私の乳がん体験記②~乳腺外来での検査~
意を決して乳腺外来を訪れた私。
先生が触診をした瞬間、「これは、乳腺にできたものじゃないんじゃないいかなぁ~。」とおっしゃったので、やっぱり良性なんだとホッとしたのを覚えています。
念のため、とすぐにマンモグラフィーとエコーを取ることになりました。
エコー検査の時間が長い
「良性のしこりだから、エコーもマンモグラフィーもすぐに終わるでしょ。」と病院に来た時とはうってかわって、リラックスして受けた検査。
マンモグラフィーは胸をギューギュー機械に押し付けられて苦しい!
次はエコー検査です。エコー室には、ベテランの技師さんと新人らしき技師さんがいました。
ベテラン技師さんが、やたら私の右胸を何度も何度も調べます。
(えっ!まだやるの?いったい何往復するんだろう??)と、余裕だった私も段々不安になってきました。
技師さんは深刻そうな顔をして、エコーで映し出された私の右胸の映像に見入っています。
どうやらあらゆる角度からしこりを確認し、大きさをはかっている様子。
そして、触診して新人技師さんにも触診をするように指示。
新人技師さんが「あー、ここにしこりありますね~。」と言った感じが深刻そうで(やっぱりがんなのかもしれない)と不安が増していきました。
左胸は10分もかからず終了したのですが、右胸は30分くらい調べていたと思います。
まさかの針生検をうけることに
診察室に呼ばれて、マンモグラフィーとエコーの画像を見せていただきました。
「ここ、ばっちり映ってるね~。」と先生が指さした先には、まん丸のしこりがはっきりと映っていました。大きさは8㎜です。
乳腺にできているしこりなので、詳しく調べることに。この時点で、良性ではないんだろうなと悟ったのです。
そして、すぐに針生検をうけることになりました。針生検とは、胸に針を刺し、しこりの部分の組織をとりだす検査です。
しこりの細胞をとりだす細胞診というものもありますが、針生検の方が精度が高い検査です。
その代わり、太い針を刺すので部分麻酔が必要となります。
針生検をうけてみて
私は、麻酔が必要な検査をするなんて想像もしてなかったので、泣きそうな顔をしていました。
麻酔注射の時点で怖がる私。注射の針よりも太い針を胸に刺し、バチンと大きな音が!とてもびっくりしましたが、痛みはありません。
私のしこりはよく動くらしく、先生が苦戦しながら何回か繰り返し終了。
まさかこんなに大きな検査をやるとは思わず、終了した時点でぐったりです。胸には針をさした跡がくっきり残っていました。
看護師さんの優しさに号泣
針生検の結果がわかるのが3週間後とのこと。
結果を家族の方にもお話ししたいので、一緒に来てくださいと言われました。それって・・・そういうことなのかなぁ・・・
どうして家族と一緒なのか聞けずに受付でぼーっと座っていたら、看護師さんが来てくれました。
思い切って聞いてみたら、「検査結果は関係なく、体に針を刺して傷をつけてまで検査をしたから、家族の方にもどんな検査をして、どんな結果だったかをしっかり説明したいと先生は考えています。」とのこと。
実は、診察室を出る時に思い切って「がんですか?」と聞いてみたのです。「50/50かなぁ~」と先生。
私の中でがんという言葉が頭をかけめぐっていました。看護師さんが、私の不安を察してくれたのか、優しく「大丈夫ですか?」と声をかけてくださいました。
その瞬間、感情があふれ出して大号泣。
そんな私をみて、看護師さんはずっと私の背中をさすってくれました。
この歳になると、なかなか人に優しくされることがなかったのでしみました。とっても。
③へ続く・・