私の乳がん体験記⑤~退院、病理検査結果~
傷口と背中の痛みにたえながら一晩過ごしました。朝になり、やっと痛みも落ち着きましたが、体中に管が付いていて動けません。
ただただ天井を見つめ耐えるしかない。
苦痛でしたが、看護師さんが一生懸命お世話をしてくださったので、何とか耐えることができました。
やっと起き上がれるように
9:00頃の回診で、「傷、きれいですね!」と先生はさわやかに言うと、胸を圧迫していたバンドをきってくれて、「管を外して歩いていいですよ。」とやっと許可がおりました。
点滴と心電図以外の管を外し、看護師さんに着替えさせていただきようやく起き上がれるように。
その後、ゆっくりと病棟内を歩きました。
手術して1日、ずっと寝ていたので、歩くのもふらふらです。
ぐるっと1周するとすっかり慣れて普通に歩けるように。
このとき、傷はまだまだ痛かったのですが、痛み止めの点滴ではなく、ロキソニンで我慢できるほどの痛みに落ち着いていました。
術後1日でこんなに痛みが引くなんて・・
人間の回復力はすごいなぁと妙に感動しました。
念願の昼食、点滴が外れ自由の身に
本当は、朝食から食べていいと言われていましたが、私のところには届かず、昼食を待ちわびていました。
やっと来た昼食!病院食なので味は薄めですが、とってもおいしくてあっという間に食べ終えます。
食べられるってこんなにありがたいことだったんだなぁ。
何げない日常も、感謝をしなきゃいけないと思うできごとでした。
午後からは点滴と心電図も取れ、晴れて自由の身になりました。
私には入院してから絶対にやりたいことがありました。それは、「コンビニにスイーツを買いに行くこと。」
私の入院した病院にはローソンが入っています。
ウキウキしながら出かけ、初めて食べたローソンのもちぷよ。
もちもちしていて、あまりにもおいしくて、涙が出そうになりました。
元々涙腺が弱かったけど、乳がんになって更に弱くなったようです。
入院中に食べたもちぷよの味はずっと忘れないでしょう。
手術後2日で退院へ
手術から2日目の朝、無事に退院となりました。
朝食で食べたパンがとてもおいしくて、食べているうちにほんのちょっぴり退院するのがさびしいな・・と感じていました。
上げ膳据え膳で看護師さんに優しくされ過ぎて、すっかり居心地がよくなっていた私。
また入院したいわけではないけど、退院するのもなんだかさびしい。
看護師さんや先生、病院のスタッフさんにはただただ感謝です。
それにしても、4日で退院になるなんて・・
私が子供の頃、虫垂炎の手術をしたときには、1週間入院をして毎日消毒、抜糸がありましたが、今は傷口に保護テープをはってあるだけで、消毒や抜糸はしません。
医療の進化はすごいなぁと改めて思いました。
退院後の生活と1か月後の病理検査の結果
退院後は、傷が痛むのと右腕に力が入らないことで重たいものが持てず、夫に休みを取ってもらい家事などをやってもらいました。
切った部分に水がたまっているようで、はれていて腕が動かしずらい状況です。また、傷口周辺に感覚がなく、慣れるまで時間がかかりました。
1週間後の検診では、胸にたまった水を注射器で抜きました。怖かったけど、感覚がないので痛みはなかったです。
1か月後の病理検査の結果は、元々診断されていた結果とほぼ同じ結果になりました。
ステージ1
女性ホルモン受容体(+)
Her2(-)
リンパ転移なし
Ki67 3%
グレード2
ルミナルAタイプ
ただ、がんの大きさが8㎜から9㎜になっていました。
この結果は誤差の範囲なのか、がんの診断から手術まで約3か月もかかったから大きくなってしまったのか・・・
私のがんはルミナルAというホルモン受容体のタイプです。ホルモン剤で再発予防ができるということで、放射線治療後に、「ノルバデックス」という薬を5年間服用することになりました。
治療方針が決まってホッとしたと同時に、ノルバデックスは副作用が出る場合があると聞いて、薬を飲むことにかなり抵抗がありました。
出来れば飲みたくないけど・・
⑥に続く・・