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【感想】BPL Season4 -DDR- Semi-Final・Final 振り返り

 こんにちは、T2-Kです。あまりにも高密度すぎた熱戦の数々、過去類を見ない激戦を勝ち上がってきたチームによる戦いは、観ているこちら側の心拍数も激しく突き上げるものとなりました。

BPLS4 公式サイト


Youtubeのリンク

BPLS4 公式サイト(試合結果)

Semi-Final
Round1
ROUND1 vs SILK HAT

 セミファイナル第1試合は、レギュラーステージ負けなしで連覇に突き進むラウンドワンと、最終戦でギリギリの条件を満たしてセミファイナル進出を決めたシルクハットの戦いとなりました。レギュラーステージ最終戦、そしてBPLS2ファイナルと同じ組み合わせがいきなり対決とあり、会場のボルテージは最高潮。お互いのプライドを賭けた戦いが始まります。

1st match
-WHITE TRICKY-
$RYO$ VS A.N.C.B.

選曲(太字がpickされた曲)
$RYO$
・StrayedCatz (EXPERT Lv13)
・The Island Song (CHALLENGE Lv13)
・Plan 8 (EXPERT Lv14)
A.N.C.B.
・Fly far bounce (EXPERT Lv13)
・Monkey Business (EXPERT Lv13)
・Top The Charts (CHALLENGE Lv14)
試合結果
$RYO$ WIN!!

 1st matchは確かな安定感でポイントを積み重ねてきた$RYO$選手と、勝負所で爆発力を見せてきたA.N.C.B.選手の対決となりました。精度に強みを持つ$RYO$選手と、トリッキー要素に強みを持つA.N.C.B.選手、異なる強さを持つ職人同士の至極の一戦です。
 やはり精度系でまとめてきた$RYO$選手、選ばれたのは忙しい曲調に終始スキップのリズムが飛んでくるStrayedCatzとなりました。難解なリズムながら両者高い精度で踏み抜いていくものの、低速前の12分スキップで$RYO$選手が前に出ると、その後も自選の強みを活かしてどんどんスコアを伸ばしていきPERFECT5個を叩き出して勝利となりました。あまりにも高すぎる精度、精密機器の名が非常によく合うリザルトとなりました。
 ギミック系に寄せてきたA.N.C.B.選手の選曲から選ばれたのは、後半のジャンプの合間に飛んでくるショックアローを避けるのが難しいTop The Chartsとなりました。緊張感に包まれた前半はほぼ横並び、難所のジャンプ+ショックアローでも差がつかない極限の戦いとなりましたが、終盤でついた1点差を守り切り$RYO$選手がカウンター。まさに意地で掴みとった勝利、ラウンドワンに最高の流れを呼び込む連勝となりました。

2nd match
-GOLD TRICKY-
O4MA. VS KANAME

選曲(太字がpickされた曲)
O4MA.
・ORCA (EXPERT Lv17)
・New Millennium (EXPERT Lv17)

・New Era (EXPERT Lv17)
KANAME
・memory//DATAMOSHER (EXPERT Lv16)
・ウサテイ (CHALLENGE Lv17)
・Throw Out (CHALLENGE Lv17)
試合結果
KANAME WIN!!

 2nd matchはなんとエース対決高密度からトリッキー系まで何でもできすぎる2人は意外にもBPLでは初対戦となりました。勝負の分かれ目となること間違いなしのこの一戦、お互いの選曲はまさに情け無用。会場から思わず笑いが出てしまうほどの選曲がずらりと並びました。
 どれを選んでもギミック満載のO4MA.選手の選曲から選ばれたのは、激しいラッシュに容赦ない暗記必須のスローダウンが何度も来るNew Millennium。曲の半分を過ぎた時点でO4MA.選手が2点だけリードと非常に大接戦となりましたが、終盤のスローダウンから加速したタイミングでKANAME選手が前に出てそのまま逃げ切りとなりました。Lv17とは思えない超接戦、日本最高峰の実力者だからこそできる戦いだと感じました。
 KANAME選手のドギツイ選曲から選ばれたのは、長い低速に何度も来る停止が厄介なThrow Out。KANAME選手が200ノーツ付近まで理論値と快調に飛ばすものの、O4MA.選手もPFCペースで食らいついていきます。それでも最後までKANAME選手は大きく崩れることなく走り切り、PERFECT7、GREAT1でフルコンボ日本DDR界のトップランナーO4MA.選手相手に価値ある2タテをもぎ取り、シルクハットがゲームの流れを一気につかみ取りました。

Final match
-CLASSIC STANDARD-
ZERO.&O4MA. VS GINXYASU&KANAME

選曲(太字がpickされた曲)
ROUND1
・snow prism (CHALLENGE Lv16)
・REVOLUTIONARY ADDICT (CHALLENGE Lv16)
・Shiny World (CHALLENGE Lv16)
SILK HAT
・Horatio (EXPERT Lv15)
・ZETA~素数の世界と超越者~ (EXPERT Lv15)
・恋閃繚乱 (CHALLENGE Lv15)
試合結果
ROUND1 6-6 SILK HAT

 いよいよ運命のタッグバトル。ラウンドワンからはBPLS2で猛威を振るった黄金コンビが逆襲を仕掛けます。一方のシルクハットはGINXYASU選手が登場し精度勝負を仕掛ける気満々。ファイナルへの切符をつかむのは一体どちらのチームでしょうか。
 体力系の譜面で勝負を仕掛けたラウンドワン、選ばれたのは開幕と終盤の地団駄とサビの縦連が要注意のsnow prism。16分主体の譜面で全員大きな差がつかず、1位から4位まで10点程度の差が続いていたもののサビの縦連でO4MA.選手が崩れた隙を逃さずKANAME選手が一気に突き抜け1位でフィニッシュ。2-4位争いは最後の地団駄まで分かりませんでしたが、安定感を見せたZERO.選手が2位、地団駄で2点差をギリギリ制したO4MA.選手が3位となりました。勝負をかけたラウンドワンは自選でビハインドが取り返せず、シルクハットは追い風が吹く中自選のターンを迎えることに成功しました。
 シルクハットはLv15で精度勝負となりましたが、選ばれたのはBPM142の16分配置を丁寧に踏み抜く力が求められる恋閃繚乱となりました。両チームのエースが激しい1位争い職人が3位争いととなりましたが、ギターソロ地帯の16分フレーズで5点差をつけたKANAME選手は好調を保ち切って1位を死守。ラウンドワンは最後にGINXYASU選手を躱して意地の2位・3位をつけましたが、結果は6-6の引き分けでタッグバトルを終えました。
 激しい戦いの末、結果は8-10でシルクハットの勝利昨年の雪辱を果たしてのファイナル進出を決めました。総合力で圧倒的な勝利を積み重ねてきたラウンドワンですが、最後はシルクハットの爆発力が上回る結果となりました。会場のファンの声援が飛び交う非常に感動的なバトル、BPLの歴史に深く刻まれたと思います。

Semi-Final
Round2
GAME PANIC vs TAITO STATION Tradz

 レジャーランドとの死闘を制しギリギリでセミファイナルに這い上がってきたゲームパニック、ここで当たるのはラウンドワンの猛攻に耐えきり土俵際でセミファイナル進出ラインに踏みとどまったTradzとなりました。レギュラーステージではわずか1pt差でTradzが勝利していますが、高難易度が解放されたセミファイナルではいったいどうなるのでしょうか。

1st match
-CLASSIC TRICKY-
MAMURU3 VS MOO-G.56

選曲(太字がpickされた曲)
MAMURU3
・888 (EXPERT Lv14)
・Pluto (EXPERT Lv14)

・Go Down (CHALLENGE Lv14)
MOO-G.56
・INSERTiON (EXPERT Lv13)
・革命(X-Special) (CHALLENGE Lv14)
・888 (EXPERT Lv14)
試合結果
MAMURU3 WIN!!

 1st matchは器用さ抜群万能型戦士MAMURU3選手Tradzエースの先鋒職人MOO-G.56選手の対決。どんな譜面でも対応可能なMAMURU3選手と精度勝負を得意とするMOO-G.56選手は得意フィールドが全く違いますが、低難易度というMOO-G.56選手に有利なフィールドでどのような戦いを見せるのでしょうか。
 MAMURU3選手の如何にもトリッキーな選曲空選ばれたのは、超変拍子の難解なリズムに対応が難しい停止の連続が悩ましいPluto。開幕の低速で少しだけ前に出たMAMURU3選手は加速時もPERFECTを保っていき、難解な連続停止も余裕で踏み抜きまさかのPERFECT8個でPFC。MOO-G.56選手もPERFECT16個、GREAT1個とかなり高い精度だったはずなのですが、MAMURU3選手のスコアは…何?どういうこと?そういうゲームじゃないのですが?
 MOO-G.56選手の選曲から選ばれたのは、MAMURU3選手の選曲にも入っていた休憩の無い8分踏みに終盤の高速への対応が難しい88となりました。大きく譜面傾向が変わりましたがお互いガッチリ判定を掴み進行。MOO-G.56選手がGREATを出して少し差がついたものの、すぐに追いつき横並びに。最後の高速地帯で勝負となりましたが、高速地帯をPERFECT1個で走り切ったMAMURU3選手が4点差で勝利。BPLS2でも見せた職人らしい精度の高さを見せつけゲーパニ2タテで1st matchを終えました。

2nd match
-GOLD TRICKY-
NOTTY VS RIN

選曲(太字がpickされた曲)
GAME PANIC
・SISYPHUS (EXPERT Lv17)
・患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院 (CHALLENGE Lv17)
・New Millennium (EXPERT Lv17)
TAITO STATION Tradz
・Throw Out (EXPERT Lv15)
・恋の氷結おてんば湯けむりチルノ温泉 (EXPERT Lv15)
・ウサテイ (CHALLENGE Lv17)
試合結果
DRAW

 最高の流れで2nd matchを迎えたゲーパニはエースHO4-KETI選手を投入。対するTradzはTHOR選手で精度勝負を仕掛ける…と思いきや、何やら選曲に怪しげな意図が見えました。これは果たして山賊流の罠なのか、それとも…?
 高難易度を並べたHO4-KETI選手の容赦ない選曲から選ばれたのは、セミファイナル第1試合でも選ばれた超高難易度のNew Millennium。400ノーツ付近までは互いにほぼ差がない拮抗勝負となりましたが、高難易度に優位のHO4-KETI選手が最後の最後まで勢い止まらず10点差をつけてPFC。THOR選手は途中のフリーズアローの停止でMISSを出したのが痛く、ここでついた差が決定打となる結果になってしまいました。それにしてもこんな激しい譜面でもPFCをしれっと出せてしまうHO4-KETI選手、強さを感じます。
 得意なLv15を2曲、そして1曲だけ明らかに浮いているLv17をちらつかせたTHOR選手の選曲から選ばれたのは、いきなりのスローダウンに連続の停止が厄介なThrow Out。難易度こそ違うもののこちらも第1試合と同じ選曲となりましたが、なんとHO4-KETI選手はBEST SCOREが0点。この自選の強みを活かしたTHOR選手は低速でいきなり6点差をつけていくと、連続停止でさらに大きく突き抜けていきPERFECT6個でPFC。HO4-KETI選手は連続停止地帯の大失点で思わず笑ってしまいましたが、そこを加味してもTHOR選手の精度が凄まじかったです。

Final match
-WHITE STANDARD-
HO4-KETI&GIEZ-ACS VS THOR&YOSHIMIZ

選曲(太字がpickされた曲)
GAME PANIC
・Triple Counter (EXPERT Lv17)
・starmine (CHALLENGE Lv17)
・IX (EXPERT Lv17)
TAITO STATION Tradz
・New Generation (EXPERT Lv14)
・Tell me what to do (CHALLENGE Lv14)
・ヤマトなでなで♡かぐや姫 (CHALLENGE Lv14)
試合結果
GAME PANIC 5-7 TAITO STATION Tradz

 2nd matchの引き分けにより何とか希望を繋いだTradzですが、ゲーパニが2点リードしている状況は変わらず。なんとしてでも1位を1曲でも取りたいTradzはTHOR選手とYOSHIMIZ選手で勝負に挑みます。対するゲーパニはHO4-KETI選手にGIEZ-ACS選手と高難易度コンビ。大きく選曲傾向が分かれそうなこの戦い、波乱必至です。
 やはり高難易度選曲で固めてきたゲーパニの選曲から選ばれたのは、前半の低速の精度と高密度の高速地帯の緩急の差が激しいIXとなりました。開幕の低速から容赦ない密度ですが、なんとゲーパニが開幕から厳しい失点をしてしまったことにより15点近くの大幅リードに成功。しかしYOSHIMIZ選手が少しミスを出したことで、HO4-KETI選手との2位争いに巻き込まれることになってしまいました。そんな中快調に飛ばしてPERFECT20個でPFCを決めたTHOR選手が1位、壮絶な2位争いはラストのフレーズを2点差で逃げ切ったYOSHIMIZ選手が制したことにより、ゲーパニの選曲をTradzがワンツーでカウンターという最高の並びを作ることに成功しました。これで一気に窮地に追い込まれたゲーパニ、ガラリと傾向が変わるTradzの選曲にワンツーフィニッシュの条件を突き付けられてしまいました。
 Lv14で精度勝負を仕掛けたTradz、選ばれたのはリズム難の16分混じりのステップが難解なヤマトなでなで♡かぐや姫となりました。全員がほぼ完璧な精度で進んでいく中、GIEZ-ACS選手が大きく崩れることなく安定感を見せていきました。ただその背後ではHO4-KETI選手、THOR選手、YOSHIMIZ選手が5点以内でついてくる激しすぎる争いが繰り広げられ、最終的にはGIEZ-ACS選手がPERFECT3個でトップ、2位にはHO4-KETI選手を2点差で交わしたTHOR選手が滑り込んだことにより、タッグマッチを5-7で終えることとなりました。

 結果はなんと9-9で引き分けとなりました。全員が死力を尽くしたインファイトを繰り広げた結果生まれたドラマチックな展開、セミファイナル第1試合に並ぶ名勝負だったと思います。そして今期のレギュレーションにより、引き分け時はレギュラーシーズンの順位が上回ったチームの勝利とする規定があります。すなわちレギュラーシーズン2位通過を決めたTradzが、3位通過のゲーパニを打ち破りファイナル進出、シルクハットが待ち受ける頂点を賭けた戦いに挑みます。


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BPLS4 公式サイト(試合結果)

Final
SILK HAT vs TAITO STATION Tradz

 激闘を乗り越え決勝の舞台に立ったのは、強烈な火力で強敵を薙ぎ倒してきたシルクハットと、チームの総合力で着実にポイントを積み重ねてきたTradzとなりました。濃密な戦いの末、最後の最後に栄冠を掴みとるのは一体どちらのチームでしょうか。

1st match
-WHITE TRICKY-
GINXYASU VS MOO-G.56

選曲(太字がpickされた曲)
GINXYASU
・Plan 8 (EXPERT Lv14)
・STERLING SILVER (U1 overground mix) (EXPERT Lv14)

・FUNKY SUMMER BEACH (EXPERT Lv14)
MOO-G.56
・heron (CHALLENGE Lv13)
・The Island Song (CHALLENGE Lv13)
・Fly far bounce (EXPERT Lv13)
試合結果
DRAW

 まずは双方の低難易度職人による1st match。両者精度勝負も変則譜面も得意としているため、本番で如何に相手よりも実力を出し切れるかが勝負の分かれ目となりそうです。
 GINXYASU選手の課題曲から選択されたのは、中盤の停止に三連符と理解していないと失点しやすいSTERLING SILVER (U1 overground mix)となりました。GINXYASU選手はMARVELOUSペース、MOO-G.56選手もPERFECT1個で1回目の停止を迎える超絶技巧となりましたが、2回目の停止で両者崩れるもGINXYASU選手が若干リードで立て直し、その後もしっかりと精度を保ってPERFECT4個、GREAT1個で勝利となりました。停止を挟んでも精度を維持する正確さ、流石は人間メトロノームです。
 トリッキーな譜面に寄せてきたMOO-G.56選手の選曲から選ばれたのは、ジャンプや16分に容赦なく絡んでくるショックアローの回避が難しいheronとなりました。自己ベストは両者MFCと極限まで詰めている曲ですが、お互い的確にショックアローを避けていきほぼ横並びに。終盤まで同点を保っていたものの、ラス前にGINXYASU選手がショックアローを踏んでしまい痛恨の一撃に。そんな中しれっとPERFECT2個でPFCを叩き出したMOO-G.56選手が勝利を飾り、職人同士による息の詰まるような1st matchは引き分けに終わりました。

2nd match
-GOLD STANDARD-
A.N.C.B. VS YOSHIMIZ

選曲(太字がpickされた曲)
A.N.C.B.
・Crystarium (EXPERT Lv15)
・Prettiful! (EXPERT Lv15)
・Urban Life (EXPERT Lv15)
YOSHIMIZ
・未完成ノ蒸氣驅動乙女 (DDR Edition) (EXPERT Lv17)
・Glitter Flatter Scatter (EXPERT Lv17)

・Evans (EXPERT Lv17)
試合結果
YOSHIMIZ WIN!!

 2nd matchは中難易度の鬼A.N.C.B.選手隙の無い超オールラウンダーYOSHIMIZ選手の対決です。Lv15-16を得意とするA.N.C.B.選手ですが、YOSHIMIZ選手の隙を見つけるのは至難の業。ここでどのようなアプローチを仕掛けるか注目でした。
 Lv15のトリッキー曲でまとめてきたA.N.C.B.選手の選曲から選ばれたのは、前半の12分・24分絡みのステップが勝負の分かれ目となるCrystarium。知っていないと精度が取りづらいリズムながら、いきなり24分絡みでYOSHIMIZ選手が先制すると、A.N.C.B.がジワリと追いかけたものの最後までリードを守り切り6点差で逃げ切りに成功PERFECTの数はA.N.C.B.選手が上回ったものの、MISSの失点が響く結果となってしまいました。そしてYOSHIMIZ選手はここでカウンターを決められたことで、非常に良い流れで自選を迎えることになりました。
 Lv17の高難易度で固めてきたYOSHIMIZ選手から選ばれたのは、こちらも超絶リズム難で容赦なく低速も停止も飛んでくるGlitter Flatter Scatterとなりました。序盤の連続停止で少しYOSHIMIZ選手がリードしたものの、A.N.C.B.選手が5点差以内で追いかける展開が続いたものの、やはりリズムが非常に難解な低速地帯でYOSHIMIZ選手が10点差にリードを広げ、そのままPERFECT16個でPFCを決めて勝利となりました。A.N.C.B.選手もPFCを決めたものの、やはり高難易度に自信を持つYOSHIMIZ選手が上回り2タテとなりました。それにしても勝利が決まった瞬間のYOSHIMIZ選手は会心の出来と言わんばかりの堂々とした勝利ポーズ、決まりまくっています。

3rd match
-GOLD TRICKY-
GINXYASU&A.N.C.B. VS MOO-G.56&THOR

選曲(太字がpickされた曲)
SILK HAT
・Get Your Wish (EXPERT Lv14)
・Gravity Collapse (EXPERT Lv13)
・Ødyssey (EXPERT Lv14)
TAITO STATION Tradz
・Ace out (EXPERT Lv14)
・Ace out (CHALLENGE Lv14)
・Let's DANCE aROUND!! (EXPERT Lv14)
試合結果
SILK HAT 11-4 TAITO STATION Tradz

 シルクハットは苦しいビハインドを背負った状態で迎えた3rd match、ここはGINXYASU選手&A.N.C.B.選手と低難易度帯の職人で逆転を狙います。対するTradzはMOO-G.56選手&THOR選手とこれまた精度勝負の鬼が登場。それぞれの職人による戦いはどんな展開になっていくでしょうか。
 エースKANAME選手のØdysseyを置いてくる粋な一面を見せつつもバラバラの傾向の選曲を仕掛けてシルクハット、選ばれたのは何度も変わるBPMへの対応が非常にキツイGet Your Wishとなりました。とはいえ全員速度変化や停止への対応はほぼ完璧で、大きく抜け出す選手が出ない展開となりましたが、横一線で続いたということはPERFECT1つが命取り、そして同点決着が出やすい状況ということでもあります。終盤のフレーズでわずかにPERFECTを出したMOO-G.56選手が2点差で4位に沈み、残り3人は全員PERFECT5個のPFCで1位の並びをつけることになりました。プロだからこそ出せてしまった衝撃の光景により、THOR選手が1位を取れたにもかかわらずシルクハットが3点リードという不思議な結果になってしまいました。
 常人なら裸足で逃げ出すトリッキーの極み選曲を仕掛けたTradzの選曲から選ばれたのは、前半と後半で10だけ変わるBPMへの対応が精度を悩ませるAce outとなりました。EXPERT譜面で精度勝負となりましたが、THOR選手が開幕の地団駄で少し失点したことで置いてかれ、3名が横並びとなりました。ただ加速してから少しずつA.N.C.B.選手が前に出始めGINXYASU選手とMOO-G.56選手が激しい2位争いに。そんな中最後の最後のジャンプでMOO-G.56選手がGREATを出したことでGINXYASU選手が2位に滑り込みPERFECT3個でPFCを出したA.N.C.B.選手とともにワンツーでカウンターを決めることに成功。混戦の3rd matchの結果、11-4でシルクハットが大きく稼いでTradzを1点差で捲ることになりました。

4th match
-WHITE STANDARD-
KANAME&GINXYASU VS MOO-G.56&YOSHIMIZ

選曲(太字がpickされた曲)
SILK HAT
・chaos eater (EXPERT Lv16)
・めうめうぺったんたん!! (CHALLENGE Lv16)

・エンドルフィン (EXPERT Lv15)
TAITO STATION Tradz
・Cleopatrysm (EXPERT Lv15)
・out of focus (CHALLENGE Lv16)
・S!ck (EXPERT Lv16)
試合結果
SILK HAT 7-6 TAITO STATION Tradz

 流れを掴んだシルクハットはここでリーダーKANAME選手が登場、GINXYASU選手とともに追撃を狙います。対するTradzはMOO-G.56選手とYOSHIMIZ選手で希望を繋ぎに行きます。配点の上がるFinal matchを前に、勝負の流れを引き込めるのはどちらのチームでしょうか。
 体力譜面を並べたシルクハットの選曲から選ばれたのは、BPM185で交互に縦連、連続ジャンプと体力を容赦なく削りに行く配置が続くめうめうぺったんたん!!となりました。MOO-G.56選手選手が開幕の地団駄で失点してしまい置いていかれる中、3人が横並びで戦う展開が続きましたが、サビ前の片足拘束でGINXYASU選手が失点したことでKANAME選手とYOSHIMIZ選手の一騎打ちに。結果は最後の最後まで同点が続き、両者PERFECT6個のPFCで同点決着。この2人、人間辞め過ぎでは?一方の3位争いについても、MOO-G.56選手が必至に追いかけつつもGINXYASU選手が3点差で逃げ切りに成功ししっかりとリードを確保。Tradzのターンを有利な条件で迎えることとなりました。
 リズムを知っていないと失点必至の曲を並べたTradzの選曲から選ばれたのは、ハネリズムによる12分・16分の配置に終盤のスキップが油断できないCleopatrysm。中盤までほぼ横並びの展開が続きましたが、後半でKANAME選手対YOSHIMIZ選手の1位争い、GINXYASU選手対MOO-G.56選手の3位争いの構図に切り替わると、最後の最後まで精度を保ってPERFECT2個のPFCを出したYOSHIMIZ選手が1位を死守。激しかった3位争いもGINXYASU選手が1点差を守り切って制したことにより、7-6でシルクハットが2ptリードを確保した状態で最終戦を迎えました。

Final match
-CLASSIC TRICKY-
KANAME&A.N.C.B. VS THOR&YOSHIMIZ

選曲(太字がpickされた曲)
SILK HAT
・Pluto The First (CHALLENGE Lv18)
・Tohoku EVOLVED (EXPERT Lv17)
・ΔMAX (CHALLENGE Lv17)
TAITO STATION Tradz
・London EVOLVED ver.A (CHALLENGE Lv17)
・Pluto Relinquish (EXPERT Lv17)
・POSSESSION (EXPERT Lv17)
試合結果
SILK HAT 8-10 TAITO STATION Tradz

 長かった戦いもいよいよFinalのFinal match。シルクハットはKANAME選手&A.N.C.B.選手で最後の追撃に向かいます。対するTradzはTHOR選手&YOSHIMIZ選手で逆転のラストチャンスを掴みに行きました。この試合を笑顔で終えられるのは一体どちらのチームでしょうか。
 普通の人であれば一切やりたいと思わないような容赦ない選曲が並ぶシルクハットの選曲から選ばれたのはなんと、あまりにも激しいソフラン・停止にショックアローのおまけがついてくるPluto The Firstとなりました。KANAME選手がトップに立つ中、10点ほどTHOR選手が追いかける展開となったものの、徐々に差を広げていき20点近くリードを取りました。しかしTHOR選手は最後まで粘り強く追い続け、ラストで一気に差を詰めたものの8点届かずKANAME選手が1位を死守となりました。一方の3位争いも激しく、最高速地帯でYOSHIMIZ選手が若干前に出つつもすぐにA.N.C.B.選手が取り返すデッドヒートに。抜きつ抜かれつの激しい戦いの行く末はラストのフレーズで崩れなかったYOSHIMIZ選手が逃げ切りゴール。この結果によりTradzが1点ビハインドを取り返し、自選のターンを迎えることになりました。
 密度の緩急が激しい選曲に純粋精度勝負のPOSSESSIONが際立つTradzの選曲から選ばれたのは、休みの無い配置に密度が落ちない低速地帯と最後の低速→高速の差が激しいLondon EVOLVED ver.A。1歩目から凄まじい緊張感が場を包みますが、いきなりKANAME選手がロケットスタートで10点近く差をつけトップに躍り出ました。KANAME選手はそのままPERFECT5個のPFCでぶっちぎりの1位で終了。しかしそんな中でもTHOR選手が持ち前の安定感で2位を死守し、最低速前にYOSHIMIZ選手がA.N.C.B.選手と10点以上の差をつけたことで意地の2・3位決着を決めることに成功。この結果により8-10でTradzがビハインドを返し切ってしまいました

 結果はなんと28-28で同点決着、すなわちBPLでは初となるExtra matchへ突入となりました。最高の舞台で最高の選手だからこそ実現した奇跡、割れんばかりの歓声に包まれた会場は本当に最後の最後の戦いへ移ります。

Extra match
-CLASSIC STANDARD-
KANAME&A.N.C.B. VS THOR&YOSHIMIZ

選曲(太字がpickされた曲)
SILK HAT
・MAX 300(X-Special) (CHALLENGE Lv17)
・MAXX UNLIMITED(X-Special) (CHALLENGE Lv18)
・NGO (CHALLENGE Lv18)
TAITO STATION Tradz
・888 (CHALLENGE Lv18)
・CRAZY♥LOVE (CHALLENGE Lv18)
・ZETA~素数の世界と超越者~ (CHALLENGE Lv18)
試合結果
TAITO STATION Tradz WIN!! (SILK HAT 8-10 TAITO STATION Tradz)

 正真正銘最後の対決、ジャンルはCLASSIC STANDARDとDDRファン垂涎かつ研究しつくされた超難易度譜面が並ぶ領域となりました。この舞台で戦うのはFinal matchと同じ組み合わせ。互いの全力を尽くした決闘が行われます。
 高難易度譜面の中でも精度勝負を仕掛けたシルクハット、選ばれたのは片足が苦しいフリーズアローに長い8分乱打への集中力が問われるMAXX UNLIMITED(X-Special)となりました。滑り出しはシルクハットが好スタートを決めたものの、これまたKANAME選手が独走、他3選手が横並びの展開となりました。しかしフリーズ拘束でTHOR選手が追い上げを見せると、KANAME選手に1桁差まで追いつくも6点差でKANAME選手が逃げ切りトップとなりました。一方の3位争いは終盤の長い乱打でYOSHIMIZ選手がA.N.C.B.選手を突き放したことにより、Tradzが2位・3位でシルクハットに対し有利な条件を作ることに成功しました。
 高難易度の極みで揃えてきたTradz、選ばれたのは前半の12分地帯、後半の長い16分がとにかく重くのしかかるZETA~素数の世界と超越者~ シルクハットへラス回避必須の条件を突き付けたTradz、THOR選手がいきなりGOODを出すもすぐに取り返してKANAME選手と並びにつけ、低速前にTHOR選手が1位になるもののすぐにKANAME選手が大きな差をつけて独走態勢となりました。KANAME選手に20点近くの差をつけられてしまったTHOR選手ですが、その後ろにはほぼ同点でYOSHIMIZ選手が追いかけたことにより、KANAME選手が1位、THOR選手が2位、YOSHIMIZ選手が3位、A.N.C.B.選手が4位で決着。KANAME選手がPERFECT12個でPFCの異次元スコアで健闘したものの、Tradzの安定感の前に敗れる結果となりました。

 激戦の末結果は8-10でTradzの勝利、見事優勝を決めることになりました。圧倒的な爆発力を見せてきたシルクハットですが、常にメンバーの1人が2位以上に入り続けて確実にポイントを稼いだ、チーム戦ならではの勝ち方を続けたTradzの強さが光ったシーズンでした。Extra matchでもKANAME選手にトップを渡してでも2・3位を死守したことが決定打となり、この積み重ねが最高の結果を生むことになったと思います。
 シルクハットを始めBPLプロ選手の皆様、最高の試合をありがとうございました。そしてTAITO STATION Tradzの皆様、優勝おめでとうございます!

 超高密度だったDDRもとうとう終わってしまい、BPLS4にも一つの区切りがつきました。e-Sportsの発展ともに様々なドラマを作り続けてきたBPL、次は一体どのような熱狂があるのでしょうか。


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