オンライン診療でピルを処方してもらえてとても楽になった話
概要
・アプリでオンライン診療→郵送でピルを処方してもらうことができます
・条件によっては健康保険も適用されます
・血栓の予防のために定期的な血液検査は必要(健康診断など)
・生理周期が安定するだけで精神的にとても楽になった、という話
※いずれも個人の体験です
※ここで話す「ピル」は月経周期をコントロールするために使うもので、緊急避妊薬(アフターピル)のことではありません
前半は自分語りと超ざっくりしたピルの説明なので、オンライン診療だけ気になる方は「オンラインでピルが処方してもらえる!」のところだけぜひご覧ください。
病院に行くのがつらい(病院のせいではない)
婦人科に通っていました。
当時の目的は不妊治療。もともと生理不順だったものの「生理周期が長くてラッキー」くらいに思っていた。けれど、いざ妊娠・出産を意識するようになってこのままでいいの?と検査へ。結果妊娠しにくい体質であることがわかり、治療開始。
このあたりのことは今回話したいことから逸れるのでなるべく割愛しますが、とりあえずだんだん「病院に行くこと」がつらくなっちゃったんです。先生もスタッフの皆様も優しく親身にしてくださったので病院に落ち度はないのですが、結果を出せないことやそうした経験に付随するあれこれが積み重なって、病院という場所がしんどくなっちゃって。
これは病院のせいではなく仕方のないことですが、診察時間に比べて待ち時間も結構長いですよね。その間、他の色んな状況の女性たちと同じ空間で、決して楽しくはない(繰り返しになりますが病院のせいではないです。ただ、誰だってウキウキで内診台に乗りたくはないですよね……下着を脱いで、台に乗って、お医者さんに診てもらって、その結果がいつも憂鬱で、という繰り返しでした)診察の時間をひたすら待つ。
気持ちが先に参ってしまいました。
通院をやめて、気持ちの安定を優先して一旦妊娠に対する努力もやめたものの、後に残るのは生まれつきの生理不順。生理終了から次の生理までが55日、36日、59日、41日、60日……とバラバラで、体調に違和感があってもそれが生理によるものなのか何なのかわからず、気持ちの準備ができない。自分にとっては当たり前のことでしたが、それが積もり積もってストレスになっていたと思います。(ましてわたしは妊娠したかったので……超~~~~つらかった~~~~~~!笑)
そんなとき、不妊治療の一環でピルを飲んだ時、「予定通りに生理がくる」ことがものすごく楽だったということを思い出しました。
ピルのだいたいの仕組み(くわしくは調べてね)
わたしがいま処方してもらっているのはフリウェル配合錠LD「モチダ」という低用量ピルです。ピルにはいろんな種類があり、目的(避妊、生理痛の緩和、ニキビ改善、PMSの改善、生理不順の改善etc)によって適したピルが違うようです。
わたしは不妊治療のときに飲んだピルが合わなくて精神的にすごく落ち込んだ(因果関係は不明ですが、あの薬のんでたときちょっと変だったな~という個人の感想です)ので、ものによって合う合わないがある薬だと思います。言い換えれば、使ってみて合わなくても種類を変えれば自分にぴったりくるものがあるかもしれないので、変だな、と思ったらすぐお医者さんと相談して薬を変えてみるのがいいんじゃないかな、と思います。
使い方は、決められた期間(わたしが使っているものは3週間)毎日、一定の時間に一錠ずつピルを飲んで、その後1週間は服薬をお休み。薬を飲まない期間(わたしの場合は休止期間の三日目)に生理がきます。
ざっくりいうと、ピルは女性の卵巣でつくられるホルモンが主成分なので、ホルモンをコントロールしてくれるみたいです。
なので、ピルの服用中は妊娠ができません(100パーセントではない)。もちろん、ピルの服用をやめれば妊娠が可能です。
高い確率ではありませんが血栓症(血管内に血のかたまりが詰まる病気)のリスクがありますので、定期的に血液検査を受ける必要があります。わたしは不妊治療の際に検査を受けていたので、オンライン診察の先生と相談していまのところは会社の健康診断で代用しました。
余談ではありますが、ピルはコンドームよりも避妊効果が高いので、女性が自分の意思でコントロールできる避妊法として良いものだと思います。けれど「ピル飲んでるからいいでしょ」とか「コンドーム面倒だからピル飲んで」とか言う奴(わたしはフィクションの中でしか出会ったことないし実在するとは思いたくありませんが、万一存在するなら)はクソ馬鹿最低野郎なのでセックスしないほうがいいと思います。コンドームは避妊だけではなく、性感染症から命を守ってくれる大事な装備ですよね。
オンラインでピルが処方してもらえる!
ピルを使えばかなり楽に過ごせることは知っていたものの、上記の理由で通院に対する精神的ハードルが高くなっていました。そんなとき、インターネットで「ピルのオンライン処方」なる広告を発見。
たくさんのアプリがあるかと思いますが、わたしがまず利用したのは「スマルナ」です。保険証など本人確認書類を写真でアップロードしたあと、アプリのチャット機能で医師の診察を受けます。
見ていただいた方が早いと思うので画像を添付しますが、リアルタイムではなく、LINEのようにそれぞれ都合のいい時間に返信をする感じです。この先生はお忙しいでしょうに夜間にも相談にのってくださり、ありがたいやら申し訳ないやらでした……(スタンプ部分は実際は先生のお顔写真です。先生のお名前と、わたしの症状は本筋から逸れるので伏せました)
このやりとりのなかで、わたしの場合は保険の適用内であることを教えていただき(非常にありがたい)、スマルナでの処方ではなく「CLINICS(クリニクス)」という別のアプリに移行。
そちらでも保険証の写真をアップロード。こんどはビデオ通話を利用したリアルタイムでのオンライン診療になるため、あらかじめ予約をとります。予約もアプリ内で可能、電話等の必要がないためすごく楽です。
診察時間になったらビデオ通話開始。これまでの治療・服薬履歴について問診。オンライン診療は待ち時間が少ないこと、自分の家からアクセスできるので病院と比べてリラックスしやすいため、聞きたいことが聞きやすいのもメリットだなぁと感じました。
診療後数日で郵便受けにピルが届きます。わたしはもともと服用したことのある薬だったので、保険適用内で最大の三か月分を毎回処方していただいていますが、はじめての場合は合う合わないもあるので、お医者さんと相談して一か月分から、とかでもいいんじゃないかなと思います。
支払いもクレジットカードで出来るので振込等の手間もありません。費用はわたしの場合保険適用内なので、診察費(再診)+薬代+郵送代あわせて2770円ほど、月1000円以内で精神的安定が手に入るならおつりがくるくらいの有難さ(私はCLINICSに移行しているので、恐れ入りますがスマルナの値段はわかりません)。
保険適用外だと3倍ほどお値段はかかってしまうみたいなので病院と比べてその点はマイナスかもしれませんが、待ち時間の短縮と精神的なハードルの低さは相当なメリットではないかな、と思います。
気になる方は、まずはスマルナで検索してみてください。
※わたしが初めに使ったのがたまたまスマルナだったので、他のアプリとの比較はできません。また、わたしを担当してくれた先生はたまたまとても親切な方でしたが、スマルナにはたくさんの先生方が在籍されているので、この点も相性はあるかと思います。
※わたしはたまたま不妊治療をしていましたが、そうでなくても月経困難症や子宮内膜症の治療目的であれば保険適用内になるようです。お医者さんとよくご相談ください。
※また、先に挙げたように、ピルにはわずかではありますが血栓症のリスクがあるので、病院に一度も行かない!というわけにはいかない点はご了承ください。わたし自身はいま色々な事情で足が遠のきがちではありますが、個人的に、婦人科はぜひ行った方がいいと思っています。
精神的なハードルはすごくよくわかりますが、なにより自分の身体を知るのは大事なことだなと思っています。自分の気持ちをすこしでも楽にする方法として、女性の先生を選ぶのも方法のひとつと思いますが、個人的には男性の先生にもとてもお世話になったし、性別を問わず先生方には親身になっていただけたなと思っています。
自分語り含めて長々書いてしまいましたが、だれかが少し楽になるきっかけになれたらとても嬉しいです。
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