文章を書くこと自体に翻弄されていたわたしが得た5つのこと
ルールを決めず、日常的に書いていた日記。
その枠を飛び越えることにして、8月にPOOLO JOBというコミュニティに参加し、文章を書くこと自体に向き合ってみた。
POOLO JOBというのは、旅を複業にすることを目指す人たちが集まっている。
ライティングの基礎や取材・インタビューの仕方、SNSブランディングまで多岐にわたる分野のスキルをその道のプロから学べるのだ。
noteに投稿する記事や、メンターさんに添削していただく文章を提出する必要もある。旅にまつわるもの、人生に関するもの、さまざまなテーマに沿って書いていく。
思ったように分量が書けなかったり、全然書けないと思っていたらいつの間にかおおかた書けていたり。
「そういうこと書きたかった!」と自分に頷いたり、「いやそういうことじゃないんだ、わたしが書きたいことは……」と首を振ったり。
タイトルでは「翻弄されていた」と過去形にしているけれど、上記のようにまだまだ現在進行形で、わたしは文章を書くこと自体に翻弄されている。
でも楽しさを感じているのも確か。
POOLO JOB参加から2ヶ月が経った今、文章を書き続けた成果とメリットについて5つの気づきをシェアしたい。
読みたくなる文章づくりのヒントを知る
書いた文章を読んでもらうには、今まで考えたこともなかったところまで考えなければいけないことが多い。
今まで自分の日記という世界で自己満足に浸っていたけれど、課題に沿って書いてみた文章はせっかくなら誰かに読んでもらいたい。
書き手として読み手の方に自ら会いに行くことも大切だと知った。
具体的には、アイキャッチを作る、綺麗な写真を挿入する(この記事には1枚も入れられないが)、順序立てた構成を作る、読後感を意識する、というようなもの。
書くだけじゃ全然終わらないし、不十分さも否めない。ここまでやらなきゃいけないのか、と奥深さを実感したのであった。
POOLO JOBには、楽しんでアイキャッチを作っているメンバーもいて、見習いたい限り。わたしもCANVAと少しずつ仲良くなりたい。
AIを頼りにできることを知る
「AIの発達は日々進んでいて、将来代替される職業もある」という情報。
それだけを仕入れて、ただただ将来に不安を抱えていたが、そんなわたしもAIとともに文章を書けるという「共存」の道を知った。
「こんなこと伝えたいけれど、うまい言い回しが見当たらない」
「この表現、なんだか乱暴だなぁ。言い換えたい」
というときに、相談相手になってくれるChatGPTくん。
優秀すぎて、「全部この子が書いてくれるじゃん、わたしの必要性は......」と思うこともある。
と同時に、自分が持つ表現力、言葉選びを存分に発揮して、血の通った文章を書きたいという決意も現れる。
刺激をくれる存在。今後も切磋琢磨していきたい所存。
具体性を持てるように注力する
わたしは音楽を聴くのも好きで、聴き手の特権を大いに使い、自由自在に歌詞の世界を歩いている。
そのため、抽象的な表現を好む傾向にある。
文章を読んですべてを汲み取ってくれる人がいればありがたい話だが、多くの人に読んでもらうためにはもっと具体性が必要。
ということに気づくことができた。
客観性が大事になってくる場面で、自分の主観で抽象的に書かれた文章だと、読んでくれる人を置いていってしまうことになる。
そんなことがないようにしたい、と思うのだ。
自分だけの経験や感じたことを他者に伝えるのはとても難しいことだが、具体的に書くことで、一歩でもより伝わると信じたい。
また、自分としても経験や感情がより鮮明に記憶に残る。ふわっとした感情が確かなものになり、自分自身の中で腑に落ちる実感もある。
世界が広がる
noteには、「スキ」を押せる機能がある。いいなと思った記事があった時に、応援や共感の意などを込めて押す人が多いのではないか。
POOLO JOBのメンバー間で記事を読み合ってスキを送り合えることはもちろん嬉しい。それに加え、全く知らない誰かが押してくれることもあり、なんて優しい世界なのだろう。
わたしも極力、スキをくれた人の記事を読むように心がけている。そうすることで世界がまた広がることに気づいた。自分が行ったことのない場所に訪れた感想や便利な情報を発信してくれている人がたくさんいる。
勇気を持って旅に出た先で、自分自身やこれまでやってきた仕事と向き合って綴られた文章に出会ったことがある。
読みながら涙が止まらなかった。その人のひたむきさや心の強さを感じて胸がいっぱいになった。会ったこともない人なのに。
わたしも誰かの心を少しでも動かすことのできる文章を書きたいと思えた。そのためにももっといろんな世界に触れて、感じたことをそのまま文章にしたい。
書くことで、読んでくれる人と繋がり、新たな世界が広がる。そんな相乗効果みたいなものが生まれるのを感じた。
書けないことがわかった
これまで、そもそも書けないことは書こうともしていないのだが、書かなくてはいけないけれど、全然筆が進まないもの=自分の苦手分野があることが分かった。
POOLO JOBの課題として出るテーマは、本数の多さに加え内容も簡単ではない。
「オススメの飲食店やホテルについて書いてください」という記事であれば、気合で乗り切ることができた。
でも「学生にオススメの町を書いてください」「旅行のモデルプランを考えて書いてください」というテーマとなると、途中まで書いても最後まで書き切ることができなかった。
なんだろう、急に責任感が増す感じ。
もしわたしが書いた通りに旅行をしてくれた人がいたとして、「100点の旅にならなかったらどうしよう」と不安が芽生えてしまう。
あと「あれもこれもいいし……」と考えていたら構成の時点でパンクしてしまう。
「ありきたりすぎる?もっとオリジナリティを入れるべき?」とぐるぐるぐるぐる考えてしまって、結局手に負えないオチ。
その克服方法までここで書けたらかっこよかったが、まだ思いついてはいない。書きたい気持ちはあるのだけれど、どうしたものか。
以上が、わたしが文章を書くことで得た5つの気づき。
読んでもらうための工夫を惜しまないこと、AIとの共存、具体性を持つこと、知らなかった世界に出会えること、自分の苦手が炙り出されたこと。
人それぞれ、さまざまなフィルターを通して学びを深めるのだろう。
今回、わたしにとってのフィルターは「文章を書く」ということだった。
POOLO JOBでは同じ課題に向き合って、期限内に書き納めている人もたくさんいる。
本当に尊敬の念しかないのだが、こうしてわたしが今文章を書けているのも、同じコミュニティで出会えた人たちが頑張っているからだと思う。
課題として文章を書いてみても、嫌になることは一つもなかったので、やっぱり文章を書くことが好きなんだろうな。
そう思えたところで、今日はおしまい。
最後まで読んでくれた方、どうもありがとうございます。
これからも楽しいものかきライフを。