【感想】BPL Season4 -IIDX- Regular Stage 第13試合・第14試合 振り返り
こんにちは、T2-Kです。今回の試合展開を一言で表すなら「まさか」だったと思います。それほどまでにこの2試合の展開は予想できない内容でした。
展開予想
BPLS4 公式サイト
BPLS4 Regular Stage 第13試合・第14試合
第13試合
レジャーランド vs GAME PANIC
今期負けなしのレジャーランドがついに今期全勝のゲーパニと対決となりました。互いに絶好調のチーム、ここで傷をつけられるつもりは全くないでしょう。全力のオーダーでぶつかりに挑みます。
1st match -PEAK-
NUCHIO VS TAKA.S
NUCHIO
予想 EURO-ROMANCE
結果 CARRY ON NIGHT (English version)
TAKA.S
予想 クルクル☆ラブ~Opioid Peptide MIX~
結果 Real
試合結果
DRAW
レジャランは誰が出てもおかしくないポジションですが、ここはNUCHIO選手の出番となりました。対するゲーパニはPEAKと言えば当然TAKA.S選手を選出。低難易度を鬼門とするTAKA.S選手ですが、NUCHIO選手相手に一本取ることができるでしょうか。
NUCHIO選手は偏った鍵盤・トリル状の配置やスクラッチ複合が取りづらいCARRY ON NIGHT (English version)を選択。RANDOMを選んだNUCHIO選手に対しTAKA.S選手はMIRRORで対抗してきたのですが、NUCHIO選手が出だしから高精度を発揮して大幅リードを確保すると、その後何度かコンボを切ってしまったものの自己ベスト-4点となるMAX-15と安定のスコアを出して勝利しました。TAKA.S選手は判定が合わなかったのかかなり苦しい結果になってしまいましたが、一方でNUCHIO選手が偏りが激しいこの譜面をRANDOMで安定させてきたことにはゾッとしてしまいました。
TAKA.S選手は中盤の繰り返しや長い軸押しなど要注意なポイントが多いRealを選んできました。大幅に傾向が変わるこの譜面、NUCHIO選手がR-RAN、TAKA.S選手は正規を選択してきました。1曲目は判定を掴み切れなかったように見えたTAKA.S選手ですが、今度は序盤から判定をしっかりつかみ、繰り返し、軸押し、トリルを悉く光らせ切り、MAX-16で勝利となりました。高BPM帯を得意とするTAKA.S選手ですが、自己ベスト-1点の安定感は見事だと思いました。
2nd match -SCRATCH-
G* VS PEACE
G*
予想 Swarm Of Scarabs
結果 Overload Frontier⇒ストラテジー⇒とろぴかる倶楽部
PEACE
予想 Wonder Bullfighter
結果 Just a Little Smile
試合結果
PEACE WIN!!
BPLではいくつか伝統の対戦カードがあると思います。今回の対決もまた通算3回目とお馴染みになりました。ただ今までの対決はすべてPEACE選手が勝利、しかも今回はBPLS3と同じLv11 SCRATCHでの対決、G*選手は三度目の正直となるのでしょうか。
G*選手は鍵盤主体のOverload Frontierで勝負を仕掛けましたが、お願いは一切受け入れられることなくストラテジーカードの餌食となりました。代わりに選ばれたのは低速のスクラッチを同時押しとともに叩かせるように取るスキルが求められるとろぴかる倶楽部。G*選手は一矢報いるためにS-RANで勝負を仕掛けましたが、RANDOMを選んだPEACE選手と何故か点差がどんどん離れていく不思議な現象が発生。解説のEXITさんを以てしても異常事態と言わしめたPEACE選手は自己ベスト-4点となるMAX-10を叩き出して勝利となりましたが、こんなの誰が勝てるのでしょうか大魔王呼んで来い。
PEACE選手は昨年同様低速の鍵盤に絡む不規則スクラッチが非常に精度を取りづらいJust a Little Smileを選んできました。ストラテジータイムでG*選手がのけぞってしまうほど絶望的な選曲、去年のトラウマを思い出させる情け容赦のないものだったと思います。両者正規となりましたが、悟代さんの「G*選手追いついた!?」という熱い掛け声もむなしくスクラッチ地帯で40点以上PEACE選手がリードしてしまいました(※G*選手のスコアはかなり高いものです)。EXITさんを引かせるほどのPEACE選手のプレー、結果はMAX-19(自己ベスト-2点)となりましたが…2500を軽くぶち抜くPEACE選手、何したらそんなスコアを連発できるのでしょうか。
Final match -SOF-LAN-
DINASO VS MIKAMO
DINASO
予想 ruin of opals
結果 New Castle Legions
MIKAMO
予想 Silver Bullet
結果 恋愛=精度×認識力
試合結果
DINASO WIN!!
こちらも通算3度目の対決となる対戦カードです。過去2回とも僅差で引き分けの勝負が続いていますが、今回はDINASO選手が得意とするSOF-LANでの対決。SOF-LANが苦手(?)なMIKAMO選手がどういった戦い方を見せるか注目でした。
DINASO選手は速度変化のタイミングが掴みづらいNew Castle Legionsを選択。両者正規を選択、開幕はMIKAMO選手が1回目の加速付近まで全P-GREATという異常事態が発生し、その後も速度変化を攻略しきりリードを確保。DINASO選手は追いかける展開が続いたのですが、なんと終盤のチャージノーツ絡みでMIKAMO選手が痛恨のBADハマりを起こし、DINASO選手が7点差で逆転勝利となりました。大会経験豊富なMIKAMO選手ですらこうなってしまうほどのBPLの恐ろしさを痛感する一戦でした。
MIKAMO選手は何度か来る疑似停止や、加速地帯の攻略が厄介な恋愛=精度×認識力を選んできました。DINASO選手はMIRROR、MIKAMO選手は正規と分かれましたが、やはり序盤はほぼ横並びになりました。となると勝負のポイントは疑似停止となりましたが、MIKAMO選手がわずかにリードしただけでまだまだ横並びに。加速地帯はDINASO選手が無ギアチェンという離れ業を見せて少し前に出ましたが、まだまだシーソーゲームが続行。最後の最後まで勝負は全くわからなかったですが、結果はラストの同時押しでDINASO選手が捲って勝利となりました。Final matchは2曲連続でDINASO選手にとっては会心の、MIKAMO選手にとっては痛恨の一戦となりました。
結果はなんと10-8でレジャーランドの勝利となりました。これにてレジャーランドは3勝1分の負けなし記録を続行、ゲーパニは今季初の黒星となりました。2nd matchまでは安定感を見せたゲーパニが優勢でしたが、Final matchはBPLの魔物に憑りつかれたかのような大逆転劇。こういう戦いがあるからBPLは面白いと思いましたが、それぞれのチームのプレーヤーからするとたまったもんじゃないですね…
第14試合
GiGO vs APINA VRAMeS
前回逆転の狼煙を上げたGiGOに立ちはだかるのは、前回王者にして未だ無敗のアピナとなりました。意地でも勝ち点を取りたいGiGOに対し、アピナは隙の無い布陣で勝負を仕掛けます。GiGOはここで勝って逆転へのさらなる一歩を歩めるのでしょうか。
1st match -NOTES-
NIKE. VS CHP*1E
NIKE.
予想 awakening
結果 Karma⇒ストラテジー⇒MOON RACE
CHP*1E
予想 MUSIC TO YOUR HEAD
結果 D.A.N.C.E.!
試合結果
CHP*1E WIN!!
精度勝負の鬼NIKE.選手がとうとう精度勝負の雄CHP*1E選手と対決することになりました。癖譜面で攻めるにも、素直な配置の譜面で攻めるにも難しいこの2人がどういった戦略をとるかとても気になっていました。
NIKE.選手は自身3度目となる高速で偏った鍵盤を叩かせるKarmaとなりましたが、ここでストラテジーカードが飛んできました。代わりに選ばれたのは微妙にズレたフレーズを終始捌かせるMOON RACEとなりました。大幅に譜面の傾向が変わっても表情が崩れないらしさ全開のNIKE.選手は序盤から微ズレをしっかり取り切って対応しますが、CHP*1E選手も高い精度で応戦しほぼ差が離れない大接戦となりました。終始1桁差の戦いとなりましたが、最後はCHP*1E選手が3点差を制し勝利。ストラテジーカードで選ばれたにしてはかなり対応が難しい曲ながら、お互い高い精度を出せるのは本当に凄いと思いますし、NIKE.選手相手に極限の精度勝負を繰り広げてしまうCHP*1E選手が何より恐ろしかったです。
CHP*1E選手は得意のスクラッチ力を活かせる跳ねたリズムでスクラッチ複合を取らせ続けるD.A.N.C.E.!を選択。プレーサイドが異なる両者は正規系で対応となりましたが、先ほどと近い譜面傾向のためかこちらも1桁差の大接戦になりました。ただ終盤でCHP*1E選手がズレを光らせ切ったことで一気にリードを突き放し、7点差で勝利を奪取。いきなり心臓に悪い精度勝負2連発となりましたが、結果はCHP*1E選手の2連勝となりました。
2nd match -NOTES-
LOOT VS UCCHIE
LOOT
予想 あるビー! feat.ころねぽち
結果 Caldwell 99
UCCHIE
予想 Macuilxochitl
結果 夢縁
試合結果
UCCHIE WIN!!
昨シーズンから厳しい相手を当てられているLOOT選手ですが、今回はUCCHIE選手と前回に続きエース2連戦となりました。しかもGiGOはかなり追い込まれたこの状況、わずかな隙間を通してポイントを持ち帰ることはできるでしょうか。
LOOT選手は意外にもBPM142の乱打に絡む微縦連、スクラッチ、トリルがいやらしいCaldwell 99を選択。LOOT選手は当然のように正規を選択し、綺麗だけど精度難な配置を難なく押していきましたが、それ以上にUCCHIE選手の精度が凄まじく終始リードを確保して勝利となりました。LOOT選手は前半が非常に接戦だった故にかなり悔しい結果だったと思いますが、それにしてもUCCHIE選手の鉄壁っぷりは恐ろしいと思いました。
UCCHIE選手は中高速の綺麗な連打・軸押しを叩かせる夢縁を選んできました。こちらもLOOT選手は正規、UCCHIE選手はRANDOMとなりましたが、とにかくUCCHIE選手が全くと言っていいほど崩れず、密度が上がる箇所や軸押しを綺麗に取り切りMAX-14で勝利となりました。自己ベスト-7点の安定感はもちろん、落としがちな配置をしっかり光らせるUCCHIE選手のエースっぷりがとんでもないと改めて感じさせました。
Final match -NOTES-
46 VS WELLOW
46
予想 GuNGNiR
結果 Scripted Connection⇒ A mix
WELLOW
予想 ぞうしょく!?マイデンティティ
結果 俺ら東京さ行ぐだ
試合結果
DRAW
Final matchは当然大怪獣バトル必至の組み合わせとなりました。お互い高難易度鍵盤譜面はメインフィールド、46選手は破壊力で上回りますが、WELLOW選手は球種が豊富。この戦いの行く末は予想困難です。
46選手は得意の高難易度鍵盤ではなく、繰り返し、スクラッチ複合、軸押し、5連縦連打と様々なスキルが要求されるScripted Connection⇒ A mixを選んできました。BPLS2でMIKAMO選手相手にやられた苦い思い出がWELLOW選手にありますが、そこを突く選曲は46選手らしいと思いました。46選手はR-RAN、WELLOW選手はMIRRORを選択、序盤から46選手が絶好のスタートを切ると、繰り返し配置や縦連打地帯で大きくリードを確保することに成功。この勢いを保ったままMAX-57でフルコンボを決めて勝利となりました。強敵相手に見事な作戦勝ちを決めた46選手、安定しづらい譜面にもかかわらず危なげない勝利をしているのが驚異的です。
WELLOW選手はスクラッチ複合を中心に容赦ない密度の鍵盤が襲い掛かる俺ら東京さ行ぐだを選択。先ほどと異なりスクラッチの比重が上がる譜面であり、WELLOW選手の得意分野の詰め合わせともいえるこの譜面、序盤のスクラッチからしっかり光らせていき、高密度の鍵盤でも46選手に追いつかせることなくどんどん差を突き放していきました。そしてWELLOW選手はとどめと言わんばかりに自己ベストを6点伸ばして勝利に成功。一本取られた46選手相手に大きな一撃を喰らわせてやる結果となりました。
結果は4-14でアピナの勝利となりました。結果だけ見るとアピナの圧倒的な強さが光ったかのように見えますが、内容を見るとGiGOのプライドが光った一戦ともいえるのではないでしょうか。Final matchの46選手の勝利はもちろん、NIKE.選手の安定感やLOOT選手にしかできない固定オプションでの戦いは非常に面白いものだったと思います。ただそれにしてもアピナの安定感がぶっ飛んでいました。未だに敗北を知らないこのチームを止められることができるでしょうか。
来週9/11(水) 21時~の放送ではいよいよ各チームの明暗がはっきりと分かれ始めます。ボーダーラインを争うラウンドワンとTradzの戦いや、わずかな可能性に賭けるGiGOと無敗伝説を続けるレジャランとどれも熱い戦い間違いなしです。まだまだBPLから目が離せません。
がんばります