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スーちゃんの登園渋り ~裏切りの月曜日~
【スーちゃん年中、チャンさん小1の頃】
月曜の朝、チャンさんの方が小学校から早く帰ってくると知ったスーちゃん。
『えぇ~、やだなぁ。 スーちゃん ようちえん いきたくない。 だって、チャンより ながいんだもん。』
と登園を渋る。
「幼稚園、楽しいじゃん!」とあの手この手でなだめてみても、
『スーちゃん、いやだ。いかないの!!』
「でも、もうさ、幼稚園にお休みって電話する時間過ぎちゃったから、直接バスにお休みしますって言いに行かなくちゃいけないから」とスーちゃんに着替えを促すと、
『スーちゃん、まってる。おうちで。』
「いや、一人でお留守番は危ないから。」と何とか説得すると、渋々お着替え。
ようやく玄関まで行き、私が幼稚園の手提げ袋をさらりと手にすると、
『なんで、ふくろ もってるの??』とすかさず突っ込みを入れてくる。
「お道具箱、重いから今日バスに持って行ってもらっちゃおう。」と言うと、
『なんで、ようちえんのリュックも??』
(隠していたが、バレたか・・・)
「あ、間違えちゃった(テヘペロ)」と強引な言い訳をしながら、なんとかスーちゃんをバス停へといざなう。
・・・そしてバスが来ると、警戒して後ずさりし、じりじりと距離をとるスーちゃん。
先生に、事情を囁き、幼稚園かばんをパスする私。
その様子を見て、全てを察知したスーちゃんは大泣き!
泣いている隙をついてサッとスーちゃんを抱きかかえ、先生にリレーして引き渡そうとするも、私の差した傘にギュッとしがみついて離そうとしないスーちゃん。
『イヤー!!』
朝の曇り空に響く大絶叫。。。
その涙に、騙した罪悪感で胸がチクリと痛むが、グッとこらえてお見送り。
そうして泣きじゃくりながら先生のお膝にちょこんと乗って、スーちゃんは登園して行った。
・・・そして帰り、
バスから降りて来るや否や、私の元へ突進してきてグーパンチ。しかも両腕をピンと突き出した、ダブルパンチスタイル。
先生へのご挨拶もそっちのけで、私のお尻をペンペン。
そのてのひらには、裏切られたという怒りが、タップンタプンに満ち溢れていた(笑)
とはいえ、ご機嫌な工作を持って帰ってきたので「楽しかった?」と聞くと、
『ぜーんぜん たのしくない。だって、ひなんくんれんで おなはしできないし。』ととんがり口。
その絵にかいた様なすねた顔に思わず笑ってしまった。
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