【感想】BPL Season4 -IIDX- Regular Stage 第15試合・第16試合 振り返り
こんにちは、T2-Kです。今週の試合も例にもれず意外な展開の連続でしたが、いよいよこのレギュラーシーズンも終わりが近づいているということも感じさせるものだったかなと思いました。
展開予想
BPLS4 公式サイト
BPLS4 Regular Stage 第15試合・第16試合
第15試合
ROUND1 vs TAITO STATION Tradz
今季は1勝1分2敗と思うように勝ち点が伸ばせていないラウンドワンですが、ここで当たるのは1勝3敗ながら強烈な破壊力を見せつけるTradzとなりました。お互い意地でも勝ち星を上げたい大一番、勝てば天国負ければ地獄の激しい戦いが始まります。
1st match -PEAK-
1-PIN VS KENTAN
1-PIN
予想 Virus Funk
結果 少女アリスと箱庭幻想コンチェルト⇒ストラテジー⇒Arcana
KENTAN
予想 Sunny Day Vibes
結果 Almace⇒ストラテジー⇒The Best of Both Worlds
試合結果
DRAW
BPLS2以来となる対戦です。両者とも器用さ抜群・精度勝負に非常に強い一面を持っており、この対決は心臓が痛くなること必至でした。実は前回も全く同じジャンルでの対決でしたが、その時は1-PIN選手が勝利。果たして今回はどうなるでしょうか。
1-PIN選手の選曲はBPM134の階段を丁寧に捌くスキルが要求される少女アリスと箱庭幻想コンチェルト、KENTAN選手の選曲は中高速の乱打に8分のリズムを刻むチャージノーツ絡みがいやらしいAlmaceとなりましたが、ここで両チームストラテジーカードが飛んできました。
代わりに選ばれた1曲目は開幕のトリルと延々に絡むチャージノーツ混じりの乱打が落としやすいArcanaとなりました。1-PIN選手は正規、KENTAN選手はRANDOMとなりましたが、KENTAN選手のRANDOMはトリルがスクラッチ側に寄る厳しい配置となり、開幕で10点以上の点差がついてしまいました。ただその後も1-PIN選手が驚異的な精度を保ち続け、MAX-23で勝利となりました。1-PIN選手は元々の自選である少女アリスと箱庭幻想コンチェルトと近いBPM帯の曲だったのもあり、かなり余裕を持った勝利になったのではないかと思いました。
2曲目は短い連続チャージノーツにスクラッチ絡み・トリルが絶妙に難しいThe Best of Both Worldsとなりました。1-PIN選手はR-RANを選んだ一方、KENTAN選手はこちらもRANDOMで勝負を仕掛けてきましたが前半はほぼ横並びになりました。ただ連続チャージノーツ地帯でKENTAN選手が少しづつ前に出て10点ほど差をつけることに成功し、2222点で勝利となりました。当たりはずれの大きい譜面ながらMAX-34という高スコアを出しており、ここはTradzにとって大きな引き分けを持ち帰ることに成功しました。
2nd match -SOF-LAN-
U*TAKA VS KUREI
U*TAKA
予想 four pieces of heaven
結果 Theory
KUREI
予想 Ah Hah Yeah
結果 nostos
試合結果
U*TAKA WIN!!
ついに実現した元チームメイト対決です。お互いの手の内は完璧に知る仲ではあると思いますが、Lv11 SOF-LANというU*TAKA選手が非常に強いフィールドでKUREI選手がどのようなアプローチを仕掛けるかが注目でした。
U*TAKA選手は全体的に降ってくるスクラッチに加え、中盤の減速・加速の対応が悩ましいTheoryを選択。U*TAKA選手は正規、KUREI選手はMIRRORとなりましたが、開幕からU*TAKA選手のスクラッチスキルが尋常でないことになっており、中盤の減速・加速を経ても差が縮まらないどころか大きく広がるとんでもない事態に。最終的にU*TAKA選手はMAX-30を叩き出して勝利となりました。一発でさらっと出すスコアじゃないですし、これで自己ベストから10点離れているというのも理解できないです。
KUREI選手はタイミングが掴みづらい速度変化に縦連・微ズレが容赦なく絡むnostosを選んできました。両者RANDOMでの対決、KUREI選手はギアチェンを駆使してしっかり対応してきましたが、U*TAKA選手はギアチェンなしで突っ込み、最高速地帯に入ってもGREAT1桁という意味の分からない精度で切り抜けてしまいました。見てはいけない景色を見てしまったかのような驚異的な精度の行く末はなんとMAX-21で全国トップ更新。KUREI選手は何も悪いことをしていないのですが…U*TAKA選手の強さを改めて認識させる一戦でした。
Final match -CHORD-
LEO VS KKM*
LEO
予想 thunder HOUSE NATION Remix
結果 G59
KKM*
予想 B4U(BEMANI FOR YOU MIX)
結果 Dynamite
試合結果
KKM* WIN!!
ラウンドワンは一曲でも取ればすれば勝利、Tradzからすると2タテ必須のこの場面。ラウンドワンからはLEO選手が登場となりました。Tradzからは当然絶対的エースKKM*選手。LEO選手はこの状況で強敵を薙ぎ倒し、チームを勝利に導けるのでしょうか。それともKKM*選手がこのピンチを破壊してしまうのでしょうか…
LEO選手は繰り返し配置、連続デニム、超高速スライドと地獄のような配置が続くG59を選択しました。RANDOMはそれほど大きく当たってはいませんでしたが、KKM*選手のスコアが何故かとんでもないことになっており、ありえないペースで点差が離れていきました。結果はKKM*選手がMAX-37で勝利となりましたが…これHYPERじゃないよね?いくら何でも無慈悲すぎませんか。
KKM*選手の選択は暗記必須のBSS複合が軸押しとともに延々と降り続けるDynamiteとなりました。両者正規を選択となりましたが、両者素早く運指を変えながら対応していきました。ただこちらもまたKKM*選手が驚異的な精度で進行していき、MAX-35で勝利となりました。LEO選手も自己ベストからの乖離はそれほど大きくなかったのですが、KKM*選手の壁は強大過ぎると感じさせる一戦でした。
結果は8-10でTradzの勝利となりました。この結果によりTradzは土俵際で踏みとどまり、決勝への可能性を残すことに成功しました。ラウンドワンは1st, 2nd matchでの逃げ切りを想定していたと思いますが、KENTAN選手がストラテジーを使われてもなお意地でブロックに成功し、ラウンドワンはエースU*TAKA選手が最高のパスをLEO選手に送ったものの、TradzはKKM*選手が絶望的な強さを見せてカウンターと完璧にやられる苦しい結果に。ただ最終試合で勝利をすればまだわかりません。次回もラウンドワンが全力で戦う姿が見られるでしょう。
第16試合
レジャーランド vs GiGO
今季負けなしのレジャーランドが挑むのはいよいよ本当に後がなくなってしまったGiGOです。レジャーランドが無敗記録を伸ばし続けるのか、それともGiGOが一撃を放ち地獄から這い上がってくるのか…
1st match -NOTES-
DON* VS NIKE.
DON*
予想 アルストロメリア
結果 Last Message
NIKE.
予想 thunder
結果 toy boxer
試合結果
DRAW
様々な強敵相手に猛烈な強さを見せ続けたDON*選手が次にターゲットにするのは、低難易度最強を誇るNIKE.選手。ジャンルはNOTESとNIKE.選手が数々の試合で大きなドラマを作ってきた分野、DON*選手はここを勝ち切ってチームに勢いをつけられるでしょうか。
DON*選手は開幕から容赦なく大量の微縦連が降り注ぐ中速譜面のLast Messageを選択。両者RANDOMで真っ向勝負となりましたが、とにかく開幕の縦連、スクラッチ絡みからDON*選手がほぼミスなしで進んでいき、終わってみれば結果はMAX-4。いくら精度勝負に自信のあるNIKE.選手でも、こんなスコアを出されてしまってはどうしようもないかと思います。
NIKE.選手が選んだのはBPM190の平坦な乱打を休みなく叩かせるtoy boxerとなりました。DON*選手はR-RAN、NIKE.選手はMIRRORを選択となりましたが、やはりこの手の譜面は点差が全くつかない展開となりました。曲が3/4を超えたあたりでようやくDON*選手が1点リードしたものの、すぐにNIKE.選手がひっくり返すとしっかり精度を最後までキープ。結果はDON*選手が自己ベストタイのMAX-6、NIKE.選手が自己ベスト-1点のMAX-4で勝利となりましたが、このスコアで負けるDON*選手はいくらなんでもですし、あんな勝負の中点差表記を出したまま勝ち切ってしまうNIKE.選手の鋼鉄のメンタルっぷりに改めてゾッとしました。
2nd match -CHORD-
NUCHIO VS LOOT
NUCHIO
予想 Pollinosis
結果 V2
LOOT
予想 BroGamer
結果 Journey
試合結果
NUCHIO WIN!!
第15試合でも2nd matchで元チームメイト対決が繰り広げられましたが、奇しくも第16試合でもかつての仲間同士の対決となりました。新チームで暴れまくるNUCHIO選手に対し、今期苦しい戦いが続くLOOT選手は元チームメイト相手に勝ちを取れるのでしょうか。
NUCHIO選手はBPM150のトリル混じりの乱打が延々と続くV2を選択。NUCHIO選手はR-RAN、LOOT選手はMIRRORとなりましたが、やはり中速譜面を得意とするNUCHIO選手の安定感が凄まじく、LOOT選手も必死に追いかけますが点差を詰めさせることなくMAX-41で勝利となりました。曲終了時に手が躍ってしまったNUCHIO選手、会心のプレーに思わず喜びが出てしまったいましたね。
LOOT選手は時折絡む速いリズムのフレーズを綺麗に捌くスキルが求められるJourneyを選んできました。お互い正規系での対決、勝負は少しづつNUCHIO選手が押していく展開となりましたが、LOOT選手もずっと高精度で追いかけ続けるとサビでわずかに逆転。そこからはLOOT選手が1桁差で上回っていきましたが、最後の最後でNUCHIO選手がわずかに捲ると1点差を制して逆転勝利。心臓が止まりそうなほどの接戦の結果はNUCHIO選手が制したことで、レジャラン優位の状態でFinal matchを迎えることになりました。
Final match -PEAK-
G* VS 46
G*
予想 MENDES
結果 雪月花⇒ストラテジー⇒金野火織の金色提言
46
予想 3y3s
結果 Feel The Beat
試合結果
DRAW
Final matchを争うのは高難易度鍵盤に自信のある若手選手同士となりました。ただG*選手は広い守備範囲を持つのに対し、46選手は鍵盤特化型と微妙に異なる2人、選曲もどう分かれるか注目でした。
G*選手は終盤の3連スクラッチ複合や三連符など精度を落としやすい要素が多い雪月花を選びましたが、当然ストラテジーが飛んできました。代わりに選ばれたのはBPM225で非常に緩急の激しい鍵盤が降り注ぐ金野火織の金色提言と大きく譜面傾向が変わるものになりました。G*選手はR-RAN、46選手はRANDOMを選択しましたが、ムービーが大魔王のお手本に入ったところで46選手が15点ほどリードするも、IIDXのボイスでG*選手が追いつき横並びに。勝負は最後の高密度鍵盤までもつれましたが、最後は46選手が差し切って勝利となりました。46選手のあまりにもドラマチックな活躍により、GiGOは希望を繋ぐことに成功、チームの運命はFinal matchの2曲目に託されました。
46選手の切り札は非常に高すぎる密度の鍵盤に容赦なくスクラッチがバシバシ飛んでくるFeel The Beat。46選手らしい超密度の譜面ですが、開幕の高密度鍵盤でG*選手が20点ほどのリードに成功すると、その後も大きく崩れることないまま走り切り勝利となりました。おもわず客席にハイタッチを求めてしまうほど喜ぶG*選手、感情大爆発で喜ぶ姿はBPLS2のシルクハット戦を思い出しましたまさに狂喜乱舞でした。
第16試合は12-6でレジャーランドの勝利となりました。レジャランはまさにチーム一丸となった勝利であり、チーム一番乗りとなる4勝目を上げました。一方のGiGOは絶体絶命の大ピンチ、他チームの結果を待ちつつ最終戦に一縷の望みを賭けることとなります。
次回9/18(水) 21時~はいよいよ各チームの最終戦、つまりレギュラーシーズンの終わりが見えてきます。レギュラーシーズンはどのチームがどのようなドラマを作ったのか、最後まで楽しみにしていきましょう。
がんばります