精神性障害を抱える家族との付き合い方・覚悟が揺らぐこともある

 私の妻は強迫性障害である。


 自らが「汚い」としたものと接触した時の反応がすさまじい。断末魔の叫びをあげながら、該当箇所をアルコールティッシュで何度も拭き上げ、自らの手及び腕を触れていない肩まで洗うかのように洗浄する様子が日常の中では散見される。

 ここでいう「汚い」は実際の汚れとかではなく、本人の感覚的なものである。
 玄関から(玄関含む)外は汚染された外界であり、玄関ドアの取っ手は家の中にいるときには触れない。つまり普段は宅配便のインターフォンが鳴っても対応できないのである。

 実害はあるが、宅配ボックスや置き配で処理できる場合もあるのでそこまで問題ないようにも思えるが、会社や遊びから帰宅した際は、家のどこにも触れられないのが結構な問題である。

 特に穢れの溜り場と認識してしまっている会社からの帰りはその症状が強く、ドアの開閉からお風呂までの導線をフルサポートすることが殆どである。

 コロナ禍を経たこの御時世では色々過敏になった方も多数いると思うが、それより以前から、コロナのそれとは比べ物にならない強度で、強い強迫観念からの潔癖行動が我が家では行われている。つよつよつよ

 初めてそれらの症状を目の当たりにした際は、強い忌避感を憶えたり、理解しているつもりでもイライラを表出してしまったりしていたのであるが、段々慣れてきて、最近は下手な衝突を起こすなら代わりにやってあげることにしている。

 しかしこれは逆効果のようである。当時妻から症状を打ち明けられた際も、「下手に協力してくれると治りづらくなるから、暖かく見守っていて欲しい」と言われた気がする。しかし私はイライラや相手との衝突に耐えられず、代わりに色々やってしまい、妻もまたそんな私に甘え続けてしまい、症状は悪化の一方である。

 上記のような症状から家事負担等々は自分にのしかかってくる。それだけなら私も何とか背負いきれるかと思っていたが、適応障害や最近はうつ病の気もあるため、家に籠りっぱなしとなってしまった。新居の住宅ローン等々今後の生活への不安が募っていく。

 ただこれらだけであれば、私はまだ堪え切れたと思う。妻のことは好きだし、これからも支えていきたいと思っている。
 でも、本人が治療逃げているような側面を見せるとき、義実家に行って妻が実の家族と病気の話で盛り上がっているのを見ているときは、こんなに頑張って支えている私のことを蔑ろにされているように感じてしまう。
 勿論これは私の被害妄想が若干あり、本当に辛い妻にこのことを伝えたら苦しんでしまうことから、独りよがりな考えだと思う。

 30手前になり同年代は子育てに精を尽くしている時期だと思うと、私ばかりが甘えたことを言ってられない。(現実で言えるところは一切ないが…)
 しかし、私自身の生活・精神状態を考えるとやはりしんどい状態であることは確かなものとなっている。

 結婚する前後、家を建てようとしていた前後も耐え切れず、お別れ・離婚を口にしてしまったことがあった。
 そして今でも心のどこかで逃げ道を作るため、離婚届を懐に忍ばせている。勿論使うつもりは全くない。

 コミュ障・逆張りオタクと共に歩んでくれている、愉快な妻との歩みを止めるつもりは一切ないが、どうしても辛くなることはある。

 どこにも吐き出す場所がなかったので、勢いで校正もせずに書き連ねてしまった。もう少し読みやすく、共感を得られるような文章に直したい。

 

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