ヘアドネーションをした(髪を31cm切りました)
タイトルの通り、髪を切りました。7年間伸ばしてきましたが、ここでサヨウナラです。達者で暮らしてね。
生まれてこの方、比較的多くの期間をロングヘアで過ごしてきました。
高校のころは演劇をやっていて、もう1人の女性演者がショートヘアだったので、対比のためにロングでいました。(なので、引退後は切りました。)
その後はまた伸ばし続けて、ショートにしたのは修士2年の終わり。
「修論を出せない」ことに絶望し、いったんどん底まで叩き落とされたものの、周りの人たちに引っ張り上げてもらい、「留年したもんは仕方ない。やるぞ!」と気合を入れ直したときのことでした。
そこから7年、おしゃれ染めをしたりやっぱり黒染めをしたり、パンデミックを機に前髪を伸ばしたり、たまにメンテナンスで5cmくらいカットしたりしながら伸ばし続け、直近では腰くらいまで伸びていました。
こうなってくると、お風呂では4つ折りにしてまとめなきゃいけないし、ベッドから落ちた髪が床に着いてホコリを喰うし、お風呂の排水溝は速攻で詰まるし、『アナ雪』のエルサみたいに片方で編むと首が痛むし、まあ、すごい、面倒でした。
それでも大切にしてたんですよ。なんか知りませんけど。
私にとって髪の手入れって、それこそキャリアとかにも通ずる感覚があるみたいです。正直メンド〜なんだけど、手入れをしながら保っていると、なんか達成感。みたいな。
だけどあまりにも長くなってくると、身動きがしづらくなって。「温泉か……ドライヤー40分かかるからな……」とか考えるようになって、実績になってるんだか、重荷になってるんだか、その天秤がよくない方向へ傾いてきた実感がありました。
っていうかね、ロングヘアって思ってるよりメリットないです。重いのもそうだけど、冬も別に暖かくない。むしろキンッキンに冷えた髪の毛が顔を攻撃してくることもあるし、ネックレスに絡んで「イデデデデデ!!!」ってなったり、静電気ですべてがおしまいになったり、本当に面倒。
それでも気持ちのよりどころになっている面があり、なおかつ、「ここまで保ってきた髪を切るのもな……」と怖気づいた面もあり、でズルズルここまできました。
じゃあなんでそれを今切ることにしたのか?
スゲ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜嫌なことがあったからです。思い出したくもないぜ。
詳しいことは一切書けませんが、近ごろ、ちょっと傷つくことがありまして。その出来事を通して、何かがプッツンしたんですね。
「この出来事は、髪とともに2022年に置いていく」
その決意を胸に、美容院へと足を運んだのでした。
ヘアドネーションとは
さて、ここからはヘアドネーションについて。
ヘアドネーションとは、その名の通り「ヘア(髪)」を「ドネーション(寄付)」することです。
もっとも有名なのはNPO法人Japan Hair Donation & Charity(JHD&C:ジャーダック)による活動で、小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものためにウィッグを作り、無償で提供されています。
(JHD&Cの公式サイト。毛髪の送り方や気になる質問への答え、毛髪の寄付以外で貢献する方法などいろいろな情報が掲載されています)
ウィッグを作るには31cm以上の長さが必要なので、「ロングヘアをばっさり切る」機会にしか寄付できません。今の私にぴったりじゃん。というわけで寄付をしてまいりました。
カットはJHD&C賛同サロンへ。ただし、投函は自分で
カットをするにあたり、今回はJHD&C賛同サロンへ足を運びました。
もちろん、通い慣れた美容院に事情を話してカットしてもらってもOKなのですが、「細かく束ねてバッサリ切る」にはコツが必要かなと思い、賛同サロンを選択しました。
当日はスタイリング剤の使用等はNGなので、ぼっさぼさで恥ずかしいままにサロンへ到着。記念写真等も対応しておられたので、せっかくだからと撮影していただきました。
さすがは賛同サロンさん、カットや袋詰めはとてもスムーズ。
送付はサロンでは代行できず、自分でしなければいけないので、レターパックを持参しました。ドナーシート(任意)を同封し、ポストに投函して完了!とくに手間もかからず寄付をすることができました。
費用はあまりかからないが、場合によっては他院での「お直し」がいるかも
というわけで寄付自体はスムーズに終わりましたが、せっかくなので正直な感想も。
このサロンさん、寄付に関する施術はとてもスムーズだったので、ドネーションに関しては文句なく「頼れる美容院」でした。
ただ、やはり慣れている美容院のほうが私の髪のくせをよく知っておられるので、ヘアスタイルについてはちょっと希望通りにならなかったかな……という感じ(※)。おそらく、1ヶ月後くらいに慣れた美容院で直していただくと思います。
※ロングヘアをショートにすると、重みで伸びていた髪のくせが一気に表出するのです。これはプロの美容師さんでも完全には予測できないことで、サロンの技術にクレームをつける気持ちはまったくありません。
それを考えると、寄付自体にはレターパック代(370円)しかかからないものの、修正カットの費用も見込んでおいたほうが良いかも。
もしくは初めから慣れた美容院に行き、カットの仕方を説明して対応してもらうほうが、満足のいく結果になるかもしれません。むろんその場合は、事前にきちんと美容院に相談してから足を運びましょう。
2023年も元気に生きていきます
これで、心が痛む出来事にもひと区切りつけることができました。きっかけこそ悲しい思い出でしたが、伸ばし続けた髪がどこかで役に立ってくれるなら、ポジティブな気持ちにもなれるってものです。
来年は博論を出す年限であり、私にとって勝負の1年となります。軽くなった頭で、ときには温泉にでも浸かりながら、2023年も健やかに過ごしていきます。