【感想】BPL Season2 Final Stage 振り返り
こんにちは、T2-Kです。4ヶ月にわたる熱戦の最後を飾るのにとても相応しい、熱き戦いでした。当日は会場にいましたが、森一丁さんの挨拶からフィナーレまで尋常じゃない盛り上がりでとても楽しかったです。いい思い出になりました。
BEMANI PRO LEAGUE SEASON2 公式サイト
BPLSeason2 Final Stage
Final Match
LEISURE LAND vs ROUND1
総合力が高いレジャランと爆発力の高いラウワンの戦いとあって、当日の試合はまさに本番で実力を発揮できた方の勝ちだと思っていました。なので、ラウンドワンが本番で実力を発揮したらレジャランは立ち向かえるのかと思いながら観戦していました。
先鋒 -CHARGE-
U76NER VS I6VV
予想
G*:The Best of Both Worlds
I6VV:soldier's waltz
結果
U76NER:真夏の花・真夏の夢
I6VV:soldier's waltz
試合結果
予想 LEISURE LAND WIN
結果 DRAW
開幕戦を飾る先鋒CHARGE。ここは技のU76NER選手と剛のI6VV選手の対照性が表れました。
U76NER選手が選んだのはズレハネの激しい真夏の花・真夏の夢でした。グチャグチャ配置の連続でしたがU76NER選手はうまく捌き切り、ポイントの先取に成功しました。続くI6VV選手の選んだsoldier's waltzは、中盤の繰り返し階段を2人とも正確に押せたのですが、細かいスクラッチ複合でじわじわと差をつけたI6VV選手が勝利となりました。
開幕から引き分けとなったことでいきなり会場のボルテージはMAXに。両チームとも良いスタートを切れて、俄然気合が入ったと思います。
次鋒 -PEAK-
G* VS MAKO-G
予想
U76NER:PARANOIA MAX~DIRTY MIX~
MAKO-G:Silly Love
結果
G*:Backyard Stars
MAKO-G:Darling my LUV
試合結果
予想 LEISURE LAND WIN
結果 DRAW
レジャランからは今シーズンではLv8-10を担当することが多かったG*選手が出場となりました。ラウワンからは当然、Lv8-10担当のMAKO-G選手が登板しました。
シーズン2に入り自選のバリエーションに磨きがかかったG*選手、選んだのはMAKO-G選手が以前ポイントを取られたBackyard Stars。ズレの激しい混フレを丁寧に処理したG*選手が35点差をつけて勝利となりました。とはいえ精度勝負に強いMAKO-G、Lv8のDarling my LUVを選曲し鍵盤・スクラッチ複合全てを丁寧に処理して3点差の接戦を制しました。ここでレジャランが2タテできなかったことで、風向きがラウンドワンに向き始めたと思います。
五将 -CHORD-
DINASO VS KUREI
予想対戦カード
1-PIN:STARLiGHT
KUREI:恋は白帯、サンシロー
結果
DINASO:Discloze
KUREI:SOUND OF GIALLARHORN
試合結果
予想 DRAW
結果 LEISURE LAND DINASO WIN!!
ここから獲得ポイントが2ポイントに上がるため、各選手のプレッシャーがさらに重くなるところでした。レジャランからは今期ほぼ負けなし絶好調のDINASO選手、ラウンドワンからは鉄人KUREI選手が登板しました。勝負強さは互いに高いことがわかっているため、ここはクロスカウンターに終わるだろうと思っていました。
そんな中まずDINASO選手が選んだのは中盤の減速地帯とズレの処理が難しいDiscloze。昨シーズンでKUREI選手がプレーしたにも関わらず選曲してきたことに驚きました。そしてKUREI選手は前回から47点もスコアを上げたにも関わらず、DINASO選手はMIRRORでさらに8点上回るスコアを叩き出しました。これミラー当たってないと思うけどな...
そしてKUREI選手が選んだのは高速リズムキープ曲のSOUND OF GIALLARHORN...ですが、鉄人っぷりを見せたのはDINASO選手、一切崩れず脅威のmax-13を叩き出して2タテを飾りました。これでレジャランが形成逆転!と思いきや...
中堅 -SOF-LAN-
1-PIN VS U*TAKA
予想対戦カード
DINASO:Ah Hah Yeah
I6VV:Onyx
結果
1-PIN:(This Is Not) The Angels
U*TAKA:D
試合結果
予想 LEISURE LAND WIN
結果 ROUND1 U*TAKA WIN!!
このジャンルでエース対決となりました。たしかに両者ともソフラン曲を得意としているため納得の選出ではあります。
1-PIN選手は得意なガチ押しスキルを活かせる(This Is Not) The Angelsを選択しました。が、U*TAKA選手は完璧に対策し、停止地帯でも全くダメージを受けず。両者2700を超えるハイレベルな戦いを制したU*TAKA選手は続く自選のDでも圧巻のプレーで連勝となりました。間違っても1-PIN選手のスコアは決して低いものではなく、今シーズンDを選んだNIKE.選手やWELLOW選手よりも高いスコアを出しているんです。王者が王者たる所以、ここにありでした。
三将 -NOTES-
DINASO VS KUREI
予想対戦カード
G*:Amor De Verão
U*TAKA:THE CANNONBALLER
結果
DINASO:時空トラベローグ
KUREI:UNDERWORLD HOLOGRAPHY
※両者EXストラテジーカードを使用
試合結果
予想 ROUND1 WIN
結果 DRAW
王者U*TAKAの2タテによりラウンドワンは一気に勢いに乗ることができました。DINASO選手とKUREI選手の副将対決はまず互いにストラテジーが飛び交い相殺。お互いが磨き上げた必殺の武器同士での対決となりました。
DINASO選手が選んだのは、数あるテクニカルズレ譜面の中でも特にスコアを出すことが難しい時空トラベローグ。DINASO選手の代名詞とも言える選曲に会場は大盛り上がりでした。序盤こそ細かいミスが重なりKUREI選手にリードを許すも、高速トリル明けから徐々に点差をつけ、13点差で勝利となりました。絶好調のDINASO選手、本当に止まるところを知りません。
が、ここで鉄人KUREIが鉄人たる所以を発揮しました。五将戦同様、選んだのは中〜高速リズムキープ系のUNDERWORLD HOLOGRAPHY。ここでDINASO選手に銀座の呪いが掛かったところを逃さず、7点差ギリギリの戦いを勝利して引き分けに持ち込みました。この試合からラウンドワンが徐々に波に乗り始めたことを感じました。
副将 -SCRATCH-
1-PIN VS I6VV
予想対戦カード
1-PIN:Lords Of The Roundtable
KUREI:Double Dribble
結果
1-PIN:Lords Of The Roundtable
I6VV:バッド・スイーツ、バッド・ドリーム
試合結果
予想 DRAW
結果 DRAW
Lv12 SCRATCHで1-PIN選手が出場となり、視聴者や観客の誰もがLords Of The Roundtableを期待したでしょう。実際に曲が表示された瞬間、思わず会場では歓声が上がってしまいましたね。ただ、緊張からか中盤まで全然リードを作れておらず、43点差で勝利はできたものの思うようなプレーができていないように見えました。
そして、I6VV選手が選んだのはバッド・スイーツ、バッド・ドリーム。R-RANは前半が正規系と比べて押しやすく、2回目のBSSまでは大きなリードを保っていました。ところが、後半の16分スクラッチから1-PIN選手が脅威的な追い上げを見せ、デニムで一気に1桁差に。あわや逆転かと思われた矢先、最後の最後でI6VV選手が1点差で勝利!今期勝ちを取れず苦しい戦いを強いられた帝王が大きな見せ場を作り、ラウンドワンにとって最高の形で大将にバトンを渡しました。
大将 -CHORD・SOF-LAN-
G* VS U*TAKA
予想対戦カード
DINASO:音楽
U*TAKA:冥
結果
G*:Sounds Of Summer
U*TAKA:ピアノ協奏曲第1番”蠍火”
試合結果
予想 DRAW
結果 ROUND1 U*TAKA WIN!!
BPL Season2 IIDX部門のトリを飾る試合であり、ここまでのオーダーからして大将には若きホープG*選手と絶対王者U*TAKA選手が出場することとなりました。
レジャランは何がなんでも自選を取らないといけない中、G*選手が選んだのはSounds Of Summer。昨シーズンでUCCHIE選手に敗れたこの曲を再び投げたことから、自身の、そしてレジャランの成長を見せつけた上で勝利を掴みたいという意志を感じ、会場の熱気はまさに最高潮になりました!G*選手は前回のUCCHIE選手を10点も上回るスコアを叩き出し...てもなお絶対王者U*TAKAの壁は破れませんでした。無慈悲な王者はmax-28を叩き出して跳ね返すと、トドメとばかりに選んだのはピアノ協奏曲第1番”蠍火”。イントロの静けさが、レジャランが感じた絶望感を表したかのような中、王者は正規で大台の2700点を35点もブチ抜く圧倒的なパワーを見せ2タテとなりました。
BPLファイナルの結果は、チームを率いた王者にメンバーが応えたラウンドワンの優勝で幕を閉じました!ファイナルではU*TAKA選手だけでなく、KUREI選手、I6VV選手、MAKO-G選手それぞれが自選を取ってチーム一丸となって活躍したことが優勝に繋がったのだと思います。今シーズンのBPLは本当にどのチームも総合力が高く、「あの時こうだったら」の世界線がいくつも存在していたと思います。そんな中、「前回準優勝だから」「日本最強プレーヤーを抱えているから」と言ったプレッシャーを跳ね除けたラウンドワンの姿はまさに王者を名乗るのに相応しいチームでした。
ただ、同じメンバーで去年のレギュラーシーズン敗退からファイナルの舞台まで突き進めたレジャーランドもまた素晴らしいチームだと思います。この戦いを現地で観戦できたことは一生の思い出になると思います。
今シーズンは本当に激動の戦いの数々でした。2年連続涙を飲んだシルクハット、最後の最後で勝利を掴めなかったタイトー、ドン底から怒涛の連勝を果たしたGiGO、思うように勝利を掴めない中最後に見せ場を作ったゲーパニ、困難な状況を跳ね除けたスーパーノバ、前回王者の意地とプライドを何度も感じさせたアピナ、同じメンバーで去年から見違えるほど成長したレジャラン、そして数々の強敵を正面から下して勝利を掴み取ったラウンドワン。それぞれのチームがそれぞれのドラマを見せてくれたと思います。
Beatmania IIDXのBPLはこれにて一区切りとなります。しばらくは久々のBPLロスの感傷に浸りながら、来たる12/7(水)のSDVXの開幕に備えたいと思います。
選手の皆様、お疲れ様でした。
そして、4ヶ月私たちファンを魅了し続けてくれてありがとうございました!
がんばります