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長女の凹凸話①|発達検査への道

こんにちは、夏野サカナです。
これから、小3長女の凹凸(ADHD>>>ASD、LD)について書こうと思います。長くなりそうなので内容は分割してお届けします。

まずは「長女の発達面をスクールカウンセラーさんに指摘され、その結果、私(母)がWAISを受けに行くことにした」というお話です。

スクールカウンセラーから初回面談で発達検査を勧められる

小3長女は、小3の夏休み明けから不登校です。
ですが、その1ヶ月ほど前から、スクールカウンセラーの面談に行っていました。長女が学校を嫌になりそうな気配を感じて、私が連れていったのです。

私は、歯医者は虫歯にならないうちに、カウンセラーは元気なうちに行くべし、と思っているからです。

長女は人見知りという概念がない人なので、連れていきさえすれば、スクールカウンセラーさんにすべて話します。初回面談は1時間でしたが、すべて娘が話しました。彼女は普段からラジオパーソナリティのごとく、私に話してくれる子です。

学校生活のこと、担任のこと、友達のこと、習い事のこと、来年は山村留学を考えていること……。

私としては、相談というよりも、まずはカウンセラーという存在を長女に知ってもらうために連れて行った感じでした。しかし、その初回の面談でスクールカウンセラーさんから発達検査を勧められ、その後、我が家は急展開を迎えることになります。

ちなみに、これまでの検診や保育園生活などで、発達面での指摘を受けたことはありません。

スクールカウンセラーさん的には、長女の話し方は年齢よりも高く感じるのに、漢字や九九が著しく覚えられない点が気になったようです。
能力に凸凹があるかもしれない(特にLDが気になる)から、予約取るのが大変だけれど、一度検査してみては、ということでした。

普段の長女の学力レベル

参考になるか不明ですが、LD面の指摘がメインだったので、長女の学力について簡単に補足しておきます。ADHDやASDならまだしも、私にとって長女のLDの可能性は「意外」だったからです。

(#)は、私の気持ちや受け止め方です。

  • 就学前は文字に興味を示さず、平仮名を全く覚えずに入学
    クラスで平仮名を全く読めなかったのは、長女だけだったそう。長女は登校初日に「ママ聞いて!!すごいんだよ、なんと、私以外全員ね、ぜ・ん・い・ん、ひらがなを知ってるの!!皆すごくない!?」と興奮していて可愛かったです。
    (#自分が知らないことを皆は知っている場に出会うと、もはや感動的だよね。)

  • 小学1年生の担任の評価:
    「入れる」という漢字を「中れる」と書くなど、少し変わった間違え方をする。ただし、概ね全体の学力としては問題ない、独創的な面がよい。
    (#なるほど〜、中に入れるもんね。ちゃんと意味を考えてて偉いじゃないか。)

  • 小学2年生の担任の評価:
    漢字や九九が苦手な印象はあるものの、直前に勉強すれば漢字テストも8割取れているため、著しくできない印象はない。イベントを企画したり、異なる意見に折衷案を出してまとめたり、話し合いでうまくコミュニケーションを取る力がある。
    (#めっちゃ褒めてくれる先生だ。長女、よかったね。)

  • 小学3年生の冒頭で受けた県の統一テストは、国語が満点、算数が95点。
    (#問題が公表されないのに結果だけ渡されても、どこをどう間違ったのか個人目線で分析できないし、役に立たないじゃないか。もちろん、統計的には大事だろうけど。)

  • 漢字テストは小テストなら80点取れることがあるものの、休み明けなどの50問テストは20〜30点しか取れない。
    (#私も物理のテストは夏休み前は94点だったのに、休み明けは27点に落ちてたなぁ〜。うんうん。)

まぁ、こんな感じです。

小学3年生の担任の評価は、前期が終わる前に不登校になったため、ありません。ただ、担任は漢字学習を重視する方で、漢字テストの点数の低さに睨まれていたようです。

ということで、スクールカウンセラーさんが「ギャップ」として捉えてくださった点は、我が家は完全にスルーしていた、ということになります。言われてみれば、プレゼンテーションが得意な割には文章作成が苦手なような……という感じです。

このような経緯で、発達クリニックに行くかどうか、という話が出ました。

発達クリニックに行くことへの父母の考え

まず、「発達クリニックに行くかどうか」は親に託されます。
カウンセラーさんや学校の先生は、本人がいない場で、まず親に話すからです。

夫と会話したところ、二人とも「長女が自分で決めれば良い」という意見で一致しました。幼児の弟たちならまだしも、小3の長女が自身で判断する、という点において不安はなかったためです。

長女が「発達検査を受けたければ受ければいいし、受けたくなければ受けなくていいし」というスタンスです。

ということで、次のような内容を長女に説明して、発達検査を受けてみるか聞いてみました。

  • スクールカウンセラーさんが気になった点
    漢字が覚えられないのは、頑張りが足りないのではなく、発達上、人よりも大変な可能性があるかもしれない、ということ。

  • 発達検査は何を調べて、何が分かるのか
    私たちも受けたことがないから正確にはわからない。例えば知能検査は「頭の良さ」をもう少し分解して、例えば計算スピードが早いとか遅いとか、記憶力は良いとか悪いとか、詳しく自分の得意・不得意がわかる。

  • 検査を受けると何が良いのか
    まず、得意なところが分かると嬉しいよね。苦手なところがハッキリすれば、得意なところを使って補う方法を考えればいいから、勉強しやすくなるかもね。

  • 他人にバレるのか
    バラさなければ、バレない。学校と病院はつながっていない。

長女の反応

長女に伝えたところ「えー……わかんなーい。」とのこと。
詳しく聞くと、次のようなことを教えてくれました。

  1. そもそも、どんなテストを受けることになるのか、わからないからなんとも言えない。面白いテストなら受けたいし、学校みたいなテストなら受けたくない。

  2. 受けて結果が分かったとして、この先何が変わるかが、よく分からない。

  3. 発達障害だと分かるの?(うん、わかることもあるよ。)
    そしたら発達障害だと分かるかも、っていうのもちょっと怖い。それで何が変わるのか、変わらないのか分からないから。でも、発達障害って分かっても、自分は自分だし……。

長女、母なんかより、よっぽどよく考える子です。
全体的には「受けたい気持ちもあるし、受けたくない気持ちもある」ようでした。

長女の言うことは確かにそうです。特に1番目のテストの内容は私も気になります。テストを受けるモチベーションにおいて、内容の面白さは重要です。

ということで、まず私が知能検査(WAIS)を受けることにしました。

発達全般を見るという点において知能検査はあくまで一部分ですし、テスト内容を伝えることはできません。でも、テストが面白いかどうかは伝えられます。

そして、その後の私の人生がどのように変わるのかを見ることも、長女にとってはヒントになるかもしれません。子どもの発達検査は予約を取るのが大変ですが、大人の知能検査は割と簡単に受検できます。

本日はここまで。

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