【感想】BPL ZERO Dance Dance Revolution
こんにちは、DDRを半年触らなかったら5kg太ったT2-Kです。ポップンやIIDXにはダイエット効果がないので、ゲーセンで痩せたい方は是非DDRをやりましょう。
この記事では2/11(土)に開催されたBPL ZERO Dance Dance Revolutionについての感想を述べていきます。DDRらしい取り組みをいろいろ行っており、なかなか面白かったと思います。
ドラフト感想
BPL ZERO DDR DRAFT
ドラフトのメンバーを観た感想としては待っていましたと言わんばかりのメンツでした。優勝経験のあるO4MA.選手、HIBIKI選手はもちろん、どれもDDR界隈でなくとも名前を聞くプレーヤーばかりでした。それぞれが強い個性を持つプレーヤーであるため、どの選手がどの組み合わせになっても面白い試合になるだろうと感じていました。
各チームについて
Team BLUE
-監督:Ryu☆-
-Wakayama EVOLVED-
HIBIKI(ひびき)
10thKACチャンピオン、現代DDRを担う若手選手の一人であり、後述する国内最強と呼ばれるO4MA.選手に引けを取らない実力の持ち主です。特に高難易度の実力は他の選手と一線を画しており、大将ポジションを背負うのにふさわしいといえるでしょう。
-Marveholic-
NAYU(なゆ)
愛知県内のどこのゲームセンターのDDR筐体をみても必ず店舗トップに君臨していたほどのスコア力の持ち主であり、特にLv16以下の譜面ではほぼ敵なしの精度力を持っています(あと全国各地でORCAの店舗トップを取っている謎の行動もしていました)。
今大会のルールへの適性が非常に高いため、猛威を振るうこと間違いなしと予想されていました。実際に2巡目ですべてのチームが指名しており、その高い実力を評価されていることが伺えました。
-運動してえらい-
PO(ぽ)
10thKAC女性部門のチャンピオンであり、体力を要求される高速譜面を得意としているようです。特に地団駄処理がかなり綺麗であり、どんな相手でも引けを取らないと思います。
Team RED
-監督:DJ TOTTO-
-ダンレボで26kg痩せてから7kgリバウンドした男-
HO4-KETI(ほしケチ)
ギタドラ・リフレク・ミライダガッキなど複数の機種で高水準の実力を持っており、かつてはBEMANI Master部門で優勝した経験もあるマルチプレイヤーです。DDRではプロフィールにある通りどのレベル帯でも隙の無いスコア力と対応力を持っている超オールラウンダーとなっています。
-紅蓮のエンターテイナー-
YOSHIMIZ(よしみず)
DDRプレーヤーとして古くから名が知られており、KACでも常連となっている選手です。オールラウンダータイプの選手ではありますが、中でも16分の均等な譜面にかなりの強さを誇っており、リズムキープ力は全選手の中でもピカイチです。
-ハイスピ遅めの人-
MSKNP(ますけんぷ)
ハイスピ遅め=単発精度力が非常に高い選手であり、10th KACでもテクニカルな曲で相手を翻弄してきていました。均等な譜面はもちろん、速度変化やリズム難の曲を確実にMarvelousで踏み抜けるのが強みです。ノンバーのプレーヤーであることも目を惹きますね。
Team WHITE
-監督:dj TAKA-
-ザ・DDR-
O4MA.(おおしま)
「DDRプレーヤーと言えば?」という質問を投げかけた時に、9割以上の音ゲーマーが名前を挙げるであろう選手です。日本最強のDDRプレーヤーであり、ドラフトでも当然全チームが1巡指名をしていました。その期待に応えられる超絶プレーを披露してくれることが非常に楽しみです。
-限界を超えるために!-
UN-LIM(あんりみ)
KAC常連選手の1人であり、長きにわたりランカーとして名を馳せているプレーヤーです。高密度・高難易度譜面を踏み抜くスキルが高いですが、当然中難易度帯でも高い精度力を誇り、隙の無いオールラウンダーとなっています。
-西の豪脚プリンス-
SHIZU(しず)
普段から夫婦喧嘩O4MA.選手と配信をしており、パワー系の譜面はもちろん、低難易度の精度力もまたとんでもないことで知られている選手です。どんな譜面が飛んできても食らいつくガッツの強さ、そしてどんな環境でもパフォーマンスを発揮できるメンタルの強さが光ります。
試合
BPL ZERO DanceDanceRevolution
-ROUND1-
Team BLUE vs Team RED
-1st Match-
PO vs MSKNP
選曲(太字がpickされた曲)
PO
・iFUTURELIST(DDR VERSION) (鬼13)
・ORION.78~civilization mix~ (激13)
・Tribe (鬼13)
MSKNP
・AA (激13)
・xenon (激13)
・London EVOLVED ver.C (激14)
結果
PO WIN!!
開幕戦となるRound 1の1st Match。PO選手はスキップや変則リズムなど技術が求められる譜面を、MSKNP選手は8分・16分主体の中速譜面を中心に選んできました。お互いの色がはっきりと出た選曲になっています。
PO選手の指定課題曲から選ばれたのはTribe。作曲者が猫叉Masterであることから、エスニックかつ跳ねたリズムが特徴の曲・譜面であることは容易に想像できました。この変則リズムのステップを完璧に踏みこなしたPO選手はPFCをいきなり叩き出して勝利となりました。
MSKNP選手の課題曲からpickされたのは、終始一定の密度を踏みこなす必要があるxenon。曲のリズムに沿って16分ズレを踏ませる譜面ではあるものの、両者ほとんど完璧に近い高精度を終始保ち続けてきましたが、PO選手がまたもPFC、自己ベストを更新する本番力を見せて勝利となりました。初戦からあまりにもハイレベルな試合で、BPL ZERO DDRを盛り上げるには十分すぎるものでした。
-2nd Match-
NAYU vs HO4-KETI
選曲(太字がpickされた曲)
NAYU
・Remain (激15)
・Ishtar (鬼16)
・Pursuer (激17)
HO4-KETI
・Puberty Dysthymia (激17)
・Reach The Sky, Without you (激17)
・JOMANDA (鬼17)
結果
DRAW
NAYU選手はソフランや変則的な踏み方を求められる譜面を、HO4-KETI選手は激しいラッシュが頻発する高難易度譜面を選んできました。技巧派のNAYU選手と、パワー系オールラウンダーのHO4-KETI選手の色が濃く出た選曲です。
先攻で選ばれたのは8分・16分踏みにショックアローが絡むテクニカル譜面のIshtar。両者ともほぼ的確にショックアローを避ける高度なステップを披露しましたが、全体の精度の高さを見せつけたNAYU選手がポイントを取りました(HO4-KETI選手はGFCしているんですけどね...一発でフルコンは驚異的です)。
後攻のHO4-KETI選手の課題曲から選ばれたのは、激しいラッシュと低速・連続停止のテクニカルさが両立した現代DDRの総合譜面であるReach The Sky, Without you。高難易度譜面の実力では優位なHO4-KETI選手が終始リードを保ち、最後こそ迫られたもののそのまま勝利となりました。
-3rd Match-
NAYU & HIBIKI vs HO4-KETI & YOSHIMIZ
選曲(太字がpickされた曲)
Team BLUE
・Jucunda Memoria (激17)
・世界の果てに約束の凱歌を -DDR Extended Megamix- (激17)
・東京神話 (激17)
Team RED
・Bang Pad (Werk Mix) (激13)
・F4SH10N (激14)
・Midnight Amaretto (激14)
結果
DRAW (Team BLUE 6-6 Team RED)
BPLではボルテに続きタッグバトルとなりますが、DDRは1つの筐体で2人同時にプレーをするという非常に独特なものになっており、普段から2人プレーをしていないと適応が難しいルールだなと思いました。
Team BLUEは選択した曲がすべてLv17、対してカメラがうるさいTeam REDはLv13, 14, 14と低難易度よりの選曲と対照的になりました。両チームの戦略の差が出ていますね。
Team BLUEからpickされた曲は曲独特のリズムに休みの無い配置・変則・高速交互が絡むJucunda Memoria。試合は上位2人、下位2人がそれぞれ接戦となる展開になりましたが、わずか2点のリードを守り切ったNAYU選手がトップ、続いてHO4-KETI選手、YOSHIMIZ選手と続きました。HIBIKI選手はこの2人で1つの筐体を使うルールに苦しめられたような印象を受けました。
Team REDから選ばれたのは超変拍子に12分・16分ズレが終始絡んでくるBamg Pad(Werk Mix)。序盤100ノーツ付近まではTeam REDが全Marvelousという驚異的な精度を発揮しましたが、変則譜面を得意とするNAYU選手がジワジワと追い上げを見せてトップを奪取しました。とはいえ再度Team REDは2位, 3位を守り切れたため、6-6で引き分けになりました。
中堅、大将戦が引き分けに終わったため、初戦でリードを取ったTeam BLUEが10-8で勝利となりました。とはいえどの試合も接戦続きであり、本当にどちらが勝ってもおかしくないものが多かったです。この一試合目のボルテージの高まりにより、BPL DDR部門は非常に明るい未来が見えたと思います。
-ROUND2-
Team RED vs Team WHITE
-1st Match-
MSKNP vs SHIZU
選曲(太字がpickされた曲)
MSKNP
・Acid, Tribal & Dance (DDR EDITION) (激13)
・Get Your Wish (激14)
・DeStRuCtIvE FoRcE (激13)
SHIZU
・Get Your Wish (激14)
・Acid, Tribal & Dance (DDR EDITION) (激13)
・Wuv U (激14)
結果
MSKNP WIN!!
なんと2試合目にしていきなり指定課題曲が2曲被るとんでもないことになりました(GAHOUさんの解説にあった通り、課題曲が少ないことが要因らしいですが…ここまで被る?)。当然互いにpickした曲も 被り、2回連続でGet Your Wishをやることになりました。
1回目は序盤の連続加速+連続停止地帯をはじめ、数々の速度変化に完璧に対応しきったMSKNP選手がまさかのPFC、max-25を叩き出して勝利となりました(SHIZU選手も自己ベストを叩き出しているのですが…)。
2回目ともなると変に癖がついてしまったのか、両者少し崩れ気味になっていました。そんな中でもMSKNP選手が高精度のプレーを見せて連勝を飾りました。安定感の高さを見せたMSKNP選手のプレーは圧巻です。
-2nd Match-
YOSHIMIZ vs O4MA.
選曲(太字がpickされた曲)
YOSHIMIZ
・MAX 300 (激15)
・TRIP MACHINE PhoeniX (激15)
・Cosmic Hurricane (鬼15)
O4MA.
・Anti-Matter (激17)
・London EVOLVED ver.C (鬼17)
・ZETA ~素数の世界と超越者~ (鬼17)
結果
PO WIN!!
KACで何度もぶつかり合ってきたライバル同士の決戦です(みんなが見たかった対戦カードその1)。お互いの手の内を知り尽くしていることもあり、両者が選択した曲はいずれも苛烈そのもの。この2人の本気の対決が約束された武器曲の並びに、会場が熱くなったことが画面越しでも伝わってきました。
YOSHIMIZ選手の課題曲から選ばれたのはLv15ながらシリーズらしいリズムにラストのラッシュが激しいTRIP MACHINE PhoeniX。自己ベストも近いこともあり、点差がほとんどつかない超接戦に。最終的にはわずか2点の差で勝利を攫ったO4MA.選手が勝利となりました(MISS1つが分かれ目でした…)。
O4MA.選手の課題曲からpickされたのはBPM400の交互踏み・16分ラッシュが2分間続くAnti-Matter。EXPERT譜面とはいえあまりにも体力消費が激しい譜面ですが、両者ともそれをほとんど感じさせずに軽々と踏んでいきます。やはりこの曲も差がほとんどつきませんでしたが、最後まで精度を保ち続けたO4MA.選手が996kを叩き出して勝利となりました。ザ・DDRの肩書は伊達じゃないですね。
-3rd Match-
HO4-KETI & YOSHIMIZ vs UN-LIM & O4MA.
選曲(太字がpickされた曲)
Team RED
・ALL MY HEART -この恋に、わたしの全てを賭ける- (激13)
・Sakura Mirage (激14)
・Romancing Layer (激14)
Team WHITE
・New Generation (鬼17)
・REVOLUTIΦN (鬼17)
・恋する☆宇宙戦争っ!! (鬼17)
結果
DRAW (Team RED 6-6 Team WHITE)
両チームともカメラがうるさいTeam REDは前の試合と同じく比較的低い難易度帯の曲を選択、対してTeam WHITEはLv17で上から叩き潰す選曲といったところでしょうか。
Team REDからpickされたのはBPM187で終始踏み続ける集中力が求められるSakura Mirage(YOSHIMIZ選手がMFCしているのが驚異的です)。比較的スコアを出しやすい譜面ではあるものの、1位から4位が10点以内、上位2名に至ってはほとんど同点という超ハイレベルな戦いで、HO4-KETI選手、UN-LIM選手、O4MA.選手はPFCを達成。O4MA.選手に至ってはPerfect3個という超記録で1位となりました。YOSHIMIZ選手、HO4-KETI選手は1点差でmax-7, 8と並ぶ超記録。4位のUN-LIM選手さえもmax-15という異常事態となりました。あまりにも上手すぎる…
さて、すべて重い譜面であるTeam WHITEの課題曲から選ばれたのは、BPM200でほとんど休憩がなく踏み続ける恋する☆宇宙戦争っ!! です(先攻だったら体に良くない影響でそう)。とにかく休憩がない忙しい譜面ながら、全員が圧巻の精度力を見せました(こんなに光る譜面でしたっけ?)。一か所でも踏め損ねたら一気に点差がひっくり返るような接戦が続く中、ズバ抜けた精度を見せたO4MA.選手がmax-19で1位、惜しくも4点差ながらPFCを達成したHO4-KETI選手が2位と両チームのエースの強さが見えた試合でした(YOSHIMIZ選手とUN-LIM選手もしれっとAAA乗せているのはすごいどころではないのですが)。結果として大将戦は6-6でDRAWとなりました。
O4MA.選手の圧倒的な色褪せぬ強さにより、8-10でTeam WHITEの勝利となりました。誰だったら勝てるのでしょうか…そして、これにより非常に強力なTeam REDが敗退となってしまったのは非常に残念です。全チームとも実力は同格とは思いますが、大会の怖い一面が出た結果なのかなと思いました。
-ROUND3-
Team WHITE vs Team Blue
-1st Match-
SHIZU vs PO
選曲(太字がpickされた曲)
SHIZU
・宇宙(ソラ)への片道切符 (激13)
・Elysium (鬼13)
・Angelic Jelly (激13)
PO
・Monkey Business (激13)
・StrayedCatz (激13)
・Top The Charts (激14)
結果
PO WIN!!
指定曲の傾向が全く異なる印象を受けました(BPLあるある)。剛のSHIZU選手と技のPO選手といったところでしょうか。
先攻となるSHIZU選手の課題曲からpickされたのは、スタンダードな16分交じりのリズムを刻み続けるElysium。点差がほとんどつかない高精度の勝負になりましたが、高精度でGFCを達成したPO選手が勝利となりました。
後攻のPO選手の指定課題曲から選ばれたのは高速のハネリズム交互踏みや変則的な曲調に惑わされるStrayedCatzです。数々の難所があったものの、両選手とも大きな点差をつけないハイレベルな戦いでしたが、最後の最後まで集中して踏み切ったPO選手が勝利となり、先鋒戦はTeam Blueが2タテとなりました。
-2nd Match-
O4MA. vs NAYU
選曲(太字がpickされた曲)
O4MA.
・Triple Cross (激17)
・新蛇姫 (激17)
・世界の果てに約束の凱歌を -DDR Extended Megamix- (激17)
NAYU
・MUTEKI BUFFALO (激15)
・PANIC HOLIC (激16)
・We're so Happy (激16)
結果
O4MA. WIN!!
指定曲の傾向が全く異なる印象を受けました。暴のO4MA.選手と匠のNAYU選手といったところでしょう。というかO4MA.選手の指定課題曲は容赦がなさすぎる…(NAYU選手の課題曲もやりたくない部類の譜面が並んでいますが)。
O4MA.選手の課題曲はすべて非常に忙しい体力譜面ではありますが、選ばれたのはBPM196で2分間16分交じりのステップを踏み続けるTriple Cross。他の2曲よりかはマシではあるものの、アップなしで踏むには非常に酷な譜面ですが、O4MA.選手の立ち上がりが非常に早く、995kの圧倒的なスコアを叩き出して勝利となりました。解説のGAHOUさんが引くほどの精度力です。
トリッキーまみれのNAYU選手の課題曲から選ばれたのはBPM185で終始16分ラッシュを踏み続けるWe're so happy。Lv16の譜面とは思えない異次元精度を発揮する両選手、まさかこのレベル帯で1桁差しかつかない接戦になるとは思いませんでしたが、わずか5点差をつけたO4MA.選手が勝利を掴みました。NAYU選手はPerfect23個でPFCを達成しているにも拘らず、です。
-3rd Match-
UN-LIM & O4MA. vs NAYU & HIBIKI
選曲(太字がpickされた曲)
Team WHITE
・Pluto The First (激17)
・Tohoku EVOLVED (激17)
・ΔMAX (鬼17)
Team BLUE
・roppongi EVOLVED ver.D (激15)
・Trim (激16)
・冥 (激16)
結果
Team BLUE WIN!! (Team WHITE 4-8 Team BLUE)
Team WHITEが指定してきた曲が全部嫌がらせとしか思えないほどのムチャクチャ譜面です。そんな中pickされたのはやりたい放題なソフラン・連続停止に理解不能な変則リズムのPluto The First。この譜面で勝負を挑みたいと微塵も思わないんですけど…ただここで見せたのはNAYU選手。トリッキーなリズム・配置をものともせず、ズバ抜けた精度力を誇るO4MA.選手を3点上回って1位となりました(通常スコアだとO4MA.選手が単独AAAです…これって一発で995k出せるような譜面ではないですよ?)。3位のHIBIKI選手を50点ほど上回っているのが怖いです。
Team BLUEの曲はTeam WHITEよりはおとなしいのですが、pickされたのは中盤の連続停止と加速で翻弄されるroppongi EVOLVED ver.D。終始低速での精度力が求められるのですが、NAYU選手とO4MA.選手が再び1桁差の超接戦を繰り広げ、奇しくも同じ3点差でNAYU選手が1位となりました。HIBIKI選手が10点差で3位につけ、最終的に4-8でTeam BLUEが勝利となりました。
各試合とも非常にハイレベルな戦いだったのですが、8-10でTeam BLUEの勝利となりました。KACとは異なるルールにより、従来の戦い方と違う試合が見られて非常に面白いなと思います。またすべての試合が同じ点差であることから、如何にこのBPL ZERO DDRが高度な戦いを繰り広げられているかが伺えます。
-FINAL-
Team BLUE vs Team WHITE
-1st Match-
PO vs SHIZU
選曲(太字がpickされた曲)
PO
・London EVOLVED ver.A (激14)
・Horatio (鬼15)
・CHAOS (激14)
SHIZU
・Healing Vision(X-Special) (鬼14)
・Go For The Top (激15)
・Shiny World (激14)
結果
PO WIN!!
ROUND3と同様、PO選手はテクニカル譜面を中心に選んでおり、SHIZU選手は正統派の譜面を選んでいます。
PO選手の課題曲からpickされたのはショックアロー交じりの16分地団駄を処理するスキルが問われるHoratio。知っていても非常に避けにくいショックアローに、精度を取り続けるのが難しい譜面ではあるものの、終始全くブレずにGreat3でGFCを達成したPO選手の勝利となりました。地団駄がピッカピカなのがもはや怖いです。
SHIZU選手の課題曲からpickされたのはDDRに存在する様々な要素が詰め込まれたGo For The Top。FINALを飾るのにふさわしい曲です(KACの予選課題曲として作られたものですが)。中盤の連続停止⇒減速⇒急加速は両選手とも完璧ですが、またもGreat2でGFCを達成したPO選手が勝利となりました。SHIZU選手もかなり好プレーでしたが、PO選手は出場した試合すべてで勝利しており、この日のコンディションが非常に良かったことが伺えます。本番強くてえらい。
-2nd Match-
HIBIKI vs O4MA.
選曲(太字がpickされた曲)
HIBIKI
・ENDYMION (激18)
・Neutrino (鬼18)
・灼熱Beach Side Bunny (鬼18)
O4MA.
・IX (激17)
・S!ck (激16)
・HAPPY☆LUCKY☆YEAPPY (激16)
結果
HIBIKI WIN!!
10th KAC決勝で争った2人のバトルです。みんなが見たい夢の対戦カード再びとあり、会場・Youtube LIVEともに大きな盛り上がりを見せていたと思います。
HIBIKI選手の課題曲は無慈悲な体力譜面が並んでいましたが、pickされたのはEXPERT譜面だろうが容赦のない異次元配置が並ぶやりたい放題譜面のENDYMION。どこに行ってもENDYMIONからは逃げられないと言わんばかりの選曲です。どちらも流石の高精度を見せますが、ここは自選のHIBIKI選手が安定感を見せてAAAを叩き出して勝利となりました。
HIBIKI選手とは対照的に随分おとなしく見えるO4MA.選手の課題曲です(マシに見えるだけで実際は全部キワモノ譜面です)が、選ばれたのはソフランとワブルベース合わせの交互踏みがキモとなるS!ck。IIDXとは異なりソフランありのテクニカル譜面ですが、お互い速度変化にほぼ完璧に対応していました。1桁差の超接戦が続きましたが、Perfect32個でPFCを達成したO4MA.選手がわずか7点上回って勝利となり、2nd MATCHは引き分けとなりました。
-3rd Match-
NAYU & HIBIKI vs UN-LIM & O4MA.
選曲(太字がpickされた曲)
Team BLUE
・ORCA (激17)
・び (鬼18)
・New Era (激17)
Team WHITE
・最小三倍完全数 (激17)
・VOLAQUAS (激18)
・New Era (鬼18)
結果
Team WHITE WIN!! (Team BLUE 4-9 Team WHITE)
ここまでの流れ通り、Team BLUEはテクニカル譜面、Team WHITEはパワー譜面で攻めてきました。そして最終戦ともなると選曲がLv17, 18しかないとんでもないハイレベルなものになっています。
Team BLUEからpickされたのは連続ソフラン・連続停止や裏拍入りが大量にちりばめられたテクニカルの極みのNew Era。Team BLUEはCHALLENGE譜面を選択していましたが、今回選ばれたのはEXPERT譜面です。当然全員速度変化と停止はつかみ切っていましたが、ここはあまりにも圧倒的な精度を見せたO4MA.選手が余裕のPFCで1位となりました。NAYU選手はO4MA.選手に11点差まで迫る好プレーで2位、そしてなんとHIBIKI選手とUN-LIM選手は同点となり同率3位となりました(何気にUN-LIM選手がGFCを出していますし、Great2個です。ヤベェ)。
無慈悲ともいえるパワフル選曲が並ぶTeam WHITEの曲からpickされたのは、長い長い低速地帯でトリル交じりの認識難譜面を捌かせ、ラストで一気にラッシュが襲い掛かる最小三倍完全数です。高い認識力を要求される難しい譜面ですが、O4MA.選手は頭一つ抜けた精度力を発揮して余裕の1位。UN-LIM選手はNAYU選手を10点突き放して2位となり、Team WHITEがワンツーフィニッシュを決めました。
この結果によりTeam BLUE 8-11 Team WHITEとなり、Team WHITEの優勝となりました!どのチームも非常にレベルの高い試合を繰り広げてきましたが、本番経験にアドバンテージを持つTeam WHITEの強さは圧巻でした。本当におめでとうございます!
最後に
BPL DDR部門のプロモーションとしては100点だったと思います。ドラフトからプレー、あるいは試合前の待機場面でさえそれぞれの選手の個性が光るポイントが多く、見ごたえのあるものだったと思います。またDDRの解説常連となるGAHOUさんに加えて、海外のファンを意識して英語の実況・解説を入れたことは非常に良い試みだと思いました。MaxwellさんやAliさんのリアクションは(英語が聞き取れなくても)試合を盛り上げるいいアクセントになったと思います。ただ今回は生放送形式なので難しいポイントですが、日本語と英語が混ざった解説コメントはどうしても聞き取りづらくなってしまうのは難点ですね。今後のBPLではいい感じになってくれることを期待します。
さて、BPL Season2 DDRもチームが揃いました。試合日程は現時点でまだ出ていませんが、どのチームも個性豊かで非常に読めない試合の連続になることが期待されます。BPLとDDRがこれまで以上に盛り上がってくれることを楽しみにしています!
がんばります