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#98 読むだけ小論文②「解決したい社会課題」

「小論文を勉強したい。けど、何から始めたら良いのかわからない…」
「書かなきゃいけないんだろうけど、書くのは大変だな…」
 そう考えている人はひとまず以下の小論文の課題と解答例を読んでみましょう。「2分」で熟読できる分量しかありません。必要最低限の情報を「読む」だけで〈学び〉となるようなものを選びました。①~⑩までシリーズとして掲載しますので、気になったものから読んでみましょう。小論文のファーストステップとして適切な題材だけをセレクトしています。

【解答例】
 日本人は外国人と比べて自己主張が弱い。この点は、社会的に改善したほうが良い点である。なぜなら、グローバル化が進むことによって、今後は外国人と会話する機会が増えるからだ。会話がうまくいかないと、より良い共生社会は築けない。
 では、なぜ、日本人は自己主張が弱いのか。それは島国という環境的な要因が根底にある。日本は島国ゆえに少々の言葉足らずでも伝わってしまう。なぜなら、単一民族で文化も言語も原則として同じものを持っているからだ。しかし、海外ではそうでない。他国とは地続きでつながり、異なる文化や異なる言語と接することが多い。ゆえに強く主張しないと伝わらないのである。要するに、日本人は外国人と比較した時にだけ自己主張が弱いのだ。
 だから、日本人はその点を意識して、会話の使い分けを学習する必要がある。弱くてもいい場面と強くすべき場面との分別を育むのである。勿論、それは簡単なことでない。しかし、それは他者への思いやりとして大切なことである。要するに、思いやりのあり方を時代に合わせて変化させていくのである。それが日本の共生社会を実現する手立ての1つと言えるだろう。(479字)

 ほかにも様々な内容の小論文の課題と解答例を掲載していきますので、よければ別の記事もご覧になって見てください。

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