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【感想】BPL Season2 -SDVX- Regular Stage 第5試合・第6試合 振り返り

 こんにちは、T2-Kです。放送3週目となると、改めてメガミックスバトルのウェイトの高さや戦略の難しさが伝わってきました。また、SDVX部門ではIIDX以上に選手のコストの使い方が大胆だなと感じています。

※試合展開についてはTwitterに掲載したものになります。
また、SDVXでは楽曲予想は行いません。

BPLS2 公式サイト

BPLS2 Regular Stage 第5試合・第6試合

第5試合 
GiGO VS GAME PANIC

 両チームともLv17, 18の精度は飛びぬけて強い選手が揃っており、どちらが勝つか本当に予想が難しかったです。実力の指数であるボルフォースだけでは全然見えない強さが発揮された試合でした。

先鋒 -MEGA MIX BATTLE- 
--H.R.-- VS CH

試合結果
予想 --H.R.-- WIN
結果 --H.R.-- WIN!!

 両チームのエースがいきなりの対決となりました。--H.R.--選手はマルチタイプのプレーヤーらしく、多彩な鍵盤曲を選んできました。一方のCH選手は初見びっくりなツマミや鍵盤が多い、いわゆるボルテらしい譜面の曲を選んできました。
 エース対決ともあり、試合は最初のЯeviveRからいきなり引き分け。そこからは互いの選曲を通しあう展開が続き、大きくポイントに差がない状況だったのですが、EXCEED GEAR Lv2でWith It This Heaven?を通し、CH選手のЯeviveRを防いだ--H.R.--選手が18-15の僅差でCH選手に勝利となりました。試合は--H.R.--選手が取りましたが、最後の最後まであきらめないCH選手のプレーにも非常に良く、今週の試合も開幕から熱い展開となりました。

中堅 -ONE-HAND・HAND-TRIP- 
SIRON. & DPE VS KAINARU & CH

GiGO
選曲 プラネタジャーニー
GAME PANIC
選曲 Innocent Tempest

試合結果
予想 GAME PANIC WIN
結果 DRAW

  GiGOが選択した曲はハネリズムに片手処理と安定して光らせるのが難しいプラネタジャーニーです。自選のGiGOは序盤から圧倒的な安定性を発揮しましたが、中盤でゲーパニが一気に逆転。点差がほとんどつかない接戦の中、なんと1点差で意地を見せたゲーパニが逃げ切って先制点を獲得!まさかボルテのほうでも1点差のバトルが見られるとは思っていませんでした(1点差で勝利した事実に隠れて、CH選手がmax-10を叩き出してPUCしているのが驚異的です。これ他選だよね?)。
 後攻のゲーパニが選択した曲は出張配置に縦連と予習必須配置がガンガン飛んでくるInnocent Tempest。とはいえこのレベル帯の選手はもちろん対策済みで、開幕からGiGOが大きく点差を突き放したまま勝利(SIRON選手はmax-12、DPE選手はmax-17。圧倒的な精度でした )となって、中堅戦はクロスカウンターとなりました。

大将 -TSUMAMI- 
DPE VS CHI8.

DPE
選曲 灼熱Beach Side Bunny
CHI8.
選曲 FAR GONE
新曲 MURASAME
試合結果
予想 CHI8. WIN
結果 CHI8. WIN!!

 ジャンルがTSUMAMIということで、両者情け容赦のない選曲となりました。今回出てきた3曲全部やりたくねぇ…
 DPE選手はスクラッチのリズムに合わせたうねりツマミをキープする力が問われる灼熱Beach Side Bunnyを選択(岡山県民はスクラッチが必履修)。IIDXではお馴染みのDOLCE.専用譜面曲ですが、意外にもBPLS2では初登場となりました。ツマミが非常に外れやすく事故の起こりやすい選曲ではあるものの、自選のDPE選手が7点差で勝利となりました(両者ツマミを外した時のリカバリ力が高いです。流石プロ)。
 とはいえ今回も安定して高い実力を見せたCHI8.選手、選んだ曲はツマミ自体はもちろん、ツマミ複合の鍵盤処理が難しいFAR GONE。曲線ツマミや縦連、片手処理など厳しい要素が数多くありましたが、CHI8.選手が開幕から判定をガッチリつかんで9点差で勝利となりました(プロでもバシバシ外すツマミ曲、ヤバスギ)。
 そしてジャンルTSUMAMIの初見曲という誰もやりたくないであろう恐怖の新曲は、Hommarjuさん提供のMURASAME。ボルテでは珍しい低BPMで和風の曲、多発する直角ツマミ複合からAYAKASHIを想起させるものでしたが、勝負は今回もまたCHI8.選手が初見力を発揮して勝利となり、熱き戦いは引き分けで幕を閉じました。
 これにより、GiGOは2連続引き分け、ゲーパニは1分1敗となり、両者ともにリーグ戦の立ち位置が難しくなってきました。残りの試合は意地でも勝利を掴みとってほしいです。

第6試合 
APINA VRAMeS VS TAITO STATION Tradz

 Tradzは今週もMURAKAMI選手が欠席という厳しい制約を受けており、そんなTradzをアピナは情け容赦の無い布陣で襲い掛かってきたという印象でした。どの選手も見せ場はしっかりと作ったのですが…勝敗よりも得るものが大きい試合になったのではないでしょうか。

先鋒 -MEGA MIX BATTLE- 
KND*48TE VS WANIROU

試合結果
予想 WANIROU WIN
結果 KND*48TE WIN!!

 KND*48TE選手はトリッキーなリズムと速度変化で光らせるのが難しい譜面を中心に選んでいます(今回のかなでちゃんはJUNKIE FLAVOR)。対するWANIROU選手はツマミ配置を知っていないと厳しい譜面を選択してきました。両者テクニカルな選曲ではあるものの、個性が表れていて面白いです。
 試合展開は序盤でJUNKIE FLAVORをEXCEED GEAR Lv2で通して、mqloをガードしたKND*48TE選手が若干優位となりましたが、その後はお互いEXCEED GEARを通しながら殴り合う展開に。ただ、最後の最後で発動したEXCEED GEARのレベル差でKND*48TE選手が捲り上げて、20-19で勝利となりました。1点差に泣いたWANIROU選手は非常に悔しかったと思います。メガミックスバトルにおけるEXCEED GEARの使い方の難しさが改めてわかる試合でした(プレーしながら戦略なんて、普通は立てられないですよね…)。

中堅 -PEAK- 
PAPER. & YU11 VS WANIROU & 350B1

APINA VRAMeS
選曲 エンゲージ〆ント
TAITO STATION Tradz
選曲 Lisa-RICCIA
試合結果
予想 DRAW
結果 APINA VRAMeS WIN!!

 アピナが選んだ楽曲はソフランへの対策と、細かい鍵盤を丁寧に処理する力が求められるエンゲージ〆ント。序盤は大きな差がつきませんでしたが、BPMが変化したタイミングでわずかにできた差を守り切ったアピナがツインPUCで安定の勝利(YU11選手はmax-4…???)。Tradzも対策はバッチリだったのですが、アピナは自選の意地を見せつける展開となりました。
 追い込まれたTradzは集中力を切らさず鍵盤やツマミを捌く必要のあるLisa-RICCIAを選択(IIDXにもくれ)。全員が当然のようにPUCを達成、全員がmax-1桁を叩き出している(※ボルテはこんなにPUCが連発するゲームではありません)中、6点差でアピナが堂々の連勝となり、この時点でアピナは引き分け以上が確定しました。

大将 -PEAK- 
YU11 VS 350B1

YU11
選曲 End of Guilty
350B1
選曲 Sayonara Planet Wars
新曲 Ice Fortress
試合結果
予想 YU11 WIN
結果 350B1 WIN!!

 勢いが止まらないアピナからはYU11選手が登場。350B1選手が王者YU11相手にどこまで迫れるか…という展開となりました。
 YU11選手はBPM290の超速鍵盤譜面であるEnd of Guiltyを選曲しました。高速鍵盤を得意とするYU11選手が「わからせる」選曲をしてきたことに、アピナの本気度を感じました。高速鍵盤譜面は350B1選手のフィールドではあるもののYU11選手は全く寄せず、圧巻のPUCを達成して勝利を決めました(簡単にPUC出る曲じゃないんだけどな???)。
 敗北が確定したTradzですが、一矢報いたい350B1選手の選曲は高BPMでトリルや階段を捌く力が問われるSayonara Planet WarsTradzらしい治安の悪い選曲End of Guiltyと比べてBPMが66下がっていますが(ボルテではよくあること)、お互い得意なBPM224の高速曲です。開幕から中盤まではYU11選手が圧倒的な優位でしたが、ブレイクで350B1選手が前に出る形に。そして最後の無慈悲高速交互鍵盤を完璧にとった350B1選手が一気に突き放してPUCを叩き出して勝利(これもあっさりPUCできる曲ではありません)。Tradzはプライドの一勝を勝ち取りました。
 そして最終戦の初見曲。ボルテ初登場の荒谷サトルさんが提供するIce Fortress、非常にきれいなメロディーの良曲です。終始圧倒的な鍵盤力を持つYU11選手がリードを保っていましたが、終盤の32分ズレ配置で350B1選手が一気に逆転そのまま勝利をつかみ取りました
 試合の結果はアピナ 9pt、Tradz 5ptでアピナの勝利ではあるものの、圧倒的な高速鍵盤処理能力を見せつけた350B1選手の可能性に再度驚かされる試合だったと思います。また、大会経験豊富な王者YU11選手でさえも吞まれてしまうBPLの魔力に震えた試合でもありました。

 次回の試合は12/28(水) 21:00~です!2022年最後のBPL、笑顔で新年を迎えられるのはどのチームでしょうか。

がんばります