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写真展 #019 nono-no

2017.3.19-26
@ siroiro gallery
(大阪市黒崎町)

今までお知らせばかり書いて来たnoteですが、ちょっと言葉をね
すこしばかり大切にしようと思います。
褒めてくれるひとがいるからね。

さて、19回目の出展となった写真展「nono-no」が終了しました。

こういう、ひとりの被写体を何人かのカメラマンが撮ったよ、という写真展は「美しすぎるSE」こと内海はるかの展示以来2回目でした。
2回やって思う事はわたしの写真ってやっぱり変なのだなあということ。

いちいちこうやって同じ被写体同士で比べてもらったりなんてないじゃない。
こんなにもハニーちゃんが好きなお客さんばかりって他にないじゃない。
だからこそすごくじっくりと見てくれるじゃない。

そういう意味では誇れるものがある。
わたしの写真は簡単に撮れそうで撮れないし、かつ他にはないものなのだな。
いろんなひとに褒めてもらったわたしは鼻高々だよ、だって、愛している作品たちが、その価値を、認めてもらったのだもの。

1枚のインパクトがないから勝ち残れないみたいなことも思ったりしたこともあったけれど、曲げないでいてよかったのだと思えた。

特に展示方法については過去すごく批判が多かった。
作家なら1枚で勝負しろとか、額装しろとか、もっと引き延ばさないとわからないとか。
そのたびに頭をひねった。
「このひとは家族の写真を家に飾るのに1枚だけをセレクトできたり、すべてを額装したり、A0に引き延ばしたり、するのかな?」
わたしが目指しているのはあくまでも被写体に対して「家族が撮るより良い写真」で、それが連続性をもって鑑賞者の目にうつることで起きる化学反応を以てアートとして仕上がることまでを考えに考えてつくっていて。だから批判されるのはその意図が伝わって来ないことそのものであって展示方法にあるべきではないんじゃないかなと思うのだ。

だからこそこれからも、作品の販売を前提としない展示はこのスタイルでいきますよ、ね。

と脱線したけれどそう、今回の展示は
横5枚が一日分。
それが縦に6列で六日分。
撮影自体は#008までしているけれど、変化を追って必要な6日をセレクトした。

上から3列目がすごく真ん中に寄っていることとか
その列から色が豊かになったこととか
5列目の真ん中が上下さかさまとか
6列目の真ん中だけがモノクロとか

こういう意図をもって展示を組むことはよくあるけど、こんなにたくさんのひとが気付いてくれたのははじめてだったなあ。
やっぱりのののことをすきなひとが見るから、わかるんだろうなあ。

誰にでも届く、響く、写真ってどんなものかわからないから
それを目指すことができないでいるけれど
きっとわたしやハニーちゃんのことを知らないひとにも届くものを
ちゃんと作れるようになるよ。
がんばるね、って思えた展示でした。

だらだら言葉にしてみる、noteでした。
のの展、いろいろな気付きをありがとう。

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小池 菜摘
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