神様は死んだ、って 〜両国に響き渡った斑鳩ルカの慟哭〜
なぁ、お前は観たか。あの鮮烈な黒い光を。
なぁ、お前は感じたか。あの稲妻に打たれるような衝撃を。
まだ観れていないのならば、感じていないのならば、こんな記事は今すぐ閉じてアーカイブを観に行くべきだ。
クリパの配信を買ってない人はせめてDAY2だけでも買って欲しい。
数千円なんて端金だと思えるほどのものがあのステージにはあった。
そう言い切れるほどに、たった数分のライブに計り知れない価値があったんだ。
サプライズとか、予想外とか、そんなチンケなもんじゃ決してなくて、しっかりとしたストーリー性と意味を携えた凄まじいライブがあったんだ、、
前書き
はい、というわけで。どうも、なつおりと申します。
普段は長ったらしい文章で公演全体のライブレポートを書いているのですが、今回のルカのライブは「長い記事の一節としてではなく、それ単体で記事を書くべきでは?」と感じるほど凄まじく、こんな記事を書くに至りました。
過去に単独で記事を書いたのが、担当がソロ曲を初披露した時のみだと言えば、その衝撃のほどが伝わるでしょうか。
今回は、そんなクリパの秘密兵器こと斑鳩ルカの『神様は死んだ、って』について語っていきます。
黒い光の鮮烈な登場
さて、突然ですが、皆さんは所謂『アイマス最高』の手拍子を知っているでしょうか。
シャニマスに限らず、アイマスのライブによく行かれる方はわかると思いますが、いわゆる三本締めみたいなもので、ライブの最後に行われる恒例行事だったりします。
それは、ライブが終わってしまった悲しみと、最高のステージを見れた喜びという、ライブ後の余韻に浸る時間なわけで。
特に今回はクリスマスパーティという楽しく幸せな空間で、尚且つまるで新章を思わせるような4th LIVEの告知がされた直後だったからこそ、現地にいたプロデューサー達の感慨もひとしおだったでしょう。
そんな中、彼らの手拍子を遮るように、クリスマスキャロルが、Silent nightの鼻歌が会場に流れ出したのです。
じわじわと客席が静まり返る中、つい先程までシャイニーカラーズの面々が立っていたステージに、スポットライトを浴びる謎の女性が現れ、気だるそうに『最ッ低』と吐き捨てる、、
真っ黒なステージ。たった一人。覚えのある声と振る舞い。
ここまで揃えば、それが誰かは自ずとわかるわけで、、
そう、アイドル:斑鳩ルカが鮮烈な光を纏い、確かな実像を持って、両国国技館に降り立ったのです。
そして、こんなにも鳴り物入りで登場したのですから、当然それだけで終わるはずがなく、ルカ役の川口莉奈さんが『救われねぇお前らに、メリークリスマス』と黙祷を捧げるように頭を下げると同時、曲が流れ始めたんですよ!!!
こっっっんな格好良い『メリークリスマス』あるかよ、、!
でもそうだよなぁ、、4th LIVEを始めるなら、当然避けては通れない存在だよなぁ!
紛うことなき『カミサマ』
さて、そんな衝撃的なスタートを切った斑鳩ルカの単独ライブな訳ですが、その衝撃すら塗り替えていくような力強さと、熱量と、カリスマ性を持って、一気に空気を作っていきます。
まるで、それまでのクリスマスパーティの全てを、たった一曲で塗り潰そうとしているように。
初っ端からルカ節が炸裂してる歌詞ですが、川口さんの歌唱力もさることながら、表情が、目が、体の仕草が、その全てが「嫌いなんだ」と観ているこちらが鳥肌が立つくらい痛烈に、鮮烈に訴えてくるんですよ!
これがバチバチにキマってる。というか、川口さんがハマり役過ぎます。
歌が上手いだけじゃない。パフォーマンスが凄いだけじゃない。
斑鳩ルカが『カミサマ』と呼ばれるだけの説得力が、彼女の歌声に、一挙手一投足に秘められてる。
そりゃ熱狂的なファンが付くわって思わず感心してしまうような、そんな凄まじいパフォーマンスが始まるわけです。
そしてバックコーラスが、
と歌うわけですが、この歌詞SHHisにめちゃんこアンチテーゼかましてるじゃないですか!
クッソ熱い、、オタクが大好きなの心得てます。
まぁ元を辿れば、曲のタイトルが『神様は死んだ、って』な時点でって話ですが。
SHHisは『OH MY GOD』なわけですしね。
何より、情報が解禁されてから約8ヶ月間。溜めに溜めて、温めに温めて、初披露されたのがクリスマスパーティ(生誕祭)という場で、SHHisがOH MY GODを歌ったそのステージで『神様は死んだ、って』と新時代の『カミサマ』が謳う/歌うのがね、、
しかもクリスマスに死んだ/消えた存在って言えばさぁ、、なぁ、努。あの日のことを思い出すよな。
この場だからこそ、この時だからこそなし得る情景。最高に決まってるんですよ、、
2番からは1番以上に彼女の叫びが、思いがより溢れ出したような歌詞、パフォーマンスになっていきます。
特にブレスの度に鳴る息を飲む音が、慟哭するような歌声が本当に良い味を出しています。
苦しいんだと、嫌いなんだと、いっそのこと壊してくれと、そういった負の感情の発露であることがひしひしと伝わってきます。
また、同日のアンティーカのライブでも感じたことですが、パフォーマンスだけじゃなく、会場のライティングも演出としてしっかりと昇華されていて素晴らしい。
特に"黒"の使い方が本当に上手くて、どこかの歌詞で『照らさないでよ 居場所を奪わないで』とあったのですが、それが反映されつつ、しっかり曲とパフォーマンスを引き立たせるものになっていて、、
歌詞で『照らさないでよ 居場所を奪わないで』ってあるのは、黒って光に照らされると消えてしまうものだから、いなくなってしまうものだから、それと自分(斑鳩ルカ)を重ねてるのかな、なんて思ったり。
間奏にて、「もっと振れェ!」と観客席にシャウトしてから、高笑いする様は本当に狂気じみていて、それでいて格好良さと美しさが内在していて、凄まじかったです。
そして『神様は死んだ、って』とガンフィンガーを自分自身の頭に突きつけ、曲は終わりを迎え、その余韻を汚すことなくブラックアウトしたままに公演も終わりを迎えます。
こんなカッケーライブあるかよ、、
余韻とこれから
さて、そんな私達をメッタメタに打ちのめした挙句、そのままハケてしまうという当て逃げ事故みたいなことをしでかしてくれたシャニマス君ですが、とはいえ、ここでまたVTRが流れるのは違うと思うので、これが一番正しい終わらせ方かな、と思います。
おかげで未だに興奮がおさまらないというか、余韻が残り続けているというか、、熱った瞼が、この衝撃を忘れるなってずっと主張してるんですよ、、
ルカのライブ直前にはづきさんが「記憶に残り続けるに違いありません」って仰ってたわけですが、正にその通りだろうなと確信できるライブでした。
そして待ち受けるは、明るい部屋(復刻)、新規越境シナリオ、4th LIVEという、、
なんならSynthe-Sideシリーズも控えてるわけですから、2022年のシャイニーカラーズもなかなかに楽しくなりそうな予感がビンビンにしてますね!
来年が待ち遠しい限りです。
ということで、この記事はこの辺りで終わりにします。
ここまでお付き合いいただき有難うございました!
あの衝撃を胸に、これからのシャニマス生活を楽しんでいきましょう!
それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?