自分らしく生きるために、サバイブしていこう。
キャリアコンサルタント資格をもっているわたくし。現在人事企画としてオンボーディングとエンゲージメントという文脈がミッションということもあり、キャリア理論にはちょっとだけ敏感。
大好きな理論で「キャリア・アンカー」という考え方があります。こちらはMITのシャイン教授が唱えたもの。アンカーとは「船の碇」のことで、キャリアを選択するうえでこれだけは譲れない、という大切にしたい価値観や欲求、動機のことを指します。
この自分の価値観はとっても大事だよね、と思っているのですが、このキャリア・アンカーて、ただ自分理解をするだけでは不完全で、そのセットになる「キャリア・サバイバル」という観点もとっても大事なんです。
キャリア・アンカーは「個人で大事にしたいもの」。つまり自分の内的な価値観。でも「私は私らしく、自分の価値観を大切にしたいです!」というだけでは大切にはできなくって。大切にするためにも外部のニーズと合わせていかないといけないんだよね。それが「キャリア・サバイバル」という考え方。
キャリア・サバイバルは「どうやって生き抜くかを考えるもの」です。
ここからは私なりの解釈ですが、例えばアーティストを例に取ればわかりやすいと思う。
好きな絵を描きたい
好きな音楽を作りたい
好きなダンスを表現したい
で、お金稼げますか?生きていけますか?
アーティストとして生き残れるのはほんの一握りで、ずば抜けていないといけなくって。そういう生き方、ビジネスマンとして出来そうですか?
もちろん自信のある方や「好きなことが出来たら稼げなくてもいい!」と思える方は是非突き進んで頂きたいなって思う(そういう生き方かっこいいしね)。でも、そんなに強くない人も多いんじゃないかなって。私みたいにね。
なのでイメージでいうと、アーティストではなくデザイナーという生き方もありじゃないですか?って。自己表現はもちろん大事。だけど稼ぐためには(強いては生きていくためには)市場のニーズもやっぱり大事じゃない?
キャリアをサバイブする。世の中に、この組織に、何が求められるのかを考える。自分を大切にするために、世の中を知って、世の中も大切にする。こういう両方の視点が大事だよねって思います。
では具体的にどうしていけばいいのか?キャリアサバイバルで個人が取り組むべきステップは6ステップあると整理されているけれど。結局のところ「個人ニーズと組織ニーズ(市場ニーズ)どっちも大事だよね!」という意識のもと、自分のキャリアに向き合って「ここで生き抜いていく」と腹をくくることが第一歩なんじゃないかなって思います。
「誰もが自分のキャリアに誇りに思えるように」なるためには、どちらの視点も大切だなと思ったので、書きました。
このnoteがどこかで誰かのキャリア選択のサポートに繋がってると、嬉しいな。