
BPLS4 公式サイト
BPLS4 Regular Stage 第5試合・第6試合
第5試合
GiGO vs GAME PANIC
苦い苦い立ち上がりとなったGiGO、底に立ちはだかるのはこれまた強敵のゲームパニックとなりました。なんとしても1勝を勝ち取りたいGiGOは、どこから攻めても難敵のゲーパニを討ち取ることができるでしょうか。
1st match -SOF-LAN-
CORI- VS MIKAMO
CORI-
予想 op.31 叙情
結果 era (step mix)
MIKAMO
予想 Agnus Dei
結果 2hot2eat
試合結果
DRAW
1st matchからいきなりエース対決となりました。SOF-LANは得意中の得意であるCORI-選手に対し、MIKAMO選手もまた研究・対策はバッチリで隙がありません。いったいどんな選曲をかましてくるでしょうか
CORI-選手は久々となる中盤の低速地帯の12分とBPM変化の境目が非常に難しいera (step mix)を選択。BPLS2以来となる十八番曲、CORI-選手が正規を選んだ時点でおそらくあの運指が見られるだろうと期待されていましたが、やはり固定オプションによる運指でしっかりリードを確保。MIKAMO選手がギアチェンに少し手間取ったことを踏まえても、CORI-選手の圧巻のプレーでMAX-30を叩き出して勝利となりました。何度見てもこの手元の職人っぷりは理解できません。
MIKAMO選手はトリッキーなリズムと速度変化タイミングが掴みづらい2hot2eatを選択。BPLS2で元チームメイトの54GAYA選手が選んだ選曲に少し胸が熱くなりましたが、前半はCORI-選手選手がわずかにリードを確保。その後も早めにギアチェンを入れたMIKAMO選手と、早業を見せたCORI-選手のデッドヒートが続きましたが、最後の最後でMIKAMO選手が2点捲り上げて勝利となりました。かなりギリギリのプレーながら勝ち切ったMIKAMO選手、まさにチームにとっての光だったと思います。
2nd match -CHORD-
NIKE. VS TAKA.S
NIKE.
予想 Luna Plena
結果 SCORE
TAKA.S
予想 Euphoric Lagoon
結果 湘南ロンリーMIDNIGHT RAIN
試合結果
NIKE. WIN!!
低難易度帯の番人NIKE.選手が迎え撃つのは鍵盤モンスターTAKA.S選手。鍵盤力よりも集中力が問われる譜面が並ぶこのジャンル、NIKE.選手寄りのフィールドではありますが、TAKA.S選手はどのようなアプローチを見せるのでしょうか。
NIKE.選手は集中力勝負に加え繰り返しの32分トリルが非常に呪われやすいSCOREを選択。NIKE.選手が正規を選んだのに対し、TAKA.S選手はS-RANとなりましたが、やはりS-RANの配置が苦しいのと、NIKE.選手が全く崩れない安定感を発揮したことにより中盤で30点近くリードを取ることに成功。後半も崩れやすい譜面ながら、ほとんど零すことなくMAX-23で貫録の勝利となりました。前回の試合結果を吹き飛ばすこのプレー、NIKE.選手らしさを存分に感じられました。
TAKA.S選手の選択は瞬間的に降る高い密度の鍵盤を着実に捌くスキルが問われる湘南ロンリーMIDNIGHT RAINとなりました。NIKE.選手はRANDOM、TAKA.S選手はMIRRORと選択が分かれましたが、序盤から点差が開かない戦いとなりました。ただ中盤の24分配置で少しずつTAKA.S選手が点差をつけると、その差を守り切り…と思いきや最後の階段でNIKE.選手が逆転に成功しカウンターとなりました。TAKA.S選手にとってはあまりにも悔しすぎる敗戦、NIKE.選手の恐ろしさを改めて認識させる戦いでした。
Final match -TREND-
46 VS PEACE
46
予想 Mukade
結果 Mukade
PEACE
予想 Logic Board
結果 BLUST OF WIND
試合結果
PEACE WIN!!
総合力が問われるTRENDに出てくるのはGiGOの鍵盤モンスター46選手とLv11以下において絶対的な強さを誇るPEACE選手となりました。高難易度鍵盤譜面が並ぶ今作は46選手が少し有利な譜面が多い気がしますが、弱点の無いPEACE選手に傷をつけることはできるでしょうか。
46選手は二重トリルやスクラッチ・チャージ絡み、高密度の鍵盤を終始叩かせるMukadeを選択しました。両者RANDOMで真っ向勝負となりましたが、前半はPEACE選手が12点のリードを取ることに成功。その後も厳しい配置の連続を涼しい顔で捌き切り、点差を広げて勝利となりました。トリルや24分鍵盤の配置はかなり厳しいように見えましたが、これでも全く崩れないPEACE選手が凄すぎました。
PEACE選手の選択は跳ねたリズムで降り注ぐ微妙なズレが非常に嫌なBLUST OF WINDとなりました。46選手はMIRROR、PEACE選手は正規でのプレー、終始ズレハネでスコアが出にくい曲のはずなのですが、PEACE選手はまるでズレなどなかったかのように平然と捌いていき、MAX-20でPERFECT。46選手のプレーもかなり良かったはずなのですが、こんなことされてしまってはたまらないですね…
結果は8-10でゲームパニックの勝利となりました。GiGOはかなり良いスコアの連続だったはずなのですが、ゲーパニがしっかりと勝ち切った結果となりました。特にPEACE選手の仕上がりには、どのチームでも一ミリも勝てる気がしないと思わせるほどであり、この後戦うチームにも大きなプレッシャーになったと思います。一方のGiGOも2敗と苦しい状況ですが、確実に強さは見せているため、この後の巻き返しに期待です。
第6試合
SILK HAT vs TAITO STATION Tradz
こちらは両チームとも初戦で苦しい思いをした同士の対決です。シルクハット、Tradzともに前回高いパフォーマンスを発揮できていながら勝利に繋げられなかったので、ここで意地でも一歩抜け出したいところでしょう。
1st match -TREND-
VELVET VS KENTAN
VELVET
予想 Tripping Jumping
結果 PARANOIA survivor MAX
KENTAN
予想 シンデレラ
結果 シンデレラ
試合結果
VELVET WIN!!
1st matchは器用さが問われるTRENDですが、シルクハットからはキワモノ総合商社VELVET選手、Tradzからは熟練オールラウンダーKENTAN選手が登板となりました。両者とも守備範囲の広さに自信があり、どこからどう攻めてくるか予想がつきません。
VELVET選手は何度も来る減速の対応や終始降り続ける繰り返し配置が非常に難しいPARANOIA survivor MAXをぶん投げてきました。両者正規での戦いですが、自選のVELVET選手は減速地帯で着実にリードを伸ばし、最後まで崩れることなく勝利となりました。安定しにくい譜面でもしっかりと本番で勝ち切るところがVELVET選手らしいなと思います。
KENTAN選手は中高速の鍵盤を着実に叩く集中力が求められるシンデレラを選択。両者固定オプションでの戦いとなりましたが、スクラッチ絡みでKENTAN選手が少しリードしたもののすぐにほぼ横一線に。どちらが勝つかわからない極限の勝負の行く末は3点差で逃げ切ったVELVET選手の勝利となりました。勝負強さに定評のある両者ですが、今回はVELVET選手が上回る結果となりました。
2nd match -PEAK-
SEIRYU VS KUREI
SEIRYU
予想 DXY!
結果 DXY!⇒ストラテジー⇒ALFARSHEAR 双神威に廻る夢
KUREI
予想 Star Trail
結果 e-motion 2003 -romantic extra-⇒ストラテジー⇒Narcissus At Oasis
試合結果
DRAW
2nd matchはPEAK力に自信を持つ固定オプションの魔術師SEIRYU選手が登場となりました。対するTradzは固定オプションの詐欺師使い手KUREI選手。精度勝負からキワモノまで並ぶLv10のPEAKですが、両者はどのようなアプローチを仕掛けるでしょうか。
そんなSEIRYU選手の選択は中盤に地獄の縦連が降り注ぐガチ押し譜面のDXY!…でしたが、そんな譜面が到底許されるはずもなくストラテジーが炸裂。代わりに選ばれたのは精度勝負の8分主体の同時押しに時折絡むトリルや高密度乱打が難しいALFARSHEAR 双神威に廻る夢となりました。譜面はお世辞にも押しやすいものではないですが、序盤は少しSEIRYU選手がリードとなりました。ただ中盤で並んでからは中盤の長い乱打でKUREI選手が前に出て、そのリードを保ったまま逃げ切りに成功。心臓が締まる勝負をしっかりと制して勝利となりました。
KUREI選手はSEIRYU選手と異なり精度勝負気味の中速の乱打に時折降るトリル混じりの乱打の集中力が問われるe-motion 2003 -romantic extra-を選択しましたがこちらもストラテジーとなりました。代わりに選ばれたのは癖の強い序盤・終盤の長いトリルに中盤の軸押しが勝負の分かれ目となるNarcissus At Oasis。SEIRYU選手はR-RAN、KUREI選手はRANDOMとオプションが分かれましたが、開幕のトリルでSEIRYU選手が大幅リードとなりました。KUREI選手は5番にバスが来る厳しい配置だったのがかなり厳しく、その後もSEIRYU選手がどんどん差を伸ばしていき大差で勝利。終わってみれば自己ベストを更新してMAX-6を叩き出す異次元のスコアで勝利となりました。固定オプション使わなくてもイリュージョン見せちゃう塾長…
Final match -NOTES-
LICHT VS KKM*
LICHT
予想 ZENDEGI DANCE
結果 雫
KKM*
予想 量子の海のリントヴルム
結果 New Decade IIDX Edition
試合結果
KKM* WIN!!
シルクハットリードのまま迎えたFinal matchはついに実現した韓国代表選となりました。Ringではともに同じチームの仲間として戦ったLICHT選手とKKM*選手の直接対決はとても心が躍るものでした。
LICHT選手の選曲はノンストップで高速の同時押しを捌かせる雫。高速曲を得意とするLICHT選手らしい選曲、LICHT選手は正規で終始安定感のあるプレーをした…はずですが何故かKKM*選手がだんだん点差を広げる怪現象が発生。その後もKKM*選手はほとんど失点することなく走り切り、MAX-8で勝利となりました。全国トップ(=自己ベスト)-3点のこの破壊力、THE BREAKERたる所以です。
KKM*選手はBPM200で高密度の鍵盤を叩かせるNew Decade IIDX Editionを選択。両者正規で真っ向勝負ですが、序盤から両者ともかなり高い精度を発揮。LICHT選手はブレイクまでにMAX-21の高精度…ですが何故か点差が11点ついていました。最終的にKKM*選手が出したスコアは自己ベスト-5点となるMAX-13。LICHT選手が自己ベストを更新して叩き出したMAX-29ですら通常なら異次元スコアのはずですが…常識すら破壊するあまりにも無情なスコア、ムチャクチャすぎました。
シルクハットは猛攻を仕掛けましたが、結果は7-11でTradzの勝利となりました。やはり今回もKKM*選手の異次元な強さが壁となる結果になりました。この後当たるチームは心の底から嫌で嫌で仕方ないという気持ちになったのではないでしょうか。そして苦しいのはシルクハット、どのスコアも通常であれば相手が絶望するレベルの高さなのですが、それでもポイントに繋がらないのは本当に苦しいと思いました。
次回はお盆真っただ中の8/14(水) 21時~放送です。夏休みのお供にどこよりも熱い戦いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
がんばります