絵を作ること、描くこと
絵を作ること
今まで絵を描くといえばペンタブや画像編集ツールでしたが、Canvaなどの画像生成ツールなどで簡単に目的の画像が得られるようになりました。それが文章による指示によって描けるようになったのは大きな変化です。
この記事の見出し画像も画像生成で作ってみましたが、少し文章を与えるだけでイメージに近い画像ができました。川、草原、空とかそんな言葉を詰め込んで作っています。絵の出来上がりイメージを考えて、それを作るための文章を考える、という今までになかった手順を踏むことになるので、絵を描くというより絵を作るという感覚でした。
出来上がりに関しては、ちょっと怪しい箇所もありました(与える文章が拙いのもあります)。見栄えを細かく調整したいときには画像生成では難しいのではないかと感じました。微調整に関しては人の手が加わったほうが早いでしょう。
とはいえ、見出し画像などのように精細な仕上がりがそこまで求められない画像であれば、あまり時間をかけずに十分なものを作れるでしょう。
文章で絵を作るときは、ことばでうまく伝えることが求められますが、AIの成長と共に、目的のものをAIに作らせるにはどう伝えたらよいかの研究も進んでいます。デザイナーやイラストレータに依頼するときに言語や図を用いて目的を共有するように、AIに対しても同じように、あるいはもっと簡単にできるようになってきます。
画像の出来上がりについても、生成モデルを改良したり学習させたりすることで調整することができます。使用環境についてもさらに簡素化されていき、より簡単に作れるようになるのでしょう。
絵を描くこと
でも、絵を生成することと、人が絵を描くことってはまた違うことなんじゃないかと思うことがあります。AIはきれいな絵やイメージ通りの絵を描いたり、ピカソ風、北斎風など画家っぽい絵を描けるでしょうが、はたしてその絵に心打たれるだろうかと。
絵画に抱く感情は人それぞれでしょうが、描いた人とかどういう背景があったのかとか絵自体とは別のところに着目したりします。こどもが描いた不格好な絵や、苦手だけど頑張って描いたような絵に対して、心が温かくなることがあると思います。けっして絵の上辺だけを見てるわけじゃないと思います。
きれいな絵は簡単に作れるようになりましたが、本当に心が動くような絵はこれからも人が生み出していくんじゃないかと思います。
今日はここまで。おやすみなさい。