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心の傷を癒すためのプロセス全体像

現在は、心に関する様々な情報があふれる時代になりました。
日本ではあまり馴染みのなかったカウンセリングや精神系の医療機関の認知度もグッと上がっています。

しかしながら、自分は一体どんなことをすればいいのか、どんな情報を選びとればいいのか、迷った経験はありませんか。

そこでここでは、私の経験からわかった心の傷を癒すプロセスの全体像を共有し、あなたにはどんな具体策が必要か、情報の取捨選択の助けになったらと思っています。

心の傷が癒えるプロセス全体像

1.自分に言い聞かせてきた不自然な認知に気づく
2.傷を認めて癒すアプローチをする
3.自分を大切にできる選択にかえる

1.自分に言い聞かせてきた不自然な認知に気づく

この3つの中で、ここが一番難しくしかも先が長いです。
素直で一途で、目の前に与えられた現実に素直に自分を適応させてきた方ほど、ここが一番苦労すると思います。

今の既存の社会とは、過去の権力者に都合の良いように作られています。そして、その誰かにとってのみ都合の良いルールが社会の最小単位である家庭にも影響を与えていると考えています。

では、それは一体何が問題なのでしょうか。

私の周囲には、物質主義で既存社会でもそれなりに幸せをつかんでいる人がたくさんいます。なのでそういう方からすると、「確かに誰かの都合の良いように作られているかもしれないけれど、それでとりわけ自分にとっても不都合がないし、別に問題だと思わない。」と思っていることを知っています。

しかしそもそも考えて欲しいのは、人間とは、一体どんな存在なのかということです。

宇宙さえもコントロールできる、あらゆる存在の支配者でしょうか。

違います。人間もあくまでも自然の1部です。

水がなければ、酸素がなければ生きられない、自然の極々一部です。
ただちょっと、思考する力をプラスで与えてもらった、ラッキーなただの有機化合物です。燃やせば灰です。

つまり、人間社会の仕組みも、誰か一部の権力者に都合の良いものではなく、【自然の摂理に寄り添えるもの】である必要があるはずなんです。

それが、人間の心身の健康にとっても、ベストであるはずだからです。

もしも既存の社会構造が、一部の権力者にも都合がよく、さらに、自然の摂理にも沿っているのなら、昨今起こっているような、社会構造にまで働きかける大きな変化は起こっていないと思います。

けれどもそうじゃないからこそ、大きな自然の力が働いて、何か私たち人類に変化を促そうとしているのだと思います。

では、人間が自然の摂理に従うとどんな動きをするのでしょうか。
おそらく眠りたい時に寝て、食事をしたい時に食べ、動きたい時に動き、本能のまま、ありのままの状態になると思います。

これは、今の既存社会の構造と全く異なると思いませんか。
むしろ許されることが難しいあり方だと思います。

しかし本来は、そうした本能に従う動きをする方が”自然”なわけです。
過去の権力者の勝手な都合を受け入れることは、自然の一部としての人間らしさを失い、自分たちのありのままの姿を否定し続けていると言ってもいいのかもしれません。

ですので、既存社会に蔓延る自然の摂理に反するルールや、そのために壊れてしまった家庭内の不健全なルール、すなわち、”そのルールに適応するだけで自分を傷つけ続けることが決まっている不自然なルール”に気がつき、自然の摂理に沿った思考を一人一人が理解する必要があるのだと思うのです。

その不自然さに気がついたところから、心の傷を癒すプロセスが始まります。

2.傷を認めて癒すアプローチをする

感情も心も、結局は素粒子の集合体です。
なので、心の傷を癒すということは、スピリチュアル的で幻想的で、なんだかフェアリーテイルのようなふわふわとした話などではなく、あくまで外傷の治療と同じだと考えています。

外傷と同じように治療できるとすると、どんな方法を用いても治るというわけではないことを想像いただけると思います。

逆に言えば、心も同じように、効率の良い治療方法があります。

感情はネットワークを形成して、他のニューロンとの間で電気信号をやり取りすることで生じるので、心に傷がある、あるいは、心が不自然な状態であることは、この電気信号の発生段階か、あるいは、フローに問題があると考えることができます。

そして、この発生段階にアプローチをするものが抗精神薬のような精神科でもらえる薬の仕組みなのですが、事実、これらの薬を飲んでも精神的な課題が完全に治癒しない、あるいは悪化することは周知の事実だと思います。

私は、この発生段階へのアプローチの失敗症例を鑑みても、実体験を通しても、心の健康を取り戻すための本質的な解は、発生段階ではなく”フロー”に着目する必要があると考えています。

心に傷を抱えた状態というのは、うまく電気を流してあげることができず、異常値といっていいほど帯電しているような状態の可能性が高いのではないかと思うのです。
実際に、心が傷ついた人のそばに行くと、身体中がピリピリと電気を帯びたような感覚になることも、私の仮説を確信にかえる根拠となっています。

と、ここまでいくと、今後研究対象としたいなと思っている段階で、確かな答えとして記述できるほどではないですが、自分の感情に対する適切な声かけや休息、運動のアプローチをすれば心が健全さを取り戻すことは間違いがないです。

上手に心のフローを取り戻す方法を習得すれば、心は確実に健康な状態へと治癒していきます。

3.自分を大切にできる選択にかえる

これまでについてしまった傷を癒すことができても、1でも記述した通り、既存の社会や、その社会に影響を受け健全さを失った家庭内には、自分を傷つけることで成り立つルールがいくつもあります。

もしもそのルールにまた無意識に従ってしまえば、結局のところ、同じ問題の繰り返しです。

ですので、そもそも”自分を傷つける判断”と”自分を大切にする判断”を理解し、理性的に選びとるスキルが必要となります。

そのスキルが手に入れば、社会に惑わされることなく、常に自分が自然の1部として健全な状態を保つことができ、結果的に豊かな人生につながると確信しています。


少し長く、かつ難しくなってしまいましたが、例えば、もしも1の段階にいる(そもそも既存のルールに迎合していて自分を傷つけていることに気がついていない)と思った人は、自分が普段属しているコミュニティと全く異なるコミュニティに参加してみたり、普段読まないような本を読んでみたりすることで、自分の今の認知や知識に刺激を与え、凝り固まった理解の枠組みに新たな視点を与える経験を選び取ってみることがおすすめです。

2の段階にいる、つまり、心の傷を癒す段階にいるが、アプローチ方法がよくわからないと思った人は、これから私がまとめるアプローチ方法に関するコンテンツで情報を拾ってもらったり、自分に合うカウンセラーを見つけることがおすすめです。

3の段階にいる、すなわち、心はリセットできたのだけど、これから先どうしようと悩んでいる人は、自分の心が素直に憧れを抱く先人や生き方を見つけて、その人たちの本を読んだり、必要な勉強をしたりして、自己実現が叶う経験を選ぶといいと思います。

1〜3はPDCAのようにサイクルとしてずっと回り続けます。

なので、もしも今の自分の状態がよくわからないと思ったら、心に素直に、直感でピンとくるものを選べば間違いないはずです。

取り組みだすと、このプロセスを体で感じてもらえるはずです。
そうすれば、あなたの心が健康を取り戻す日は、もう間近に迫っているといって間違いないと思います。

少し長い道のりですが、私はあなたが、自分を取り戻せると信じています。






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