世界観
子どもの頃は、まだ世の中にパソコンなんかなくて、母はパチパチとタイプライターで仕事をしていました。
それがいつしか、「ワードプロセッサー」(略してワープロ)なるものが登場して、そのうち、「パーソナルコンピューター」(略してパソコン)なるものが登場して、今に至ります。
パソコンが爆発的に普及したのは、マイクロソフトのWindows 95が出た頃で、その頃からマック派とマイクロソフト派に別れたわけですが、当時いた会社では、マイクロソフトが主流。日本の会社では、ほとんどがマイクロソフト派だったように思います。
でも、その頃はまだ、文書ソフトといえば『一太郎』、表計算ソフトといえば『Lotus 1-2-3』でした。
これ、今では死語の世界ですね。
当時、マイクロソフトの漢字変換ソフトは本当に使いにくくて、一太郎についてくる『ATOK』というソフトが主流だったんですよね。
それに、『一太郎』に比べてマイクロソフトの文書ソフトはとっても不便だし、名前も悪い。
「【Word(ワード)】って何? 単語じゃないか!!!」
そう思っていました。
正しくいうと、Word を使うようになって何十年も経ったほんの数年前まで、「なんでこんなソフトがグローバルに普及できたのかわからん!」と思っていました。
でもある日、1941年ごろに発行された英語版『新約聖書』を眺めていて、気づいたんです。(仏教徒です)
『Word』って、ものすごくインパクトの強い、練りに練られたネーミングだったんだな、と。
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