道中も旅の目的も「お笑い」|弾丸大阪旅
往路バス6時間、滞在時間19時間。そして復路バス6時間。
お笑いのイベントを観るために、大阪に行ってきた。今回はそんな弾丸旅を振り返る。
バスに乗り込んで旅スタート。4列シートだけれど、隣に人が居なかったのでちょっと気が楽。お供はこちら、令和ロマン・髙比良くるま氏の「漫才過剰考察」(先日発売されたばかり!)
わたしが令和ロマンを初めて知ったのは2年前のM-1グランプリ・敗者復活戦。惜しくも決勝に行くことはできなかったけれど、1年後には覇者となってしまう。そして「来年も出ます!」と即座に宣言。
つまり今年も今のところ順調に決勝へのコマを進めている最中。その宣言に至った背景について詳しく書かれている部分があった。「勝つ」だけでは済まされない、M-1グランプリに感じている自身の宿命について綴られており、今年の決勝がさらに楽しみになった。(12/22はテレビに張り付くのだ)
お笑いを観るのが好きで、身一つでステージに立つ人たちを本当に尊敬している。そして多大なプレッシャーの中、それを評価し、言語化する人たちのことも尊敬している。ネタを見るだけではなく、審査員の方々のコメントを聞くのも、M-1グランプリの大事な要素であると感じている。
それだけには収まらず、くるま氏がプレイヤーとして本まで出してしまうのだから、読まないわけにはいかないよね、という話。
わたしのこの1年は、令和ロマンとともに生活をしてきたといっても過言ではない、はず。令和ロマンのM-1優勝を見届けてから、どっぷりハマってしまった。
今年の年明けからstand.fm配信「令和ロマンのご様子」を聴き始めた。番組自体はもう何年もやっているので、過去回を遡り遡り、何ヶ月もかけてやっと最新回まで追いついた。二人仲良く話すのがとても好き。ご機嫌にくるまさんの話をうんうんと聴きながら、鋭いツッコミも入れるケムリさん。いつまででも聴いていられるのだ。
最初、リスナーを「ペット」呼びしていると知った時は、正気なの??ちょっとやばい人たち?と思ったけれど、由来を知って落ち着いた。ふぅ、引き続き聴いていられる……
くるまさん、ケムリさんと年齢が近いわたしは、時たま会話に出てくる音楽やドラマなどの話についていけるというのがとても嬉しいところ。別のコンビ、見取り図も大好きでラジオを毎週聴いているのだが、世代が少し上なのでたまにわからない話題が出てくる。おもしろおかしく話しているので、そこで離脱することはないのだが、やっぱり共通認識を持てることはリスナーとしても嬉しかったりする。
さて、これはお笑いに触れる「旅」の記事だった。バスは無事梅田に到着。阪急百貨店でお土産を買ったり、蔦屋書店に行ってぐるっと本を見たり。慌ただしく見たいものを見た後、この旅のメインイベント会場へ。
「コント師たちの営業のカタチ」と題されたイベント。最初に東京03の飯塚さん、かが屋が登場。
声を張って登場するかが屋はとても新鮮。運良く3列目の席だったので、芸人さんの顔がよく見えて嬉しい。飯塚さんなぜひとり?と出演者ラインナップを見て疑問に思っていたのだが、MCという立ち位置だった(そりゃそうか)
後輩みんなが先輩への信頼、安心感を持って飯塚さんに体当たりする姿が、とても微笑ましかった。コント中に飯塚さんが賀屋さんをビンタするだけで面白いのなんなんだろうな。
かが屋、金の国、ダウ90000の順で、1本ずつコント披露。金の国と飯塚さんのトークを挟み、もう一度同じ順で1本ずつコント。どのコントも面白くて面白くて。
配信もあるようなので、ネタバレになるようなことは避けて、メモメモ。
かが屋
話が進むにつれ、人の人への対応が変わっていく様子がじわじわ伝わってくる。加賀さんは本当に孫のようで、賀屋さんは本当にお母さんのよう。表情の変化をひとつ残らず見逃せない。あとコントでリアルにごはん食べてるの初めて観たかも。ごはんを美味しそうに頬張る加賀さんかわいい。
金の国
突拍子もない設定でとても引き込まれた。舞台がバーのコントで、おにぎりくんがメガネかけてふつうに喋っているだけなのに笑えてしまうの、ずるい。静かな雰囲気のなかで、それに似合わない話を続ける。隣でわたしの友が声を押し殺して笑っている。それに笑ってしまうのも、会場で見る良さだったりするのかも。
ダウ90000
8人それぞれにハマり役があって、それを巧みに引き出す蓮見さん。こういう人を天才っていうのか......と実感。男女の会話、観ていてこちらまで照れくさくなってしまうような生々しさ。でももっと観たい、という中毒性もある。女子メンバーみんなかわいい。なんとなくいい匂いがした気がする。全員の名前覚えたい。
ネタを2周した後に、全員でのコント。その後、出演者各自が考えてきたショートコントをみんなでやる時間が盛りだくさん。キャスティング、打合せもステージ上で行い、すぐに実践。コンビやグループを超えて自由自在にコラボする様子を、生で観れるなんて。
おにぎりくん、めちゃくちゃウケて、自分で考えたネタではないのに大きくピースしていて、それでまた爆発。飯塚さんがそれに乗っかり、他のみんなが止めるのも面白すぎる。このわちゃわちゃが好き。
あるネタのアイデアをみんなが気に入って、3組ともやることに。超超超日常を切り取っているこのネタを、次々とアレンジしていく。3組とも違うものに仕上げていて、ステージの上で生まれる相乗効果のようなものがあった。笑いも拍手も止まらない。すごいものを目の当たりにしてしまった。
タイトルから内容を全予想できることはないと思うので書き記しておくと「喋る」ってやつ。なぜこのタイトル……?というはてなが止まらないのもいい。
イベントの最後の告知タイムで、加賀さんが「個人的宣伝ですが、あべのHoop・タワーレコードで「まあるいふたり展」という写真展をやっています。ここからもそんなに遠くないのでぜひ」と言っていた。
イベント終了後、せっかくなので足を運ぶことに。
タイムマシーン3号・関さんと空気階段・鈴木もぐらさんを、かが屋の加賀さんが撮影。ご飯を美味しそうに食べたり、お風呂を楽しんだり。2人の仲良く楽しそうで幸せそうなところを切り取った写真たちが並んでいた。
お笑いたっぷりの1日が終わろうとしている。コンビニでビールを買ってからホテルにチェックイン。ビールが美味しく飲めそうな夜だったので。
翌日、新大阪からバスに乗り込む。
お笑いメインの旅といえど、やはり「食」も大事な旅の要素。大阪らしいものは食べ逃したけれど、バスのサービスエリア休憩で食べたものとお土産も記しておこう。サービスエリアで時間いっぱいお土産を見て回るのが好き。気になるものがいっぱいあって、滋賀や三重にも遊びに行きたいなと思った。
SAで食べたもの①・糸切餅(多賀)
SAで食べたもの②・たこ天棒(恵那)
お土産は新しいものがどんどん出ている印象。デザインもナチュラルでお洒落。大阪ならこれ買うて!みたいなこてこて感が少なくなった気がする。
お土産①・Bâton d'or(バトンドール)
お土産②・みすたぁわらかす
無事バスは到着し、大阪弾丸旅は幕を閉じた。どっぷりお笑いを楽しんで、満足感たっぷり。お笑いを観るための旅行、また決行したい。次は年明けかな。