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トラウマになった元バイト先のカフェで、初めてモーニングを食べてみたら意外と美味しかった話①

いや長い長い。タイトルが長い。


どういう事かと言いますと 話は2年前に遡ります。

ほろ苦いトラウマと、2年越しにやっと立ち直れたわたしのアルバイトの話。




私のバイトデビューは、高3の頃に始めた某チェーン店のカフェだった。

大学受験に失敗し、このまま卒業式を迎えるのは後味が悪すぎる……なにか、なにか新しいことをしたい!と思ったのがきっかけである。

だから、初めてのバイトの面接で一発合格したときは、受験で悔しい想いをした分、もう心からの大号泣。その姿は、もはやオリンピック金メダリストのようだったらしい。(母談)


おめでとう!おめでとう!私!


完膚無きまで叩きのめされたペチャンコの自己肯定感が、ほんの少し、膨らんでいく音がした。


そんな私を見た両親は、受験で病みまくっていた娘の久しぶりの成功体験を、決して引くことなく全力で喜んでくれた。その姿は紛れもなく、オリンピック金メダリストの家族そのものだった。




こうして、初めてのアルバイト生活がスタート。

主な仕事内容は、レジ・ホール・ドリンク作成・洗い物など。

最初のうちは必死にメモを取りながらも、そこそこ順調な滑り出しだった。バイトの下っ端なんて、言われたことをこなすので精一杯(え、私だけ?)だと周りも分かってくれているから、私も安心して教えてもらいつつ、質問しつつ、楽しく業務を遂行できた。

優しい先輩から「アイツ、まじ怖いから気を付けな」と注意喚起をされるレベルで怖いと名の知られたマネージャーだけはずっと怖いし厳しかったけど、いつか絶対褒められてやる!という強い気持ちを持って業務に励むくらいには意欲的だった。

だから、たまたま一緒にレジに入っていたマネージャーが「ねえ、ここのモーニングもう食べた?」って話しかけてくれたとき、もうめちゃくちゃバリクソほんとに嬉しかった。これか、これこそが、憧れの人に話しかけてもらえた高揚感というものか。


「ま、まだ食べたことないんです…」

「そっか。結構美味しいよ。せっかく自分でも作ってるんだし、いつか食べてみなね」



ヒャッホォォォォォォォォウゥゥゥ!!!!

ぜったい食べるウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!



たったそれだけの会話だったけど、単純な私のモチベーションはうなぎ上りでブチ上がった。

今なら金メダル二冠達成も夢じゃない気がする。




しかし、ある日。

ついに来るべきときが来てしまった。


''バイトの下っ端''という居心地の良さに、いつまでも甘え続けてしまった私。

バイトを始めて3ヶ月、気付けば未だに指示がないと動けない、いわゆる''使えない奴''になっていたのである。


今思えば、どの作業もそこまで難しい仕事内容では無かったと思う。しかし、今まで積極的に人と関わろうとしてこなかった社会経験初心者の女子高生にとって、それらは全て苦難の道のりだった…



なんて言い訳が通じる訳もなく、店長やマネージャーに注意される回数がだんだんと増えていく。


「〇〇(私の名前)さん、もっと周り見て動いて!」

「もうちょっと早く洗い物できない?この前やり方教えたよね?」

「だから、そのカップはトールサイズ用だって!良い加減覚えようよ」



間違いなくどのご指摘も1000000パーセント私が悪い。悪いって分かってはいるんだけど、どうしても上手く切り替えることが出来ず、

いつからか バイトがある日もない日も一人でどんどん落ち込むようになってしまった。

寝ても覚めても、バイトでの失敗や怒られたことを思い出しては自己嫌悪に陥り、憂鬱になる日々。


少しずつ膨らんできていた自己肯定感は、気づけばまたプレスされてペチャンコに萎んでいた。



さらにこんなこともあった。

店長にシフトの連絡をしたつもりが、きちんと伝わっておらず(店長の不在時、社員さんに伝言メモを渡して貰うようにお願いしたけど、結局メモは店長の手に渡らなかった)、大学の授業中、急に店から電話がかかってきた。

授業が終わり、恐る恐る電話に出ると

「今日どうして来れなかったの?なんで直接話すなり何なりしようとしないの?分かるよね?本当に困るんだよ?反省してる?」

など、とにかく捲し立てるような怒号を浴びせられた。いやまあこれも私が悪いけど…さ…

周りの友達が心配そうに見守ってくれる中、もう怖いやらびっくりやら悲しいやら悔しいやら、ついにはスマホを握り締めながら、学校の廊下に膝から崩れ落ちて泣いてしまったのだった。



3ヶ月前まで金メダリストだった私は、いつしか すっかりやる気も自信も喪失。


こうしてお豆腐メンタルの私は「こりゃもう無理だ」と感じ、生まれて初めてのアルバイトを、入って5ヶ月で辞める決心をした。(自信喪失後、2ヶ月は取り敢えず頑張った)



こんにちは!最後まで読んで頂きありがとうございます🥺今日も今日とてくだらない内容ですが、なんと明日まで続きます、この話。宜しければまた覗いてくださると嬉しいです!ちなみに、バイトデビューに関しては 正直楽しかった事よりトラウマの方がやっぱり大きいかな。でも、当時の店長やマネージャーに教えてもらったことは、今もたくさん私の中に残っているし、なんなら「あれだけお世話になったのになあ…自分、使えなさすぎて申し訳ないことしたなあ…」なんて未だに猛省中 (笑)









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