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自分のセクシュアリティをぼんやり自認し始めたきっかけの話①
私は生まれてこの方21年、一度も恋愛経験がない。
さらに言うと、他人に恋愛感情を抱いたことがない。というか、恋愛感情ってなに?
異性であっても同性であっても、友愛や親愛に含まれる「好き」は分かるけど、「恋愛」というワードが話題に出るといつも「?」状態になってしまう。
一体、友達や親に感じる「好き」と何が違うんだろう。
小学生の頃は、まだ恋愛について考える必要もなくて楽だった。休み時間は、面白かった文庫本や昨日見たバラエティ番組について存分に語り、放課後は仲良し3人グループで一列になりながら自転車で近所の駄菓子屋へ直行。当時どハマりしていた小さいカップ麺のペペロンチーノを店のおばちゃんに作ってもらい、3人肩を寄せ合って啜る時間が何よりの幸せだった。
しかし、中学生になると、急に周りが大人になり始めた。いや、正確に言うと「大人になりたがりさん」が増えた、と言う方が分かりやすい気がする。まだまだ視野の狭い、大人に守られて生きてる子供なんだけど、思春期も相まって「周りと違う大人な考え方ができる俺/私、カッコイイ」みたいな。
だから、わざと親や先生に反抗してみたり、嘘だか本当だか知らないけどタバコを吸っているとか公言してみたりするんよね。(あくまで私的主観)
でね、その「大人になりたがりさん」たちは、まだ数少ないであろう''恋愛''であったり、''ちょっと非日常な出来事''などの「自分が経験したこと」を、人生の先輩風吹かしながら語りたがるんですよ。その中で年頃の女の子たちが盛り上がる話題なんていったら、やっぱり恋バナになるわけで。
そこでね、「自分が経験したことをまだ経験したことがない人」なんて、知識をひけらかすのに格好の的なんですよ。
そう、私ですよ。
今まで「実はまだ恋愛経験ないんだ」って、さり気なく話すと「そうなんだ」とあまり気にしないでいてくれる人や、「ええ!?どうして!??なんで!!!??」みたいな、信じられない!アンビリーバボー!みたいな反応をする人など、割といろんなリアクションを見てきた。
今だからこそ自分の''普通''と周りの''普通''は違うって手に取るように分かるけど、当時(中学生の頃)はみんな、自分の''普通''が通用しない、なんてなかなか考えられない。
だから少しでも自分の意見や価値観が否定されてしまうと、上手く割り切ることが出来ずに落ち込んだり、過剰な反応をしてしまう事が多い。
それはもちろん私も含め、だったけど。
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あれは忘れもしない、中2の林間学校の夜。
私の通ってた中学校は、2年生の冬、舘岩へ2泊3日のスキー合宿に行くことになっている。冬もスキーも集団行動も苦手な私にとっては憂鬱でしかなかったけど、周りの友達はみんなウキウキと喜んでいた。
「ねえ、消灯時間になったらさ、先生に気付かれないように◯◯ちゃんの部屋に集合ね?」
「お菓子、リュックの底に隠して持ってけばバレないよね?夜みんなで食べよ!」
「もうさ、めちゃくちゃ語りまくろね♡」
「やばいやばい!楽しみすぎー!」
やばいやばい、帰りたすぎ。
一つ付け足すと、私はこのクラスで少〜しイジメられチックな扱いを受けていた。ただ、主に男子からのどうしようもない「ブス」「ゴミ」などの悪口に合わせて、女子が「ちょっと〜男子ぃ〜可哀想だよぉ〜」なんてニヤニヤしながら煽るという、男子主体で行われる(?)パターンがほとんどだったから、別に男子さえいなければそこそこ平和に過ごすことはできた。
しかし、いくら女子だけの時間が多いとはいえ、普段の学校生活の中で「カースト最下位」状態だったのは、私にとって不運な出来事の引き金になってしまう。
合宿自体、昼間はほとんどスキーに当てられていたので、まあ楽しくはなかったけれど、クラスメイトと関わらなくていいのは正直楽だった。
スキーが終わり、日も暮れて宿に帰ると、風呂→夕食→点呼→消灯(だった気がする)の順に動き、基本的に同室の人たちと行動を共にする。
でも、私には仲の良い友達なんてのはそもそもクラスにいなかったので''夕飯に食べたパッサパサのフライドポテト、あれ絶対冷凍だったよな〜''なんて死ぬほどどうでもいいことを考えながら、常に5人グループの人たちの後ろについて行く形でボーッと歩いていた。
そしてついに、魔の消灯時間がやってきたのである…
ちょっと長くなってしまいそうなので、続きはまた明日更新させていただこうかな、と思います。ダラダラとまとまりのない文で申し訳ありませんが、宜しければ読んでくださると嬉しいです🥺