【ドローン空撮大会で優勝に必要な視点と審査基準】ドローン大会優勝•特別審査員賞を受賞の映像クリエイターが解説
このnoteをご覧いただきありがとうございます!
なつゆうママと申します。
大阪でフリーランスの映像クリエイター・動画クリエイターとして、企業・個人向けの映像制作をしたり、市町村向けにドローンを使って観光PR動画の制作をしています。
得意分野は「視聴者の心を動かす映像作り」で、マーケティング要素を取り入れた映像制作です。
現在までの実績は
「ドローン空撮大会@上矢作町」で優勝
「第1回飛騨市ドローン空撮大会」で特別賞受賞
と、2大会中2つとも賞をいただいています。
この2つのドローン空撮大会では何をしたのか。
まちづくりの一環として、ドローンの空撮映像を含めた映像で地域の魅力をアピールする観光PR動画を作りました。
作った作品は市や町のPR動画として、
岐阜県恵那市上矢作町と岐阜県飛騨市の公式ホームページやイベント等で活用されています。
私は映像制作を始めて約1年弱ですが、ポイントをおさえた映像作りをしたおかげで、
【毎回ドローン大会で優勝や特別賞をいただける】
ようになりました。
ドローン大会にはいつも家族で参加しているので、私だけの力で賞をいただけているわけではありませんが、家族みんなが大体のノウハウを把握しているのでうまくいっているのだと感じています。(子供も力を貸してくれます)
また、新聞にも複数回取り上げられるようになり、書籍出版も決定しています。
おかげさまで、1年前まで専業主婦だった私が好きな仕事をして楽しみながらフリーランスとして生活ができています。
今回のnoteでは
ドローン空撮大会で優勝するために必要な視点
というタイトルで「約1万2000字」で丁寧に解説します。
完全無料でご覧いただけます。
これまでのドローン空撮大会での経験を全て出す勢いでお話しますので、ドローンを使って映像制作する方や今後映像で仕事を取っていきたい方に受け取って読んでいただけると幸いです!
◆こんな悩みを抱えている方へ◆
☑️ドローン空撮大会に興味がある
☑️ドローン空撮大会にエントリーしてみたいと思っている
☑️ドローン空撮大会に出て低い順位で自信を無くした
☑️ドローンで撮る風景は好きだがいまいち物足りないと感じている
☑️動画内にどういう要素を入れればいいのか分からない
☑️もっと自分の映像を良くしたい
☑️ドローン空撮大会で審査員に選ばれたが、どの部分を評価する採点をすればいいのかわからない
そんな悩みをこのnoteで解決できるきっかけになるように作りました!
多くの方へ鮮度の高い情報を無料でお届けする代わりに、
多くの方に私のことを知ってもらえれば嬉しいなと思います。
なので、たくさんの方にRTで鮮度の高い情報を回してもらえると嬉しいです🥺
【このnoteで学べる内容一覧】
◆ドローン空撮大会とは
◆ドローン空撮大会で求められるもの
◆ドローン空撮大会で必要なこと
◆視聴者の心に想いを届けるために必要なもの
◆マーケティング視点を入れる理由
◆ドローン空撮大会優勝経験者が考える正しい審査基準
になります。
また、このnoteを最後まで読んでいただいた方限定で、さらに特別な「次のコンテンツ」をご用意しています!
このコンテンツがあれば、このnoteで学んだ基礎を元にさらにパワーアップできる内容となっています。
最後まで楽しみにしていてくださいね😊
では、ここからnoteの内容スタートです。
《ドローン空撮大会とは》
■ドローン空撮大会の概要
〇〇市のドローンを活用したまちづくりの一環として、地域の魅力を空撮映像で表現するコンテストを開催します。参加者には2日間で撮影から映像編集、プレゼンまで行ってい ただき、審査員により優秀賞を決定します。各作品は〇〇市の PR 動画として、ホームペー ジ、各種イベントなどで活用させていただきます。
簡単に言うと、ドローンを使って街の魅力を入れた観光PR動画を誰が一番うまく作れるかコンテストです。
2日間で撮影から編集までして、2日目昼までに作品を完成させて提出するという超過酷なハードスケジュールになります。
映像制作をしている方なら、撮影と編集でどれだけ時間がかかるのかお分かりになると思うので
こんなスケジュール誰が思いついたんだ!とツッコミたくなるくらいのものですw
正直、この2日間は一睡もできないことを覚悟してください。
私は寝れても1時間仮眠くらいでした。
この時点で引いてしまう方は参加しない方がいいですw
それでもやってみたい、興味がある、という方だけ読み進めてください。
さて、コンテストですので作品を提出すると審査員に審査されて順位をつけられることになります。
私が参加した大会では、審査基準はあらかじめ聞かされませんでした。
何が良しとされるのか分からない状態で作品を作ることになりますから、自分で審査基準を考えつつ作品作りをしていくことになります。
審査基準の発表は作品提出後です。
これでは、何を基準に作ればいいのか分からないですよね。
ご安心ください。
最後に、経験者が考えるドローン空撮大会の審査基準を詳しくお伝えします。
なので、しっかり最後まで読んでくださいね。
《ドローン空撮大会で求められるもの》
観光PR動画を作る趣旨のドローン大会の映像では何が求められるのか?
答えはこれです。
街のPR動画を見た視聴者が
✅その街に興味を持ってくれる
✅観光客としてその街に遊びに来てくれる
上記のような映像作品を作ることです。
一方、下記のような動画は観光PR動画としては少し足りないと思っています。
・綺麗な映像を繋ぎ合わせただけの動画
・映像技術やドローン技術にのみ注目した偏った視点の動画
・何を伝えたいのか分からない動画
・誰に向けて発信しているのか分からない動画
■なぜ綺麗な映像を繋ぎ合わせただけの動画や技術にかたよった映像ではダメなのか?
理由は、そのPR動画を通して視聴者に何を伝えたいのか分からないからです。
これはあくまで、ドローン空撮大会で観光PR動画を制作する場合の話です。
趣味でドローンを飛ばしたり、他の目的で紅葉や桜など季節に合わせて四季折々の風景を撮影して作品にする等という場合には好きなように作品を作ってください。
では観光PR動画に話を戻します。
ドローンで綺麗な山や川の映っている映像を撮ったとします。
視聴者からすると、「きれいだね。・・・・で?」という感想でしょう。興味がないのです。
なぜなら、観光客はよっぽどの登山家や川好きでない限り、そのきれいな山や川を見るためにその街に遊びにいくのではないからです。
多くの方が考える旅行は、普段のストレスを解消するためにリフレッシュしたり、友人同士で楽しんだり、家族の思い出を作ったりするために行くものですよね。
それなのに、「〇〇市は山や川が綺麗です!」と見せられてその街に行きたいと思うでしょうか?
山や川が綺麗だということを否定しているわけではありません。
山や川が綺麗で自然がいっぱいだということをアピールするならば、その山や川だけを映すのではなく、山に行ってリフレッシュしている人や川で魚釣りをして楽しんでいる人の映像を見せるべきです。
《ドローン空撮大会で必要なこと》
ドローン大会で必要なことはたくさんあります。
細かく話すとキリがありません。
中でも、重要な3つだけお伝えします。
✅下見をして自分が感じる街の魅力を発掘すること
✅審査基準を自分なりに予想すること
✅予想した審査基準に沿って、街の魅力を映像に表現すること
■下見をして自分が感じる街の魅力を発掘すること
声を大にして言えます。
下見=ロケハンは絶対にしましょう。
下見の段階で
・この街の魅力は何なのか
・どのスポットを撮影しようか
・ドローンはどこからどのように飛ばそうか
などを見ておきます。
実際に下見に行く前に、ネットでその街のことを調べてから行くのがおすすめです。有名な観光スポットや有名な食べ物、アクティビティ、映像映えしそうなスポットなどです。
■審査基準を自分なりに予想すること
コンテストである以上、順位がつけられます。
審査基準は点数に直結するのでものすごく大事です。
・どういう項目が審査基準になりそうか
審査基準は細かく予想することをおすすめします。
例えば
「街の観光スポットが一目で分かるか」という審査項目があったとします。
映像内で観光スポットである場所が流れました。
地元の方やコンテスト参加者は、下調べを十分にしているのでその場所が観光スポットであることが一目見ればわかります。
しかし、動画を初めて見る視聴者は、その場所がどこなのか全くわからないという現象が起こり得ます。
だから、その「観光スポットを映した」という審査項目をどれくらい達成したのか評価するために細かい審査基準が必要になってくるのです。
例を出すとしたら下記のような感じです。
✔️観光スポットが一目で分かるか
◎ どこの観光スポットか映像だけでわかる、映像だけでわかるよう表現できている
○ どこの観光スポットか映像だけでは分からないがテロップなどで分かる
× 映像でもテロップでもその場所がどこなのか表示がなくどこの映像なのか分からない
「観光スポットが一目で分かるか」ということを審査するだけでも、レベル別に分けると誰が見ても分かる明確な審査基準が出来上がります。
仮に審査員に動画の知識がなくてもこれで安心です。
しかも、これだけ詳細に基準を設定しておけば万が一審査に関して不当な評価を受けたとしても言い返すことができそうですねw
作品に対する全体的な審査基準例は後ほどご紹介しますので、この話はこの辺で。
※間違っても審査基準を個人的な理由であらかじめ聞いておくという不正はしないようにしましょう。バレていないと思っていても、何かおかしいことは絶対にバレています。しかも、今後ドローン業界で仕事ができなくなるくらいイメージを損失してしまいます。不正は絶対にやめましょう。
《視聴者の心に想いを届けるために必要なもの》
視聴者の心に想いを届けるには必要なものが2つあります。
✔️ 映像制作の技術・ドローン操縦技術
✔️ マーケティング視点
■映像制作の技術・ドローン操作技術
ドローンを飛ばす技術や撮影して編集する技術がないと、映像作品が完成しません。
そういう意味で、視聴者に見てもらえる映像を作るためには映像制作の技術やドローン操作技術は必要になってきます。
映像制作の技術やドローン操作技術については、一定レベルはつけておきましょう。
一定レベルとはどれくらいか?というと、人が安心して見れるレベルです。
画面がブレすぎていたり、不自然で意図のない映像の切れ方終わり方などがあると、視聴者は安心してその作品を見ることができません。
逆に言うと、空撮用ドローンの映像はドローン自体の性能がいいので基本的に綺麗です。
ジンバルもついているので画面がブレすぎるという心配はないでしょう。
手持ちのカメラについても、高価なカメラほど性能がよく安心して見ていられる印象です。
最近では、DJI OSMOなど、携帯用ジンバルもあるのでスマホでも綺麗な映像を撮影できるようになりましたが、やはり画質や綺麗さでは一眼には敵わないかなと思っています。
(これも使用用途によりますので、ご自身で判断願います)
技術の話に戻りますが、構図や撮影手法はどうしても経験の差が出てしまう部分なので、YouTubeで勉強したりご自身で撮影練習してから大会に挑まれるのが良いと思います。
どの構図がいいとかいうのは、作品によって変わってくると思うのでここでは言及しません。
■マーケティング視点
◆マーケティング視点とは?
マーケティングとはターゲットを絞り、その人に対してアプローチすること。
・誰に対して
・どんな内容を
・どういった方法で伝えるか
が重要です。
《マーケティング視点を入れる理由》
まず前提に
作った映像作品を使ってくださる協賛している市や企業は、動画の内容がどうとかレベルが高い低いということにあまり興味がありません。
その動画を通して、観光客が増えるだとか、売り上げが上がるという結果を求めているためです。
(※もちろん最低レベルの作品を出すことは必要です。)
そう考えると、映像の綺麗さや構図はあればもちろんいいのですが、多少不足していてもそれを上回る「視聴者に伝わる動画」「街の魅力を感じさせられる動画」が作れさえすればいいのです。
この記事で一貫してお伝えしている通り、観光PR動画に関して求められることは
✅視聴者がこの動画を見てこの街に来たいと思えるか
これに尽きます。
なんのための動画か?
観光客が市の公式PR動画を見てその街に行きたい、もしくは実際に街に遊びに来たという状況を作り出すための動画です。
観光PR動画を作る趣旨のドローン大会は、映像の綺麗さやドローン技術のみを競う大会ではありません。
もちろん映像の綺麗さや技術が必要ないという意味ではありません。映像の綺麗さや技術は評価ポイントの一つの要素にはなります。
ドローン大会に協賛している市や企業が付いているということはその作られた作品を使って、自分たちの街やサービスを広めていきたいということを前提にしています。
ですから、もちろん審査員として審査にも加わりますからマーケティング要素も当然映像の評価基準に入れるべきです。
繰り返しになりますが、市や街の観光PR動画を作る趣旨のドローン大会は
「映像の綺麗さやドローン技術の素晴らしさのみ」を競うものではなく、
「視聴者がこの動画を見て街に来たいと思える作品か」を競うもの
なのです。
ですので、審査は「映像の綺麗さやドローン技術」と共に「この街に来たいと思えるかどうか、その仕組みが映像化されているか」に重点を置いて評価すれば良いでしょう。
これからお伝えするドローン空撮大会の審査基準例は
今後も行われるであろうドローン空撮大会で公平な審査をしてもらえることを願って
下記のような方にも参考にしていただけると幸いです。
・大会に協賛しているから審査員に選ばれてしまったが動画や映像の知識がなく審査の仕方が分からない
・大まかな審査基準は聞いたが、具体的な判断は自分の肌感覚で決めている
・大会運営をしたいけれど基準となる審査ポイントがはっきり分からない
・自分は審査員だけれど友達が出場しているから審査に主観が入ってしまう
《ドローン空撮大会優勝経験者が考える正しい審査基準》
■審査基準の話の前に
映像作品とは、個性とセンスの塊です。
制作目的に合わせてそれぞれアプローチの方法が違うだけで、最終的に目指すところは何のためにこの動画を作るのか?(=視聴者に街の魅力を伝えて観光客を増やすため)という点で同じです。
その作品ごとの良さがありますから、本来ならば順位をつけるべきものではないと感じています。
だからこそコンテスト形式にしたときの評価が難しく、明確な基準がないと測定ができない類の問題が発生します。
それをレベルごとに基準を設けることで主観ではなく客観的に判断することが可能となります。
審査する側からしても公平な判断基準があることは、大会運営において大きな安心材料となるでしょう。
また、参加者側からしても
この審査基準例を取り入れた動画を作れば最下位になることはまずあり得ません。
最優秀賞も狙える注目すべきポイントについてお伝えしますので、ぜひこの基準を満たした動画が作れているのかご自身で当てはめて考えてみてください。
忘れないでください。
顧客に求められる物はいつも一緒で
その映像を見た視聴者が行動を起こすことです。
では、実際の審査項目例を見てみましょう
■ドローン大会 審査基準例
✅マーケティング視点についての基準①〜⑦
①視聴者が映像を見てその街に行きたいと思うか
◎ 映像を見てその街に行ってみたいと思った。心動かされた
○ いいなとは思うが、見るだけで満足して実際に街に行くまで気持ちは動かされなかった
× その街に行きたいと全く思わない
☑️なぜこの指標が必要か?
マーケティング要素のないPR動画は、PR動画ではなくただの自己満足動画です。
綺麗だけの映像では、人は心動かされません。
その街の魅力を映し、視聴者を疑似体験させ、共感させることではじめて心動かす動画になるのです。それがマーケティング要素のある動画です。
②映像を見て欲しい、または観光に来てほしいターゲット層が明確か?また、映像発表前のプレゼンなどで語られるかどうか
◎ ターゲット層は明確で、プレゼンでも語られている
○ ターゲット層はプレゼンで語られないが、映像でなんとなくわかる
× ターゲット層はプレゼンで語られず、映像を見ても誰に対しての映像なのかわからない
☑️なぜこの指標が必要か?
ターゲットが絞れていない動画は、視聴者の心に刺さらない。
つまり視聴者の心に刺さらない動画は見られたとしてもその後視聴者が行動にうつさない。→観光客は増えない。
誰のなんのために作られている動画なのか?→市のPR動画です。という答えは、答えになっていません。
ターゲットを家族旅行に絞った動画だったら、親が見て子供を家族旅行に連れてきたいと思う映像や、子供が見てここに行きたいと言い出すような映像にする。
また、カップルをターゲットにしている動画だったら、彼女を連れてきたら喜びそうな街のスポットや、カップルが訪れて楽しめる映像を差し込む、というようにターゲット層を絞ってはじめて動画の内容が決まります。
③ターゲット層に対する被写体(人物モデル)を用意しているか
◎ ターゲット層に対する人物モデルが用意されている
○ ターゲット層に対する人物モデルではないが、何かしらモデルが用意されている(第三者や動物など)
× 建物や物、風景の映像のみで人物が出てこない
☑️なぜこの指標が必要か?
建物や風景の映像のみでは、視聴者はあたかも自分がそこにいるような疑似体験はできません。人物モデルがいて初めてそのモデルに自分を投影して擬似体験ができるのです。
建物や風景のみだと「こんな建物があるんだ。ふーん。で?」という状況になり行動させるレベルにまで訴えられません。
被写体モデルを用意するという点においては、ただ用意すればいいというものではなく、ターゲット層に対して適切なモデルを用意しなければなりません。
できれば、ターゲット層と同じ層のモデルがいいでしょう。
家族なら、家族もしくは子供をモデルに
女の一人旅なら女の子をモデルに
引退した老夫婦の夫婦旅なら老夫婦をモデルに
学生の卒業旅行なら学生をモデルに
と言うような感じです。
④伝えたいことは明確か、コンセプトは明確か
◎ 動画を見て伝えたいことが明確にわかる
○ 動画を見て何を伝えたいのか、改めて考えるとわかる
× 動画で何を伝えたいのか分からない
☑️なぜこの指標が必要か?
誰に何を伝えたい映像なのか?が明確になっていない映像は誰にも何も伝わりません。
ダメな例として、「観光客に街の観光スポットを紹介する」というふわっとした内容を考えている場合がありますが、もっと詳細に設定しないといけません。
・小学生くらいの子供を持つお父さんお母さんに向けて、子供が楽しめる場所がある、こんな美味しいものがある、楽しんでいる様子を疑似体験させる
・付き合い始めたカップルに向けて、カップルで行くと親密度がアップする場所やイベントを疑似体験させる
などです。
⑤視聴者が映像を見て街の観光スポットが一目で分かるか、街の魅力となる部分や観光スポットを的確に表現しているか
◎ どこの観光スポットか映像だけでわかる、映像だけでわかるよう表現できている
○ どこの観光スポットか映像だけでは分からないがテロップなどで分かる
× 映像でもテロップでもその場所がどこなのか表示がなくどこの映像なのか分からない
☑️なぜこの指標が必要か?
観光PR動画としてこの映像は一体どこの映像なのか?という表示は絶対に必要です。ただの山や川はどこにでもあるので。
山や川の映像で場所の表示がない=他府県との差別化ができていない映像になります。
「ここはどこ?ふーん。綺麗なところだね。」で終わり、そこに行きたいとはなりにくいです。
また、テロップでの表記の基準を落としている理由は、人はどうしても文字を目で追ってしまいます。
文字を目で追ってしまうとどうなるのかというと、その瞬間一瞬だけでも映像を目で追えなくなります。
つまり、映像の中に感情移入できない=自分がそこにいるかのような疑似体験ができないということに繋がります。
擬似体験できないということは、視聴者の共感も得られにくいのでファンになってもらうという意味では難しくなってきます。
⑥ストーリー性があるかどうか視聴者が映像を見て擬似体験できるか
◎ 全体を通してストーリーに一貫性があり視聴者は自身を投影して擬似体験できる
○ 一部のみストーリー性があり擬似体験が出来る部分もある
× 何を伝えたい映像なのか分からない(意味のない映像の連続である)
☑️なぜこの指標が必要か?
人はストーリーがあるとそこに感情移入します。
この街の魅力はこことここと…と羅列しても誰も興味が無いので聞いてくれません。そして見てくれません。
ストーリーにその街の魅力をのせることで、伝えたいことが視聴者に伝わる動画になるのです。
逆にストーリーのない動画では感情移入ができないので、最後まで見られることすら叶わないこともあります。
注意しなければならないのは、「ただストーリーを用意しただけ」の状態です。
ただストーリーを用意するだけではその効果は半減します。
結論から言うと、視聴者が自分のことのように共感できるストーリーを用意してください。
ストーリー展開は映像の綺麗さなどを求める前段階の話であり、それができていない動画は作ったとしても求める効果は見込めないものとなる可能性が高いです。
⑦映画やCMのような、動画だけで価値があるかどうか
◎ 観光PR動画として価値があり、見方を変えると他の視点での利用価値もある
○ 観光PR動画としての価値がある(これが通常目指すべきところ)
× 最後まで見るのがつらい
☑️なぜこの指標が必要か?
映画やCMはお金を出してでも制作されます。それはその動画単体でブランドとしての価値があるからです。
例えば、映画の舞台となった観光地は観光客が増えるなど、それだけで価値がものすごくある映像だということです。
✅映像制作の技術⑧〜11
⑧ドローン技術があるか、ドローンならではの映像か
◎ ドローンの技術が突出してある。構図や奥行きなどを意識できている、難しい操作が必要、狭い範囲を操縦している等
○ ドローンならではの映像がある。簡単な上昇や下降、左右、サークルやドローニーなど
× 地上カメラのみである、道路上や未許可の飛行不可エリアで飛行している
☑️なぜこの指標が必要か?
ドローン大会である場合は、ドローンを扱う技術も加点の対象となります。
一口にドローン映像といっても、簡単な飛行方法から狭い空間にドローンを通す技術まで千差万別です。
また、ドローンは飛行させる以外の使い道もあることもポイントとなります。
⑨映像の技術があるか(加算方式)
・光を取り入れた映像がある
・映像技法が使われている3分の1構図など
・ピントをわざと外したり、わざとブレさせた演出がある
・引きと寄りが使い分けられている
・映像のスピード調節がなされていて映像に緩急がある
・トランジションが使われている(場面切り替えがいつ起こったのか分からない、気づかない部分がある)
・ナレーション(声)がある
・効果音などBGM以外の音がある(電車や水の音など)
・最初から最後までの間でBGMなどの音量が変化する、また、あえて音を途切れさせるなど音の変化がある
・色調整がなされている
・全体を通して映像に統一感がある
・音と画像がマッチしている
☑️なぜこの指標が必要か?
映像の技術や手法を使うことによって表現の幅が広がり、見ている人の心に届く映像に仕上げることが可能です。
また、個性やセンスという評価がしにくいところの評価を主観ではなく客観的にこれがあればプラス点というように点数化できるようにしています。
マイナス評価よりプラス評価の方が参加者も喜びますしねw
①〜⑧までの部分で点数が均衡している2つの作品があったとしても、ここが点数の分かれ目になる部分です。
※上記は一例です。
⑩クリエイティブであるか(加算方式)
・人とは違う発想ができているか
・映像内にキーワードがある
・映像内にキーとなる場所がある
・映像内にキーアイテムがある
・トリガーが外れるとどうなる、というような設定がある
・水の中など普通に撮影していたらできないような撮影方法である
・視聴者を映像に引き込む工夫があるか
☑️なぜこの指標が必要か?
映像内の物語を組み立てる上で、⑨よりもよりレベルの高い表現の評価の仕方です。
例えば、「君の名は」では主人公みつはが髪につけている「組みひも」がキーアイテムとなります。
他に、「宮水神社」「彗星」「糸守」「口神酒」「入れ替わり」「むすび」「片われどき」がキーワードとなります。まだまだありますがこの辺で。
そう考えると、「君の名は」という作品にはキーポイントが多くものすごく作り込まれている映像ということがよく分かります。
作品の作り込みという点で、⑨よりも加点の点数配分は大きくするべきポイントです。
さらに大幅加点ポイントとすることで、参加者の提出する作品レベルを上げることができます。
これは運営者や協賛している市にとっても大変なメリットと言えるでしょう。
11.タイトルに視聴者を惹きつける魅力があるか
◎ タイトルに魅力があり、視聴者は自分から動画を見たいと思う
○ タイトルは普通で、暇があれば見るかもというレベル
× 適当につけられたタイトル感が否めない
☑️なぜこの指標が必要か?
タイトルで人はその動画を見るかどうかを判断します。
ここで例を挙げます。
同じ農家の同じ品種の同じ値段のABCりんごがあるとします。
店頭に並ぶタイトルだけで売り上げが変わるというのだから驚きです。
A:青森の40年続くりんご農家で取れた今年の数量限定りんご
B:農家のおいしいりんご
C:普通のりんご
多くの人はAを選ぶと思います。仮にAのりんごの値段がBCに比べて少し高かったとしても、Aのりんごを選ぶ人の数は多いはずです。
市町村でその映像を活用する段階でも同じです。
常に多くの選択肢の中から選ばれる立場だということを忘れてはいけません。
以上がドローン大会2回で優勝・特別賞を獲得した経験から考えられる評価ポイントとなります。
実際の大会審査基準よりも多く、内容も詳細に書きすぎた部分もあります。
映像制作においては映像技術だけでなく、その映像の使われ方や目的に合わせてマーケティング視点からも評価を入れることが今後の作品の質をあげるために絶対的に必要な部分になります。
それがもし実際の大会審査基準に無い項目だったとしても、絶対にマイナスに働くことはありませんし、むしろ加点ポイントとなるでしょう。
ドローン大会運営者の方も大会運営を良くしていきたいと願っているはずです。だから、絶対に今回挙げた項目は今後審査内容に入って来るでしょう。
ドローンの可能性はまだまだ伸びる!
審査員の想像を遥か超える作品作りを目指して、頑張ってください!
最後に読者限定特典のお知らせがあります!
もう少しお付き合いください。
筆者情報
妻:なつゆうママ
職業:動画クリエイター、映像クリエイター
※ストーリー性を重視した映像制作を中心として活動。
夫:川原辰也
職業:川原行政書士事務所 代表行政書士
映像制作はもちろんのこと
ドローンの飛行許可取得(大体どこでも取得可能)やドローン事故処理もできます。
その他、セミナー講師や飛行指導、ドローン事業コンサルやドローン大会コンサルなどドローンのことがなんでもできます。
市町村や企業•フリーランスを対象にした補助金申請も得意。
※弁護士事務所に所属しており、法的な問い合わせはなんでも可能です。(離婚•相続•交通事故•刑事事件•ネット書込み削除•その他)
特にクリエイター向けの契約書の作成、自分で制作した作品に対する使用許諾書の作成もできます。
ドローンではすでに普通の飛行方法に飽きてしまい新しい飛行方法や新たな挑戦をすることが多々あります。
お知らせ
【動画×マーケティング×補助金】でブランド構築用PR動画を作りませんか?
補助金を使って費用を抑えつつ、ブランド構築。
ストーリー性のある視聴者の心に届く動画の作成が可能。
対象者:市町村、企業
対象コンテンツ:市町村の観光PR動画、企業のブランド構築動画
✔️綺麗な動画といえば、映像クリエイターや動画クリエイター
✔️視聴者に行動を起こさせる動画といえば、動画マーケティングができる映像クリエイターや動画クリエイターです。
✔️そこに補助金を使いたいとなると行政書士が補助金申請をするのが確実です。
制作会社に頼んでPR動画を作ったはいいけれど、蓋を開けてみるとその動画内容が補助金の補助対象だった・・・なんてこともあります。
映像制作や補助金申請にかけた費用や時間は返ってきません。そんな無駄の極みは正直リスクが高いですよね。
たくさんの業者を通さずとも、弊所では補助金の補助対象になる動画がどういうものか把握しており「動画・マーケティング・補助金」全て対応可能なのでワンストップで完結します。
ご興味のある方は、一度ご相談ください。
川原辰也Twitter DM
なつゆうママTwitter DM
ご連絡はどちらにでもどうぞ。
【読者限定の特別コンテンツ】のお知らせ
最後まで読んでいただいた読者さま限定で「あるコンテンツ」を無料でご用意しています。
このコンテンツは、今回長かった話にも関わらず最後まで読んでいただいた方へ感謝の気持ちを込めてプレゼントさせていただこうと思います😊
そのあるコンテンツとは、
第1回飛騨市ドローン空撮大会の作品
意図と戦略の解説記事
です。
これは、本記事で解説したマーケティング視点を入れた映像を実際に作るとどのように仕上がるのかを具体化したものです。
ドローン大会で観光PR動画を作る際の意図や戦略を、実際に特別賞を受賞した映像作品を例に解説するというかなりレアなものになっています。
ドローン大会で映像を作ったとしても、それをわざわざ自分でノウハウ公開して解説する人なんていませんからね(^^;)
次のコンテンツを読むメリットは
✔️特別賞を受賞した作品はどんなことを考えられて作られた意図と戦略が分かる
✔️どれだけの審査基準を満たせばいいのかがわかる
✔️ドローン空撮大会で作る観光PR動画とはどんな映像を作ればいいのか具体的に分かる
これからドローン大会に参加したいと思っている方や
次こそはリベンジしたい方
また、今回一緒に飛騨市ドローン大会に参加した方•運営の方•審査員の方もプレゼンでは語りきれなかった部分も多々ありますので見ていただくと面白い内容となっています。
ただ、これはあくまで本気で映像の世界で向き合い、自分の映像を良くしていきたい・今後のドローン大会運営をよくしていきたいと思っている方でないと受け取る意味がありません。
そう考える人にはぜひ受け取っていただき、ご自身のドローンを使った映像制作や今後のドローン大会運営に役立てていただければと思います!
【受け取り方法】
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