産後うつはいつまで続くのか
産前に、産後の生活を全くイメージせず、毎日ポテトチップスを食べていた私が「これが産後うつか?」という経験をしたので記録します。ご出産予定の方や、今まさに産後で辛い思いをしている方に読んでいただけたら。あと自分の記録用。
1.出産前に思い描けなかった子育て
多少時間はかかりましたが、計画的な自然妊娠をしました。私の両親は高齢ですが初孫に恵まれておらず孫の顔を見せてあげたいと思ったこと(私は末っ子ですが上二人はどちらも独身貴族)、自身の年齢的にもそろそろ第一子を産んでおきたいと思ったこと、などをきっかけに妊活をはじめました。子供が好き!というわけではありません。どちらかというと新生児〜小学生は苦手でした。
産休までしっかりと仕事をしていたため出産の準備を全くしておらず、お休みに入ってから慌てて揃えました。妊婦用フリーペーパーに書いてあった『必需品リスト』的なものに挙げてあるモノを、片っぱしからアマゾンで注文。柄や性能などはガン無視で、とにかく人気上位であれば良いや、という考えのもと数日で準備は整いました。出産のために母親学級にも通いましたが、生まれてくるまで赤子の顔は全く想像できず。赤ちゃんが生まれたら〇〇したいな、とか、この子が大きくなったら一緒に〇〇するんだ、とか、そういう考えは全くなく、本当に生まれてくるんか?という気持ちだけでした。まあなんとかなるっしょ!と深く考えず日々のほほんと過ごしていたら、突然やってきた予定日より早い出産。生まれた瞬間赤ちゃんをみたときはあまりのガッツ石松っぽさに「誰に似てんのよ…」という感想しかありませんでした。
2.すべてが変わった出産直後
痛い。胸もおマタもお腹もびっくりするくらい痛い。胸は熱を持ってめちゃくちゃ痛いし、新生児の娘はおっぱい吸うのが下手くそで乳首も痛いし、出産時に切られたおマタも痛いし、お腹もえぐれるように痛いし、娘はすぐ泣くから満足に眠れないし、痛いし。これが私の娘なんだ!大好き!という気持ちと、そんなこと吹っ飛ぶくらいの体の不調と睡眠不足が混在し、よくわからない気持ちに。今思えば、あの時からすでに産後うつは始まっていたのかもしれません。寝ているときは天使に見える娘も、泣き出したら小悪魔どころじゃありません。泣き止んだと思えば置いた瞬間また泣き出すし、何一つ思うように進まずイライラもマシマシ。そして痛い。そんな気持ちの中、退院。家庭の事情により退院後1週間は自宅、その後実家へ帰りましたが、どちらにいるときも周りの人に当たり散らし、子供にも「なんで言うこと聞いてくれないの!」と大号泣しながら訴えていました。子供がとっても可愛く見えた次の瞬間、もう母親なんてやめてしまいたいと思ったり、夫や母の些細な行動が気になり「絶縁してやる!!!!!!」くらいの勢いで怒ってしまったり。躁鬱ってこんな感じなのかなとぼんやりと考えていました。毎日友人に「もう消えてしまいたい」と長文メールを送りつけやり過ごす日々。子供の泣き声を聞くたび涙が出てきたり、全く可愛いと思えなかったり。私は本当に子供産んで良かったのか、今後育てることができるのか、と不安になりました。でも子供を可愛いと思えないなんて周りには言えないし、と抱え込みまた泣きながら授乳。今振り返っても結構地獄。
3.3ヶ月を超えれば希望が見える
地獄の日々に光が差したのは2ヶ月が過ぎた頃からでした。授乳やミルク作りにも慣れ、ルーティーンができて焦ることが減ります。また3ヶ月をすぎると外出も頻繁にできるようになり、友人らとランチへ出かけてはストレス発散をしました。(この時期は外出に一番適しています。もう少し大きくなると黙ってお昼寝なんてしてくれなくなるので、今のうちにお買い物や食事に行き、たっぷりストレス発散をしておきましょう。)4ヶ月目になるとネントレを開始しました。2時間以上抱っこして寝かしつける日々が続き、心身ともに悲鳴をあげていたため「ねんねトレーニング」の存在を知った時には「よっしゃやるぞ!」とすぐさま取り掛かりました。ネントレの方法はいくつかありますが、私が試したのはCry It Out(以下CIO)と呼ばれる欧米で主流の「赤ちゃんを泣かせっぱなしにする」と言う方法。気になる方はグーグル先生に聞いてみてください。うちでの実践方法は機会があればまとめたいと思います。文字通り泣かせっぱなしにしただけなのですが。CIOの効果はすぐにあらわれ、1週間後には抱っこをしなくても寝るようになりました。ムラがあるものの、それまでと比べると格段にストレスが軽減されました。
4.産後うつはいずれ消える
表題に対する結論、私の場合、ピークは産後〜2ヶ月、それから徐々に気持ちが安定し、ネントレの効果が現れる5ヶ月前くらいにはある程度落ち着いていたと思います。未だに情緒が安定しなかったり、涙もろくなったりと、産前とは違うことが多くありますが、「ホルモンのせいかな〜」と軽く捉えられるので産後うつとは違う気がします。もし今、産後うつかも?と悩んでいる方がいれば、是非それをパートナーや(産院や保健所の)助産師さん、近しいご友人にでも、ぶちまけてみてください。もし相談した相手が欲しい答えをくれなかった時は、他の人に相談してください。(私の場合は母へ相談した結果「そんなこと言うなんて!私の時代はもっときつかった!」と言われたので速攻で話すのやめました。)もし周りに産後うつっぽい人がいる方は、是非そのママさんを肯定してあげてください。自分でも何が正解かわからない中、身を粉にして、不調に耐えて、頑張っているのです。甘えた事言ってんじゃねーよ!と思うかもしれませんが、否定的意見は1年後に伝えてください。それが産後うつを少しでも和らげる最良の道です。なかなか鬱々とした気分が消えない時は必ず専門家へ相談しましょう。
産後うつには終わりがきます。自分の子供がとても可愛く思える日がきっときますので、あまり思い詰めず、自分を肯定することが大切です。
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