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【1日1題#2】愛楊葉児

わたしは物事の表層をつるつると滑り続けている。小人になって白いうどんの上を箸の方へ駆け上がろうとして、足が滑って前に進めず同じ場所で足踏みしている。内から発する力が地面に伝わらず、後方へ流されていく。堂々巡り。真剣に考えているつもりなのに、真剣に考えているフリになっているような怖さ。このままうどんの上を滑り台のように滑り降りていく方がいいのかもしれない。

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