花が咲くってうれしいものですね。シルクねえさん編。
結婚したとき、妹になった人からもらったシルクジャスミン。
雑貨屋さんによくある小さな鉢に高さが5㎝くらいのが植えてあって、
お部屋にちょっと飾ってね、って感じの緑だったのを記憶してる。
「シルクねえさん」と関西のお笑いの方の名前を勝手にもらって命名した。
もらってから3,4年は添え木してみたり、
鉢を大きくしようと植え替えしたり。
シルクねえさん、どんどん大きくなって、
緑の茎がだんだんベージュ色の木になって、
私と同じ位の背の高さになってた。
でもね、そこから急に忙しくなったり、やる気がなくなったりして
ねえさんのこと、一人にする時間が長くなってた。
まあ、お水はあげますよ。って感じ。
ねえさんの葉は元気なくなって、はらはら部屋に散らかるようになって
「外に出しちゃおうかな」と一瞬考えたり、
いまさら環境を変えるのはあんまりひどいよ、と思いとどまったりして。
最近、少し時間ができてきて、
また少しずつ、
ねえさんに向き合う時間と気持ちができてきて、
元気ないねえさんに少し栄養をあげてみた。
それが2週間くらい前。
昨夜、リビングがなんだか香る。
香水、悪くいうと強め芳香剤。
初めはなんだかわからなかった。
ねえさんの前を通ったら、その香りがいっそう強烈になった。
あっ。これだ。
ねえさんにいくつもの白い小さな花。
そうだよねえ、ジャスミンだもんね、香るよね。
ヨロコビ と ハンセイ。
「ちょっと手をかけてくれたら、キレイなんだから」って言ってそう。
「これからはちゃんと手入れしてよね。」って。
今夜は花の数が倍になってた。
ねえさんがウチにきてから来月で12年。
ウチの家族の悲喜こもごも、泣き笑い、一緒に12年。