雨が降った
静寂を破った
激しい雨音が鳴り響く
雨戸を閉めた
整えた部屋で一人
音楽を聴き始める
部屋の灯りを暗くした
横になって片方のイヤホンを外した
静かにゆっくりと目を閉じる
短い睡眠が終わりを告げた
寝ぼけ眼に指を添える
羊に囲まれる優しい夢を見ていた
雨は今も降り注ぐ
曇天雨天が好きだったのは過去の話
今は雲間から差す光を求めている
照照坊主とアイリスの一輪差し
雨の後先の色彩を渡るための一歩
願いを整理して現実を直視し光芒に置き換えて
いつもの朝と静かな夜
好きな歌を聴いていると思い出す
言葉の可能性に含まれる強さと優しさ
#詩 #言葉 #雨 #虹 #眠れない夜に