スピリチュアルに意味はないつってんだろうがよ DAY2
ビルの上のラプンツェル
新しい塩スプレー(以後、シン塩スプと呼称)は、セージやレモンなどの匂い付きである。
以前使っていたスプレーは無香料なので、使い勝手はかなり悪い。匂いも中々強めだから手にかける事は出来ない。
そのため、前よりも自ら行動してみて何か効果があるかを試したい。
ちなみに通勤時はいつも通り人が邪魔だった。
仕事はあまりに暇すぎてドキュメントをちまちま整理している。フロアにいるロン毛のおじさん(以後、ラプンツェルと呼称)は、一日あたり150回ぐらい立ち上がって歩き回ってドデカい独り言を上げてガチャガチャガチャーっとキーボードを打鍵している。
更にラプンツェルが歩き回るたびにワキガの臭いがオマケというか、最早メインでやってくるので本当に勘弁してほしい。夏場は余りに酷かったのでバレない様に鼻にティッシュを詰めたり、上唇で鼻の穴を塞いでいたぐらいには酷かったのだ。突然辞めてしまったXさんもある時めちゃくちゃ嗚咽してたし、辞める原因になったのかもしれない。冬になってからは暖房が活性化すると共に落ち着いていた臭いもブースティングされ始めた。エレベーター前で臭った時は移動経路が分かるぐらいには臭い。まるで麻薬探知犬の気分を味わえるサイコーの職場。くたばれ。
まずはラプンツェルにシン塩スプレーをぶちまけた方が有意義ではないのだろうか。そんなことを思っている。ワキガとハーブが合わさってメドローアみたいになるかもしれない。メドローアはドラクエのメラとヒャド系の融合呪文の事である。調べてみて下さい。
検証してみようのコーナー
今日も今日とて存在意義を感じられない一日を過ごし、定時で退社した。
一昨日休憩時間に保険の営業をかけてきた女は、結局資料を渡しに来なかったのでこれに関しては効能あり。
シン塩スプの検証も兼ねて、僕は上野方面からグリーン車に乗る事にした。えげつない人の群れが本当に嫌な時は、たまに贅沢としてグリーン車に乗るようにしているのだ。それでもたまにマックを食うハゲ中年やしょんべん臭い乞食が無銭で乗車しているので結局ガチャである。
あえて通路側に乗って窓側の座席にシン塩スプをかけた。ハーブの匂いがほんのり広がり、既に支配していた第三雑魚アルコール臭を和らげてくれた。隣に座られなかったら多少の効果を認めてやろう。勿論だが、隣の席にカバンや持ち物は置かない。
東京までは誰も乗らなかったが、新橋駅で隣に女性が座ってきた。やはり効果はないなと思いつつ、後ろの席のOLさんが大量の酒の空き缶を持って走って下車して行った。個人的にはそっちの状況の方が気になっていたのだが、あっという間に夜の新橋駅ホームへ消えていった。
初日だからまあまだ効果は見られない。
塩スプレー伝説はまだこれから始まったばかりだ。