偽善者フェス2 優元さん
改めまして、このイベントのねらいは『学びの楽しさ・可能性・尊さ・美しさなどを実感する』です。
第5夜の今日は「学びの楽しさ・可能性」を感じられた回でした!
優元さんってどんな人?
神奈川県で小学校教諭をされている。
YouTubeにも多数動画を載せていらっしゃいますので、ぜひみてみてください!
梅雨を乗り切れ!休み時間の教室遊び
室内で手軽にできて、ソーシャルディスタンスも確保できる実践を多数教えてくださいました!
1:おもしろ問題
小学校3年生くらいからならできる
2:水平思考ゲーム
ウミガメのスープ←カードゲーム
水平思考(ラテラルシンキング)とは、いろいろ視点を変えて問題解決のために自由にアイデアを生み出す発想法のこと。
3:ドット&ボックス
4×4のドットを線で繋ぎより多くのボックスをつくったほうが勝ち
4:漢字ビンゴ
マス目に漢字を書き、通常のビンゴをする。
小ネタを使って、休み時間もワクワク過ごせるように!
常に子どもたちと関わろうとしているからこそ、様々な実践を日々行っているのだと感じました。
全員が主体的に取り組む自学のやり方
1:自学はやらなくていい!
強制の自学は、自学ではない!!
手段の目的かになってしまっていたことを反省…
じゃあ、自学をやる目的とは、、、?
→学校の授業の復習・予習で学力定着
学びに対する意欲の向上
自分の中でルールをしっかり決めることが大切!
学年にシェアし、学年通信で「自学開始」を宣言。
その際、ルールを設けることで、わざと「自学」のハードルを上げ、強制は一切しなかった。
最初に提出した子を「あこがれ」にする。
→自学をすることが自分の得になることを伝えていく。
2:お手本を紹介
「けテぶれ」を参考に、お手本を作成した。
慣れてきたら、子どもたちの自学ノートを紹介。
さらに教師のお手本を紹介。
教師のお手本→子どもたちのノート→教師のお手本
複数のお手本をレベルごとに見せることで、徐々に全体がレベルアップできるようにしている感じがしました。
自学は国語・算数が基本!
もちろん自由にやることも大切だが、「学力定着」を目的に
自学を遊びにせず、学力が定着する自学を。
3:子どもの自学を紹介する
「自学を続けられる」仕組みを作る。
【紹介方法】
名前を呼んで紹介
いい自学は紹介(TTM:徹底的に真似る)
自学を始めた子を紹介
紹介したとしても、決してしていない子に対して強制はしない
4:ノートにコメント
なんのためにコメントするか?
→一人ひとりの学びを深めるため。
自学を作業にさせない。勉強になる自学をすることを、繰り返し伝えていく。
なにが「作業」でなにが「勉強」なのかを伝える。
どこに「意識」を向けたほうがいいのか(代替案)や、今を認めた上で、“よりよい”を目指す為のコメントをしてあげるといい。
5:結果を出させる
①出る問題を教える
→「自学をやって漢字テスト100点だった人?」
自学に対するモチベーションをあげていく
②出る範囲を教える
③計画を教える
自学は、漢字が最も取り組みやすく、結果にも結びつきやすい。
間違いだけでなくもう一度全て練習できると、脳科学的にも良い効果が得られる。
+α:はてなを調べる
①はてなを見つける
生活している中にも「はてな」はたくさんある
②はてなを調べる
インタビュー・本や図鑑・インターネット・製作
③調べたことを見つける
イラストや写真があるとわかりやすい。
言葉は自分の言葉で書くように意識させる。
勉強が苦手な子に対して、いきなりハードルの高い自学のノートを紹介しても、しんどくなってしまう子の方が多い。
「全員に提出して欲しい」という願いはもちつつ、とにかく無理をさせないこと。
2年生でも学ぶ楽しさを知り、学力が定着し、自主性を育むことは可能!!!
イベントからの学び
とにかく、全てのベースが「子どもたちのため」なんだな、と感じました。
学びの楽しさをどんな方法で子どもたちに伝えていくのか。その方法は、教師の数だけその答えはあるはずです。
このイベントを一つのきっかけとして、いろんな先生方やこれから教師を目指す学生が「子どもたちのため」にできることを考えていければいいなと思います。
目的と手段の見極めの大切さ、教師自身が学びを楽しむこと、子どもたちとの関わりを楽しむことが、本当に大切だと思いました。
優元さん、素敵な時間をありがとうございました!!