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ママライターだからこそ取れる最強戦略
ママライターさん、いろいろ大変ですよね。
思うように時間はとれないし、集中できる環境はつくれないし、とにかくイレギュラーな出来事が多すぎる。
子育て中って、いくつものアプリがバックグラウンド処理されているみたいに、脳のリソースが奪われている感覚、ありませんか? 私はありました。
ママはつらいよ
常に、何かが気になる。集中しきれない。
保育園に預けているときだって、「熱が出て呼び出しかかったらどうしよう」とか思って、なんかソワソワしちゃう。
で、実際に呼び出しがかかった日には、即座に迎えに駆けつけ、病院の長い待ち時間にグズる子をあやし、ヘロヘロになりながら帰宅。粥とリンゴのすりおろしを食わせ、なだめすかしながら薬を飲ませ、やっと寝たと思ったら急な嘔吐……。さらには、迫りくる締切。
睡眠時間を削って(普段からあんま寝てないのに)なんとか納品を終え、子も回復し、やっといいペースで仕事が進められると思ったら、今度は上の子が……。
こんなんの繰り返しですわ。まったく。
だけど、やめないで
でもね、もし、「こんなにうまくいかないなら、もうやめちゃおうかな」と思っている人がいたら、「わー、やめないでー!!」とお伝えしたい。
やめたい理由が、「向いてない」とか「楽しくない」とか「あんま好きな仕事じゃなかったかも」とかだったら、全然いいんです。
もっとご自分に合った仕事に出会えることを、お祈りします。
でも、ライターの仕事が好きなのに、思うように執筆が進まないとか、クライアントの期待に応えきれないみたいなことが理由でやめようと考えているんだったら、やめてほしくない。
細々とでもいいので、続けてほしいんです。
だって、そういう理由でやめようと考える人のほうが、責任感が強いんです。信頼できる人なんです。
主婦ライターや副業ライターにしかできない最強ムーブ
細々と続けていると、絶対いいことあります。
例えば、月に1本しか書けなかったとするじゃないですか。
それでも、年12本、10年たったら120本です。
子育てしていたら、10年なんて割とすぐです。
120本の実績と10年のキャリアをもつライターが、爆誕します。
120本もあれば、その中には、記名記事も、名の知れた企業やメディアの記事も入っています。
厳選した何本かをポートフォリオに載せて、あとは「他にもたくさんすごいのあるんですけど、載せられないんですぅ」という顔をしていればいいんです。
すぐに成果を出したがる人が多い昨今ですから、稼げない人は、数年でほとんどやめます。
10年の経験をもつライターは希少です。
この、細々と続ける戦略は、大黒柱ライターさんには決してできません。そんな悠長なことは言ってられませんから。
細々戦略は、夫が生活を支えてくれている主婦ライターさん、あるいは、本業での収入がある副業ライターさんだからこそできる最強ムーブなのです。
焦らずに、ちょっとずつでいいので、コツコツ続けてみてください。
実績と経験年数が積み重なり、あなたの価値は、じわりじわりと上がっていくはずです。
そして気づけば、おいそれとは辿り着けないところまで、登っていることでしょう。
子どもはいずれ、手がかからなくなる
そのうち、驚くほどあっけなく、急に、スンと、子どもたちは手がかからなくなります。
私は、それが去年やってきました。
そして、10年のキャリアと実績を引っ提げて、交流や営業をしまくりました。
営業の成果がでるまで1年かかりましたが、今年は、去年の売上の3倍に到達しそうです。(まぁ、去年の売上がどんだけよって話なんですが...)
ママ業によって培われた底力は、ハンパない
子育てが大変な時期のママさんは、大リーグボール養成ギプスをつけた星飛雄馬だと思うんです。(たとえが古すぎて、ほんとごめん)
そのギプスを外した瞬間、どうなるか。
グズりまくる子どもと向き合いつづけた胆力、モンスターのようなママ友と渡り合ってきた交渉力、次々と降りかかるトラブルをさばいていった突破力。
この鍛え抜かれた強靭な気力と体力。しかし、周りのママさんも強靭だから、埋もれてしまって本人すら気づくことのなかったその真価が、一気にスパークします。
子育てを乗り越えたママたちは、最強です。そして、最高です。
「その日」がくることを楽しみに、ニヤニヤしながら、無理ないペースでライター活動を続けてみてほしいなぁ......と、オバちゃんライターは思うのです。