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【感想】BPL Season3 -SDVX- Regular Stage 第4試合・第5試合・第6試合 振り返り

 こんにちは、T2-Kです。レギュラーステージで3試合放送するのはBPL2021以来ですかね。まさにボリューム満点と言わんばかりの濃密な試合でした。

BPLS3 公式サイト

BPLS3 Regular Stage 第4試合・第5試合・第6試合

第4試合
APINA VRAMeS VS LEISURE LAND

いよいよ動き出したアピナ、相手は初戦を快勝で飾ったレジャーランドです。昨年度の悔しさをバネに努力してきた2チームが激しい火花を散らします。

先鋒 -MEGA MIX BATTLE-
KND*48TE VS KAWACH

試合結果
KAWACH WIN!!

 アピナからはトリッキー譜面のエキスパートであるKND*48TE選手、レジャランからは不動のエースKAWACH選手の登板となりました。お互い変則的な譜面には自信ありの選手ですが果たして…
 両者理解していないと厳しい鍵盤の取り方をする譜面を中心に選曲しましたが、KND*48TE選手は高速、KAWACH選手は中速が主体という印象を受けました。どちらも常人なら帰りたくなる選曲ではありますが…
 譜面傾向が近いせいか、序盤はほとんど点差が広がらない膠着状態が続きました。4ターン連続同点の後、5,6ターン目はお互いEXCEED GEAR Lv3で相討ち、そして2ターン連続同点と本当に横一線の展開に。勝負は9ターン目にKAWACH選手がEXCEED GEAR Lv2でCODE -CRiMSON-を通した後、KND*48TE選手がEXCEED GEAR Lv2で切ってきたBabeL ~Next Story~で見事カウンターを決めたところで動きました。その後はKAWACH選手が確実にポイントを決め、最終ターンのGEOMETRIAのS-PUCで華麗にフィニッシュ。結果は14-24でKAWACH選手の勝利となりました。しかしこの試合は本当にどちらが勝つかわからなかったです。

中堅 -PEAK-
YU11 & PAPER. VS PICOLTEX & PNT*EEB

選曲
APINA VRAMeS:Deadly Dolly Dance
LEISURE LAND:すべてが幻になった後で
選曲

試合結果
LEISURE LAND WIN!!

中堅戦はアピナの超得意フィールドのPEAKとなりました。しかも出てきたのはYU11選手とPAPER.選手と鍵盤力に自信がありすぎる選手。レジャランはこの勝負を乗り切れるでしょうか。
 アピナの選曲は絶えず跳ね続けている超精度難譜面のDeadly Dolly Danceとなりました。PICOLTEX選手以外はMIRRORを選択しましたが、とにかくアピナの精度が高いのが光りました。レジャランもかなり健闘しましたが、特にYU11選手の精度は別次元のもので、MAX-9のPUC。PAPER.選手もPICOLTEX選手と1点差の2位につけており、ここはアピナの完全勝利となりました。
 レジャランの選曲はBPM詐欺の不規則ズレが何度も襲い掛かるすべてが幻になった後で。曲の理解度に加えて一発だと事故が起きやすい譜面ですが大きく点差がつかない大接戦に。しかし勝負は中盤の鍵盤精度でジワジワ上回ったアピナが最後までリードを奪って勝利となりました。全員PUCというとんでもない状況ながらMAX-11, 13を出したアピナの2人が本当に恐ろしかったです。

大将 -NOTES-
YU11 VS PICOLTEX

選曲
YU11:Nebulas
PICOLTEX:MONOLITH⇒ストラテジー⇒Harpuia
新曲 :トリコエリヌム▽コンチェルト
試合結果
YU11 WIN!!

 大将戦はアピナを導くリーダーYU11選手衰えを知らない精度の鬼PICOLTEX選手の対決です。ジャンルはNOTESとお互いそれなりに自信があるフィールドではありますが…
 YU11選手はギタドラ独特のリズムで広い鍵盤を叩かせるNebulasを選択。ギタドラランカーでもあるPICOLTEX選手に投げるという熱さはありますが、やはり投げるだけあって細かい24分の鍵盤や縦連の精度が高かったです。序盤からジワジワと点差をつけていき、結果はMAX-12でPUCの大勝利となりました。PICOLTEX選手も自己ベスト-2点と非常に安定したスコアではあるものの…YU11選手のスコアが有り得なさすぎです。
 PICOLTEX選手が選んだのは初見殺しの配置が目立つMONOLITHでしたが…ここで無情にもストラテジーカードが飛んできてしまい、代わりに出てきたのは細かく変化するBPMや片手処理といった失点ポイントが難しいHarpuiaとなりました。こちらも序盤からYU11選手の精度が凄まじく、PICOLTEX選手がCRITICALを出すたびに点差が広がる異常事態に。ストラテジーカードで選ばれたランダム選曲のはずなのにMAX-5を叩き出して勝利となりました。何が起きているんだ…
 第5試合を締めくくる初見楽曲はqfeileadhさんのトリコエリヌム▽コンチェルトBPM220で上部に振り切れたノーツレーダーと忙しい譜面間違いなし、それでも両者臆せず捌きます。序盤はPICOLTEX選手が少し前に出たものの、中盤からYU11選手が一気に逆転。そのまま初見にもかかわらず1NEARのUCを決めて勝利となりました。結構初見びっくりな片手処理や二重階段があったと思うのですが…?

 試合の結果は10-2でアピナの勝利となりました。終わってみればYU11選手をはじめとした鍵盤力の安定感が凄まじく、昨年同様猛烈なパワーを見せつけることとなりました。対するレジャーランドは苦しい結果に終わりましたが、次回以降で取り返しを狙っていくでしょう。

第5試合
GiGO VS TAITO STATION Tradz

 ここで早くも昨年度の決勝戦を争った2チームの対決となりました。不穏な滑り出しとなったGiGOと、ついにベールを脱ぐXD*LEVI選手擁するTradz、因縁の対決を制するのはどちらでしょうか。

先鋒 -MEGA MIX BATTLE-
--H.R.-- VS XD*LEVI.

試合結果
--H.R.-- WIN!!

 メガミックスバトルはなんとエース対決となりました。昨シーズン同様猛威が止まらない--H.R.--選手と、BPL初登場となるXD*LEVI選手。この組み合わせを見たかった人は多かったのではないでしょうか。
 --H.R.--選手もXD*LEVI選手もやりたくない知っていないと大きく失点する譜面を揃えてきました。--H.R.--選手は少しHAND-TRIP寄り、XD*LEVI選手はトリルや片手処理が目立つ印象です。試合はいきなり2ターン目のPrayerで-H.R.--選手が取ると、続くXD*LEVI選手がEXCEED GEAR Lv2で選んだLachryma《Re:Queen’M》をカウンター。勢いに乗った--H.R.--選手はXD*LEVI選手のEXCEED GEARを悉く跳ね返し、自身のEXCEED GEARをしっかりと押し切り、25-16で勝利となりました。XD*LEVI選手はらしくないミスがあり、まるでBPLの魔物に呑まれたかのようでした。

中堅 -TSUMAMI-
SIRON. & DPE VS MURAKAMI & 350B1

選曲
GiGO:MilK
TAITO STATION Tradz:香港功夫大旋風
試合結果
DRAW

 中堅戦、GiGOは中難易度のエキスパートであるSIRON.選手&ツマミマスターDPE選手が登板。対するTradzはMURAKAMI選手&350B1選手とあまりツマミのイメージがないコンビとなりました。となると選曲がまっすぐツマミになるのか気になるところですが…
 GiGOの選曲はずーっと絡み続けるツマミ複合と細かい鍵盤が厄介なMiLKとなりました。GiGOの2人は流石の精度で走っており、序盤のツマミや24分もしっかり攻略。しかしTradzは5点以内の差で追いかけ続けてきたものの、後半の24分で大きく差がつき、2人ともMAX-5を出して勝利となりました。精度もさながら早くもシンクロ率100%を叩き出したのが面白いです。
 Tradzの選曲は細かい二重トリルに中盤のツマミ地帯が難しい香港功夫大旋風。350B1選手がMIRRORを選択、前半はやはり僅差での戦いとなりましたが、中盤のツマミでTradzリード…かと思いきや抜けのトリルでGiGOが逆転…と思いきやさらにトリルで逆転と忙しい展開に。最後は5点差でTradz勝利となりましたが、よく見たらMURAKAMI選手がしれっとMAX-5てPUCを叩き出しています。なんで?

大将 -ONE-HAND-
SIRON. VS MURAKAMI

選曲
SIRON.:~仔羊のナヴァラン・クリシェを添えて~
MURAKAMI:イグノアザーズ⇒ストラテジー⇒東方妖々夢 ULTIMATE MEDLEY
新曲 :群青纏う朱の槍
試合結果
MURAKAMI WIN!!

 あ
 SIRON.選手は序盤と終盤に来る独特のリズムのラッシュを確実に取らないといけない~仔羊のナヴァラン・クリシェを添えて~を選択。しかしこのレベルまで来るとお互い全く落とさず。中盤で少しだけMURAKAMI選手が前に出ましたがほとんど横並びの展開が続く中、終盤でわずか2点前に出たSIRON.選手が走り切って勝利となりました。勝負の決め手が難所ではなく鍵盤の基礎精度というところが、BPLの恐ろしさを感じさせます。
 MURAKAMI選手は昨シーズンの初見曲だったイグノアザーズを選択しました、が…ここもストラテジーカードの餌食となり、選ばれたのは高BPMの乱打を叩き続ける東方妖々夢 ULTIMATE MEDLEYとなりました。選ばれた瞬間のリアクションは2人とも微妙なものでしたが、両者MAX-1桁を保つ非常に高水準の戦いとなりました。しかし終盤の縦連と最後のトリルでMURAKAMI選手が精度を守り切って勝利、ストラテジーを跳ね返してきました。
 Tradzが取ると引き分けに持ち込める初見楽曲、出てきたのはめとさんによる群青纏う朱の槍ノーツレーダーがほぼ六角形+BPMが220-230という不気味極まりない空気が出ていますが、序盤からONE-HANDにSOF-LANと非常にトリッキーなものとなっていました。試合はSIRON.選手優位で進んでいきましたが、後半の片手処理でジワジワとMURAKAMI選手が追い上げを見せ、終盤で逆転に成功。通常スコアではSIRON.選手の勝利でしたが、EX SCORE差でMURAKAMI選手の勝利となりました。

 大将戦の結果を受け、シーズン3初の引き分けとなりました。間一髪でチームのピンチを救ったMURAKAMI選手は昨シーズンの決勝出の活躍を思い出させるものでした。GiGOは非常に良いパフォーマンスだったにもかかわらず勝ち点を取れなかったのが非常に苦しかったです。この後の戦いでポイントを取りに行けるでしょうか。

第6試合
ROUND1 VS SILK HAT

 この試合で全チームが1試合以上を終えたことになります。その最後の役割を担ったのは独自性の高い武器を数多く持つROUND1ですが、相手は初戦でおぞましい強さを見せたシルクハットとなりました。ラウンドワンは念願の勝ち星をここで取ることができるのでしょうか。

先鋒 -MEGA MIX BATTLE-
REIK VS STR

試合結果
STR WIN!!

 前回信じられないほどの強さを見せつけたSTR選手に挑むのは、初出場のREIK選手。器用さMAXのREIK選手はどうやってSTR選手の侵略を止めるのでしょうか。
 REIK選手はソフランを含むリズム難譜面を中心に、STR選手は片手処理などの鍵盤が難しい譜面を選択してきました。1つだけ被ったハッピーエンドをどう使うかが気になるところでした。
 勝負は4ターン目まで同点でしたが、5ターン目でXHRONOXAPSULΞを区間PUCしたREIK選手が勢いそのままハッピーエンドをEXCEED GEAR Lv2で奪取。しかし返しのターンでSTR選手が神罰をEXCEED GEAR Lv3で逆転。その後2ターン同点を挟んでJuωpscare!!をEXCEED GEAR Lv3で通したREIK選手が優位に立った…かと思いきやラスト2ターン連続でEXCEED GEAR Lv2を通したSTR選手が最後の最後で大逆転。白熱の戦いは20-24でSTR選手の勝利となりました。この侵略者、ラストにしれっとS-PUCとは…あまりにも強すぎました。

中堅 -TRICKY-
BOLL & REIK VS STR & 082

選曲
ROUND1:FLOOR INFECTION Medley from SOUND VOLTEX×jubeat
SILK HAT:Ganymede kamome mix
試合結果
ROUND1 WIN!!

 先鋒戦で惜しくもポイントを取られたラウンドワンはチームの絶対的エースBOLL選手を引き連れリベンジに挑みます。しかしシルクハットもSTR選手に加え中堅戦最強クラスの実力を誇る082選手が登板し、一切譲る気がないことが伺えます。
 ラウンドワンの選曲は各パートごとの譜面とソフランを体に染み込ませる必要があるFLOOR INFECTION Medley from SOUND VOLTEX×jubeatとなりました。本番一発勝負でソフラン曲を選択という強心臓っぷりは流石ラウンドワンといったところですが、序盤はCroiXのトリルを乗り切ったシルクハットが先制することに。しかしfreaky freakでラウンドワンが逆転してからは点差が一気に縮まりほぼ横一線。最後はなんと同点で決着することとなりました。ただSTR選手のスコアがMAX-3と異常な値を示しています。この人何したら沈むんだ?
 シルクハットの選曲は12分のBT全押し縦連に無慈悲な12分片手乱打とやり放題のGanymede kamome mixを選択してきました。082選手はMIRRORを選択していますが、勝負はラウンドワンが先行する展開となりました。その後はトリル、縦連を乗り切ったラウンドワンが大幅リードに成功最後の最後で一気に点差が縮まる心臓爆発必至の展開を耐えて2点差でラウンドワンの勝利となりました。ここを耐えきったことで勝利ptも同点となり、勝負の行方は大将戦次第となりました。

大将 -HAND-TRIP-
XD*POTE VS DAIKI.

選曲
XD*POTE:Juωpscare!!
DAIKI.:カジノファイヤーことみちゃん⇒ストラテジー⇒りむむむむむむ
新曲 :CHOVERY GOOSE!!!
試合結果
DAIKI. WIN!!

 ラウンドワンからは初見の王XD*POTE選手、シルクハットからは本番力の覇王DAIKI.選手が登場してきました。ジャンルはHAND-TRIPとどちらかと言えばXD*POTE選手の得意分野ですが、ここはどちらが制するでしょうか。
 XD*POTE選手はハネリズム主体にソフランも絡むトリッキー譜面のJuωpscare!!を選んできました。お互い流石の理解度を見せますが、自選のXD*POTE選手が微妙なズレやBPMの揺れをほぼ完璧に取り切り大幅リード。精度難譜面ながら自己ベスト-2点となるMAX-9を叩き出してPUCとなりました。これなんで事故起こさずこんなスコア出るんですかね。
 
DAIKI.選手は知らないと取り切れない出張が頻発するカジノファイヤーことみちゃん…だったのですがストラテジーが炸裂、選ばれたのは実質BPM280のツマミ複合の処理が非常に忙しいりむむむむむむでした。急にやらせるにはかなり焦りそうなところですが、DAIKI.選手はMIRRORとバッチリ対応。お互い大きなミスはありませんでしたが、序盤から素早く判定を合わせたDAIKI.選手がMAX-5を叩き出して勝利となりました。いくら(実質)8分が多めの譜面とはいえ、そこまで高いスコアにはならない気はしますが…
 運命を分ける初見楽曲、MYUKKE.さんのCHOVERY GOOSE!!!ノーツレーダーが左に大きく振れた嫌な予感しかないものとなりました。ふたを開けてみると見切りづらい左右振りが頻発するトンデモ譜面となりましたが、お互いほぼ横一線で対応。抜きつ抜かれつのデッドヒートの行方は終盤で前に出たDAIKI.選手が6点差で勝利となりました。

 今回の試合は6-8でシルクハットの勝利となりました。今回は特に昨シーズンの雪辱をバネに進化したラウンドワン前評判を一切裏切らない強さを見せつけるシルクハットと双方の良さが出ており、一つ展開が違えば結果は大きく変わったと思わせる名勝負でした。ゆえにこの内容で負けになってしまうラウンドワンは本当に悔しかったと思います。

 次回のYoutube配信は2/14(水) 19:00~です!昨シーズン以上に信じられない実力を見せまくる選手たちの勇姿を引き続き追っていきたいと思います。

がんばります