見出し画像

おひゃべり夫婦│帰省はつらいよ①影響の輪の外

結婚する前と後で大きく意味が変わる言葉、それが『帰省』ではないだろうか。結婚前は自分の馴染みの地元に帰る、という交通手段の予約の手間程度があるくらいで、どちらかというと楽しいイベントであろう(もちろん家族との関係性によるが)。それに対して、結婚後はどこに帰省するか、で全く意味が変わってくる。大多数の人が賛成してくれると思うが義実家への帰省はツライものだろう。かくゆう私も夫の実家への帰省が大変ツライ派に所属している。


帰省はつらい

ツライ派に所属していると言うからには、義実家への帰省でのそれはそれはツライエピソードを多数持っているのだろうと思われるだろう。しかしながら、幸運なことにコロナ禍の自粛のおかげで、義実家への泊りがけの帰省は1度しか経験していない(食事会での対面は何度かしているが)。

ではなぜこんなにもツライと言っているのか。それは、義実家への帰省について夫と話をすると、なんかこじれて嫌な空気になるからだ。

私たち夫婦の帰省には飛行機利用がマストなのだが、私と夫のそれぞれの実家は電車で1〜2時間くらいで行き来できるところにある。なので、私は夫婦別々に各自の実家に泊まり、それぞれの両親と私たちが会ってご飯を食べる機会を設けるというスタイルの帰省をしたいと思っている。

しかし、この私の希望の実現に大きな障壁が存在している。それは、義父だ。義父は昔ながらの人らしく、夫婦は一緒に行動するものだろうと考えている。なので、帰省をするなら、私だろうが夫だろうがどちらの実家でも構わないが、一緒に泊まるのが当たり前という考えの持ち主なのだ。それに対して私の親は緊張するから、別々に泊まってくれて全く問題ない派なのだが、義父がそういうスタイルなので帰省のこととなると、夫ととの調整がうまくまとまらない。本当にまとまらない。わりと話し合いできる夫婦だと思っているのだけれど、まとまらない。

コロナ禍も落ち着き世間も通常運転をはじめてきたので、そろそろ重い腰を上げて先延ばしにしていた帰省についての話をしようじゃないか。と夫と久しぶりに帰省についての話をはじめた。数時間話し合っても全然終わりが見えなくて、これは納得することなど、とうてい不可能な大問題なのかと諦めかけた時、私たち夫婦の帰省に関する2つの課題が見えてきた。それがこの2つ。

①影響の輪の外のことだから
②ソワソワとイライラが似てるから

今回は①について書きたいと思う。

①影響の輪の外

最近また新しい版が出た『7つの習慣』は、私が社会人1年目の頃に、誰かにおすすめされて読んだ本だ。

私は7つの習慣の考え方に非常に感銘を受けた。特に、関心の輪と影響の輪という考え方は私の生き方を変えたといっても過言ではない。

詳しいことは本を読んでほしいのだけれど、ざっくり説明すると、関心の輪は”関心”という言葉が表す通り、自分の興味・関心がある領域(抽象的に円で示してある)のことを指す。影響の輪は、関心の輪の内側にあり自身が影響を及ぼしコントロールできる領域を指す(当然、影響の輪の方が関心の輪より小さい)。そして、作者はポジティブな生き方としては、問題が発生したときは自分でコントロール可能な影響の輪の中で改善できることを探していくことで、影響の輪自体の範囲を拡大していくことだと述べている。

これを知ってからは、自分で変えられることは何か?つまり、自分の何が良くなかったのか?ということを問題発生時の着眼点にしてきた。

………

つもりだったけれど、こと帰省問題に関しては、これをうっかり忘れていたらしい。というか私が自分と両親の関係と、夫と両親の関係を同じようなものと勘違いしていたのが原因だった。

■私の両親:放任主義的

私の「自分の人生好きに決めさせて」という性格もあるだろうが、これまで大学受験や就活のときに、親から何か指図を受けたということはなく、こうしたいからと伝えると、親からはOKが返ってくる。つまり、私の両親は私の影響の輪のなかに一部入っているところがある。

■夫の両親(主に父親):家父長制的

夫の話からの推測だけれど、夫婦というものは基本一緒に行動するものだという考え方をすることから、家父長制の時代の考えの持ち主に思われる。つまり、こどもは親の言うことは当然であるという考え方を持っている可能性が高い。それは、夫の両親(主に父親)は夫の影響の輪の中に入っていないということだ(だからといって、夫が両親に従順という訳ではない)。

誤解されそうなのでここで弁明しておくが、あくまでもこういう関係性がありそうだと言っているだけで、これだから家父長制的な考え方の義父が嫌いだと言っている訳ではない。家父長制的な考え方を持っている義父のことは、正直めんどくさいなぁと思うが、直接会って会話をした時の素振りなどから悪い人ではないと知っているので別に嫌いではない。大事なことなので何度も言うが、義父のことは別に嫌いではない。

義父は夫婦の影響の輪の外にいた

私は自分と両親の関係と、夫と両親の関係を同じだと思っていた。つまり、私たち夫婦で決めたことを、夫から夫の両親に伝えたらOKが返ってくるのが当然のことと捉えていた。だから、私は夫と帰省についてあれこれ会話することで、問題は解決するものだと考えていた。けれど、いくら私たち夫婦が話し合い、やりたいことを決めても義父からそれにOKが返ってくることはない。

これじゃあ何も解決しないじゃないかと思われるだろう。しかし、夫は夫の父親に対して影響力がないということが分かったことが、私にとっては大きな収穫なのだ。これまでの私は夫を介することで間接的に、義父を私の影響の輪の中に入れようとしていた。けれど、それは無理であることが分かった。

だから、今後は私たち夫婦が二人でできる対処を考えれば良い

帰省について少しだけモヤモヤが晴れた瞬間だった。次回②ソワソワとイライラが似ているからに続く。

他にもいろいろ書いているので、よかったら覗いてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?