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【1日1題#1】千緒万端

小学生の頃、6月くらいになると、学校のつつじの花をむしりとり、花弁のはじまりの白くて細くなっている部分をストローのようにして吸っていた。つつじの花は白、ピンク、紫などカラフルで、色や木ごとに味が違っていた。その当時はどの花の蜜が甘くて美味しいか競うように吸っていた。今となってはどの色の花が美味しかったのか覚えていない。つまり、花の蜜を吸うことに関しては、今よりも小学生の時の方が精通していたということだ。年を重ねるごとに知識は増えていくと思っていたけれど、ひょっとしたら必ずしもそうとは言えないのかもしれない。

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