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わがやにニワトリがやってきた!!!
数日前、わがやにニワトリが6羽やってきた。
目的は食育だ。卵のために育てて最後には締めて食べる命の授業。
私たち夫婦にとって、食を通して学ぶこと、子どもたちに伝えたいことは山ほどあり、ニワトリを育てて食べることに関しては、子どもたちも前向きに取り組む準備は整っていた。夫が廃材で作った鶏小屋も完成し、家族全員ニワトリが来るのをとても楽しみに待っていた。
しかし、夫が養鶏場から連れて帰ってきたニワトリたちを見て、正直私はフリーズした。
わがやにやってきた1才2ヶ月のニワトリたちは、毛はボロボロでお尻はハゲハゲ、ニワトリのポイントであるトサカは赤ではなくピンク。しかもフニャっと横に倒れている。いかにも不健康そうなのだ。
よくよく考えてみると、私は全然わかっていなかった。ヒヨコから飼いたいなー。という希望をよそに「まず初めは採卵鶏の廃鶏からスタートしてみよう!」と夫。その提案になんの疑問も持たなかったのだ。採卵鶏がどんなニワトリなのかもよくわかっていなかったし、廃鶏がどのように一生を終えるのかも知らなかった。(いや、ある程度知ってはいたが、なかなかリアルに落とし込んでいなかった。)
私は畜産の動物たちが、食料としてどのように生かされ、処分されていくのか、その現実を知らないわけではなかったし、それなりに問題に向き合って買物の選択をしているつもりではいたが、、、
どうにもこうにも私の心はスッキリしない。
食育のため、卵のためにと飼い始めたが、この子たちを見るとこの子たち以外のニワトリのことが頭をよぎる。
調べてみると「卵を1日1個産む」ことさえナチュラルではなく、人間が都合よく品種改良し、たくさん卵を産むようにしたのだった。
このトサカは復活するのかな?と「トサカ」で検索をかけると、ヒアルロン酸は採卵鶏のトサカから抽出されると書いてあった。(そうでないヒアルロン酸もある。)
採卵鶏だったらまだいいけど、(いや、よくないんだけど)、食肉用のブロイラーの一生なんかは、もう、ほんと、ここでは書けない!泣
(是非とも検索をかけて現実を知ってほしい)
どんだけ人間って自己中なんだろ。。。
しかしだ!しかし。
トサカがフニャフニャでも、お尻が剥げちゃってても、ニワトリがいる暮らしはとっても楽しい!
キッチン横の勝手口からニワトリ小屋にアクセスできるものだから、1日に何度も覗いてしまうし、子どもたちも「おい!ニワトリ!」とよく話しかけている。
「卵産んだかなぁ〜?」と常にワクワクし、2歳の息子がニワトリを抱き抱えている姿などは何度見ても感動してしまう。
6歳の娘が「あのニワトリたちはカオマンガイにして食べたら良いんじゃない?」という提案をしてきたときは笑ってしまったが、今回の食育活動はまだ始まったばかりだ。
生まれてから今までほとんど歩いたことがないであろうニワトリたちは、庭に放してみてもすぐ小屋に戻りたがる。本当は庭をつついて食料を確保してもらいたいところだが、今は無理そうなので飼料の中に捕まえたヤスデやら幼虫などを入れてやる現実だ。
どのくらいで毛が復活して、トサカもピーンってなるのかなぁ?早く彼女たちから生き生きとした生命力を感じたいものです。(それを私が食べるのだけどね。)
つづく